エンジェルタイムは愛猫と飼い主の奇跡の時間【老猫看取り】

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寝たきりだった愛猫が急に元気になった、このまま治るのでは?

亡くなる寸前の猫ちゃんが少し回復して元気になる事はよくあること。これらは人の終末期でいうと中直り(なかなおり)現象と呼ばれています。

終末期ってなに?

終末期という概念や言葉については、日本法律国際連合で採択された条約[1]、日本の厚生労働省[2]世界保健機関[3]医学学会[4][5]などによる、公的に明確な統一された定義はしていない。
そのため、終末期の意味は論者によって異なる。一般的には老衰病気障害の進行により死に至ることを回避するいかなる方法もなく[6][7]、予想される余命が3~6ヶ月以内程度の意味で表現されている
引用元:ウィキペディア

ここで気を付けなければいけないことは「このまま治療を続ければそのまま元気になるのでは?」と必要のない治療をどんどんしてしまう事です。

猫ちゃんが最後に見るのは

白い壁

白衣を着た獣医師

になってないでしょうか。

きっとこの世で最後に見たかったのは愛しい飼い主だったはず。貴重な愛猫との最後の時間エンジェルタイムをすべて治療に使ってしまわないように担当の獣医師と病気の進行具合をよく相談してくださいね。

エンジェルタイムを過ごしたら人間より寿命の短い猫ちゃんが飼い主に「1日1日を大切に生きるんだよ」という素敵なメッセージを残して虹の橋へと旅立つのです。

死の直前なにが起こっているの?

肉体に関しては優先度の低い臓器から徐々に機能を停止していきます。一つ一つの細胞が一日でも長く生きれるように頑張ります。

  • お腹が空かなくなる
  • 喉が渇かなくなる
  • 体温が下がる
  • 唾液すら飲み込めなくなる

終点に向かっている猫を楽に逝かせたければ暖めたり、無理やり食べさせたりするのはできる限り止めておいたほうが無難です。なぜならばその延命行為が苦痛を長引かせる可能性があるから。

心臓が止まっても脳の活動は数分続きます。低酸素状態になると意識を失いますが脳は

ホルモンの働き
  1. ドーパミン→やる気を高め幸福感をもたらす
  2. セロトニン→幸せホルモン、精神の安定
  3. アドレナリン→戦うためのホルモン
  4. オキシトシン→幸福感をもたらす
脳内ホルモンは多幸感をもたらす
にゃあこ
死の直前に起こること。
参考元はライフハッカーさんです。

脳内麻薬と呼ばれる物質を分泌し少しでも命が長らえるように頑張るのです。それが生き物の神秘的な世界で、患者を何百人も看取ってきた医師でさえ命がある限りどれぐらいの幸福感があるのかわかりません。

ニューヨーク州バッファローのホスピスセンターで行なわれた研究では、死が近い人は通常よりも夢を多く見ていることがわかりました。研究に参加した人の88%が、通常の夢よりもリアルに感じられる夢や幻想を見たことがあると答えたそうです。その内容は「すでに死んだ知人との再会」「どこかへ旅立つ準備をしている夢」「人生の重大な出来事の追体験」などでした。多くの人にとって、それらの夢や幻想は心地よく、死の恐怖を和らげるものでした。

臨床死がはじまると、脳は過熱状態になります。BBC Newsによると、急に電気が流れ、脳全体のさまざまな部位の活動が活発になります。やがて通常よりもはるかに強い興奮を引き起こす神経化学物質が放出されはじめます。「明るい白い光」が見えるのはこのときです。

  • 意識の異常な覚醒状態。起きているときでも夢を見ているときでも起こりえます。
  • 幽体離脱体験。通常は自分の体の上を飛んでいる形で訪れます。原因は、側頭頭頂接合部(TPJ)が酸素不足で損傷したためと考えられています。
  • 走馬燈。多くの人が、人生の重要な瞬間のプレイバックを見ます。
  • 先立たれた家族との再会。会ったことのない先祖に会うこともあります。不思議な世界を訪れ、光でできた生き物と会う人もいるようです。脳の酸素不足により、幻覚が見えていると考えられます。
  • 圧倒的な安らぎと安心感。エンドルフィンの分泌によるものと考えられています。
  • トンネルの先に明るい光。視覚系が過剰に興奮すると二酸化炭素が増え、光への感度が高まります。また、短時間ですが、他の感覚も強化されます。

全部を体験する人もいれば、一部だけの人もいます。いつ起こるのか、どの順序で起こるのかはわかりません。臨死体験者に聞くと、これらの体験によって死を受け入れられるようになるばかりか、歓迎すらできるようになるそうです。

心がお別れの儀式を終えると、準備完了です。死後の世界があったとしても、私たちはそこに何があるかを知ることはできません。

引用元:ライフハッカー

人間や猫の命が燃え尽きようとするとき、大半は見た目と裏腹に痛さは感じないことがほとんどです。

猫がエンジェルタイムに起こす行動

最後の時に具合の悪かった猫が脳内ホルモンの影響で回復してるようにみえるんです。このまま治るのかもしれないと飼い主である私たちは期待してしまうほど。

  • フードを食べる
  • 飼い主に甘える
  • 寝たきりだった猫が歩く
  • 自力でトイレに行く
  • 急に元気になる

フードを食べなかった猫が急に食欲を取り戻しパクパクと食べて、自力でトイレに行ったりします。

ツンデレだった猫が甘える

飼い主の姿が見えなくなるだけで不安がり子猫のように甘えてゴロゴロ音が大きくなります。

お世話になった人に挨拶する

エンジェルタイムに自分を可愛がってくれた人間に別れの挨拶をするかのような行動をします。猫は可愛がってくれた人間を忘れることはないようです。

エンジェルタイムは神様がくれた奇跡

この愛猫と飼い主が最後に過ごす時間エンジェルタイムは神様がくれた奇跡なんだと私は思うのです。自分の死期を悟った猫が飼い主に感謝の気持ちを伝える時期でもある、はかなく美しい時間。

飼い主が愛猫の死を受け入れるための時間でもあります。

人間は弱いけれど猫は強く死を初めから受け入れています。

死を目前にした猫は死よりも気がかりなのは飼い主のこと。

飼い主と過ごした楽しかった日々

幸せに暮らせた

飼い主ありがとう

治療してくれてありがとう

悲しまないで

最後に撫でて

虹の橋で待ってるよ

猫からのメッセージが伝わる。

猫からのメッセージを感じたのなら優しく撫でてひたすら側にいてあげてくださいね。猫はその幸せを胸に刻み虹の橋へと旅立つのです。

すべての飼い主さんへ

エンジェルタイムを治療するだけの時間に使わないで。猫が最後に望むのは飼い主とのふれあいです。

猫が死をもって教えてくれる人生の儚さから目を逸らさないで、1日を大切に明日死ぬかのように生きていきましょ。

飼い主が精一杯生きていたら亡くなった猫ちゃんが早く生まれ変わって会いにきてくれるかもしれませんよ。

この記事を読んだ人の気持ちが少しでも軽くなることを願います。

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