気持ちのやり場がない|わからないことだらけの看取りは不安

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介護が辛い

この先不安だわ

2にゃんこかあちゃんさまは猫ちゃんを1人で介護しておられます。もう一年になるそうです。

1人で介護していると色んな不安が、押し寄せてくると思います。

2にゃんこかあちゃんさまの気持ちに少しでも寄り添えるよう気持ちをこめて、返事を書きました。

2にゃんこかあちゃんさまからお手紙いただきました

誰でも不安だよね

差出人: 2にゃんこかあちゃん 

題名: 気持ちのやり場

メッセージ本文:

はじめまして。

現在、16歳のねこちゃん2匹(オス・メス、兄弟ではない)と暮らしています。

メスねこちゃんは、1年前に腎不全ステージ3と診断されました。

オスねこちゃんは、4年以上前に甲状腺機能亢進症と診断され、お薬をずっと投薬してます。

2匹とも、病院へ行くことに激しく抵抗してしまったため、去年春から通院を諦めました。

メスねこちゃんは、脱水防止の輸液も精神的なことか体質的なことか、量が多いとぐったりとしてしまい、

また投薬(サプリも含め)も泡をふくほどいやがるため、投薬は諦めました。

今は、自宅で4日おき程度の少量の輸液と、便秘なので数日でないときに緩下剤をなんとか飲ませるだけになりました。

オスねこちゃんは、甲状腺の数値が、去年春の最後の採血でギリギリの調整だったので、

今はお薬の量が少ないのではないかと思っていますが、腎臓の数値も初期の段階に近いといわれたので、そのままの量を継続しています。

去年、通院できないので、往診の医師に診てもらったのですが、その時にメスねこちゃんの余命は半年では、というようなことを言われました。

何度か食欲が落ちましたが、今は食欲もあり、病気の診断が間違っていたんじゃないかと思うくらい、普段通りの生活を送っています。 

往診の医師とは、そういう経緯もあり、また救急には対応できないのに、高い温灸治療やカウンセリングばかりを勧めてくるのでやめました。

今は、私だけが今までとはちがう病院に行き、処方できるもののみ(輸液、吐き気止め、甲状腺の継続している薬等)を出してもらっています。

療養食も食べたがらなくなったのでやめて、その時その時食べてくれるフードを(ジャンクなフードですが、今はそのフードしか食べてくれません)あげています。

メスねこちゃんの不調がわかって、しばらくしてすぐに、今度はオスねこちゃんのほうも徐々に食欲が落ちてきました。

今年に入ってからは、さらに食べる量が減ってきました。

最近は、時々ですが下痢をするようになりました。

オンラインでグリーフケアをされている医師から、食欲増進剤の軟膏を勧められたので、最近になり、ごく少量を2回ほど使用しました。

量が少ないので、劇的な効果は見られなくても、普通にカリカリを食べる姿を見ることができると、どうしてもなんとかしたいと思ってしまいます。

本当に、2匹が交互に不調になるので、ずっと気が抜けません。

夜も、オスねこちゃんが、よく嘔吐や下痢をするので、あまり寝られません。

こんなことがもう1年続いていて、最近は私の心が疲弊しています。

みなさん、同じことを思っておられるように、看取りは孤独です。

心配で、長時間の外出もできず、家にこもりっきりで、余計につらさを感じます。

たとえ同じねこちゃんを看取った人に相談できても、すでに過去の話なのか、あまり共感を得られません。

「つらい、いなくなるのがさみしい」と相談しても、「それはあなたの気持ち。ねこちゃんのことだけを考えて」と諭され、余計にもやもやしてしまいました。

日々、ねこちゃんたちに寄り添っているつもりですし、ねこちゃんファーストのつもりですが、そうすればするほど、孤独とつらい気持ちのやり場に困り、毎日追い詰められています。

子供はすでに独立し家にいません。

旦那と二人ですが、旦那とはねこちゃんに対する気持ちにかなりの温度差があるため、ほとんど話しません。

オスねこちゃんですが、毎日立派なうんちをする子ですが、いままで下痢をしなかっただけにとても心配です。

自分でごはんを食べている間は、下痢が続くようなら下痢止めを使用してもいいと医師から聞き、市販薬を買ってきました。

(時々の下痢では、下痢止めは処方しない感じでした)

これでいいのでしょうか。

この子は、性格上、輸液はあまりできません。

今は、病気もあり、多飲多尿です。

メスねこちゃんですが、実は最近、痰が詰まっているのではないかと思う症状があるのです。

寝ているときとか食後などに、数回咳き込むような感じでが見られたり、ズブズブ、ごろごろというような音や、いびきをかいたりすることもあります。

医師に相談しましたが、「連れてきて検査しないとなにもできない」と言われています。

風邪かもしれないし、病気が悪化しての症状なのかもしれません。

このままにするしかないのですが、不安しかありません。

次から次へといろんな症状が出てきて、わからないことだらけです。

病院につれて行けないのだから、しっかり自分で看取らなければと、いろんなサイトを毎日見ています。

看取りで不安になったら、御ブログを拝見し、自分の選択は間違っていないと思うようにしています。

それでも、ねこちゃんが不調になると、専門家でもなんでもない自分にはなす術もなく、医師に聞いても検査を勧められて傷つくだけで、なんの解決もできず落ち込んでしまいます。

覚悟をしてもしても、やっぱり不調になると、まだおいていかないでと思ってしまって、じたばたしてしまいます。

自分の年齢や経済的・物理的なこともあり、今回は最初で最後の看取りになります。 

わからないことだらけで、本当に怖いです。

だんだん具合が悪くなっていく様子を見るのも、亡くなったところを見るのも。

そんなこと書いたら、なんで飼ったんだっていわれそうですが。

今朝も、オスねこちゃんの食欲がまた落ちてしまいました。

今の私には、なにができるのでしょうか?

長文になってしまい、申し訳ありません。

長く1人で介護しておられるのですね。大変でしたね。

こうゆう時はご主人と協力しあっていくと、少しは楽なのですが…

1人で辛かったでしょ。

最近、猫ちゃんに痰がつまっておられる感じなんですか?

もしかしたら、もう飲み込む力が衰えている可能性があります。飲み込む力が弱ると喉からゴロゴロと音がでます。

これは亡くなる一週間前に唾液を飲み込む力がなくなるために、唾液がたまって起こる現象です。

もう看取る、病院に連れていかないと決めたのなら見守るしかないです。

これは、しばらくしたら治まります。

まだまだ、治療をすれば元気になりそうだと思うのなら、病院へ行って原因を突き止めてくださいね。

下記に不安に思っておられることをまとめてみました。

下痢をしたら下痢止めをすぐ飲まさないといけないの?

(時々の下痢では、下痢止めは処方しない感じでした)これでいいのでしょうか?

下痢にも意味があって悪いものを体の外に出す役割を果たします。

下痢は、腸管内の病原微生物などを、体外に排出しようとする、動物、人間の生理的な運動であるため、下痢止めの服用は、控えたほうがいいでしょう腸内に、病原微生物がとどまることで、後々、症状が悪化する場合もあります

緊急性のある場合を除き、しばらく様子をみるのがいいと思います。水分をたっぷり与えてあげてください。

猫が亡くなるのを見るのと看取りが怖い

飼い主さん
飼い主さん

だんだん具合が悪くなっていく様子を見るのも、亡くなったところを見るのも。

そんなこと書いたら、なんで飼ったんだっていわれそうですが。

私は一緒に暮らした猫のことを家族、子供と思っています。やっぱり、弱っていく姿を見るのは辛いです。

ロボットじゃないので、その感情が普通です。看取りは慣れることはありません。

看取りが初めてなら、なおさら不安、看取る側はみんな不安でいっぱいです。怖い、恐怖も感じます。

「看取るのが辛いなら飼うな」と言う人もいるでしょうが、私はそうは思いません。

悲しみがあるのは猫ちゃんと豊かな人生を過ごした証だから。

猫ちゃんと過ごした日々が、幸せだったから悲しみも深くなるんです。

人間は死ぬのがわかっているのに生きるでしょ?それが私たち人間だから。

人生には楽しいことだけじゃなく、悲しいこともやってくる。

私は年齢を重ねれば、猫との別れも少しは慣れるかなと思ったけれど、よけいに涙もろくなった気がします。

子供のような猫たちはかけがえのない存在

子供が独立したり、親離れした世代は特に猫が子供以上に可愛い存在になります。

ちょっと大げさかもしれませんが

  • 家族
  • 子供
  • 親友

のように大切です。

その理由は猫ちゃんは無条件に飼い主を愛してくれるからかもしれません。

それと猫ちゃんの愛らしい顔、特徴は人間の赤ちゃんと同じ、特に女性は惹かれちゃうんですよね。

  • 目が大きい
  • 口元が小さい
  • 体と比べて頭が大きい
  • おでこが少しでている

実はこれらの特徴は、人間の赤ちゃんや幼児が持つ特徴とも共通します。目は大きくて比較的顔の下の方に位置しており、口元が小さく、体と比べて頭が大きく、おでこが少し出ています。これらの外見的な特徴は「幼児図式」ともいい、こうした特徴が強いほど、人はその対象をかわいい、守ってあげたいと感じます。特に女性は、こうした幼児図式が強調される顔を見ると養育したいという欲求が強まる傾向にあります。引用元:sippo

そんな子供以上に想っている猫ちゃんの看取りなんて平常心でいられるわけがないんです。

居なくなるなんて考えられないよね?2にゃんこかあちゃんさん。

介護をする側も息抜きを

介護する飼い主は「猫が苦しんでるのに飼い主だけ楽しんではいけない」と言われる方が多いのですが、それでは介護のたびにイライラしちゃいます。

週のうち1日でもいいから自分だけの時間を作るほうがいい介護ができます。

自分だけ楽しむなんて、とんでもない、罪悪感がと思っている飼い主さんもおられると思いますが

いつでも側にいてくれる飼い主。悲しそうな顔を見ている猫ちゃんは「何か悪いことをしたのかなぁ」と不安になると思うんです。

1人で介護には限界があるので、外との繋がりを持ったほうがいいです。

でも、わりと難しいよね。

介護をしている皆に言っています。今日だけ「好きなことをしてね」と。

医師は延命する役目がある

最近では以前より人間の看取りが少しだけ一般的になってきました。

医師といえども自然に枯れる看取りを知らない人も多数おられます。というより、あまり見た事がないからでしょう。

枯れるように逝くのはどんな事なのか、わかっていても

何もしないでいると、患者さんの家族が不安になるから何か治療をしなければ大問題になるからです。

人間の医師も獣医さんも、まず検査して治療するが多数で

家族がブレない治療方針を決めておかないと看取りに関しては医者や獣医師はアドバイスしずらいと思います。

看取りは飼い主さんの知識、強い意志を持たなければ、猫ちゃんを苦しめてしまうからです。

痛がるなら、痛み止めを

それでも最後まで痛みに苦しむのなら安楽死を

枯れるように逝くのが、なぜ苦痛が少ないのか本を読んで勉強してね。

どんな専門家より、飼い主さんが猫の状態を一番解っているはずですから。

弱っていく猫のために何をすればいいの?

弱っていく猫のため、何をすればいいのか?と聞かれれば、

快適な環境

痛みや苦しみをなるべくとってあげる

いつもと変わらない日常

飼い主が側にいる

それだけです。

猫によって治療を受け入れない場合、無理やり治療するのはおすすめしません。ストレスで寿命が縮まる子もいるからです。

その子たちは「もう充分生きました」と意思表示をしているのでしょう。

終末期何もできなくても罪悪感をもたなくてよい

終わりが近づくと、何もする事がありません。その時家族は、手持ち無沙汰になります。

何が、治療している方が罪悪感がなく、飼い主の不安もなくなるからです。

少し立ち止まって考えてみてほしいのね

その治療は誰のため?

命が燃え尽きる時は何もすることがなくなるのが普通です。罪悪感は持たなくていいんですよ。

猫ちゃんがいなくなるのはさみしいよ

私は人間の看取りも、猫の看取りも経験していますが、家族である猫ちゃんが居なくなるのを考えただけで、胸が苦しくなります。

今も高齢猫のチコちゃん(私の家族)に同じぐらいに逝けたらいいのにって呟いています。

やっぱり、寂しいよ

もっと長く一緒に居たいよ

最後に看取りはジタバタするのが普通です

2にゃんこかあちゃんさんの猫ちゃんたちは、まだ、口から食べているんですよね?

お手紙を読んでいると、看取りはまだまだ先なのかな?と思っています。

2にゃんこかあちゃんさんは猫たちのために出来るだけの事をしていると思います。

その日が来たとき、猫ちゃんに出来ることは、飼い主がかわらず、側にいること

もう、それだけなんです。

看取ると決めたのなら、見守ってあげてください。

好きなものを食べさしてあげてください。

看取りはね、もしかして、まだ良くなるかもしれないと思ったり、ジタバタするものです。

2にゃんこかあちゃんさん、もっと自分を大切にしてね。

お体に気を付けてください。

令和5年6月2日

2にゃんこかあちゃんのその後

さっそくお返事を書いていただき、ありがとうございます。

メスねこちゃんの痰は、飲み込む力にも影響している可能性があるのですね。
保護されたとき、かなりひどい猫風邪をひいていたので、免疫が落ちて風邪をひいているのかと心配していますが、痰で咳がたまにでるくらいでいるので、様子見している感じです。

オスねこちゃんの下痢は、今は食べないので治まっています。
この子も様子を見ながら、また対応してあげたいと思います。

私にとって、この子たちは、つらい時期にやってきてくれて、私の生きる支えとなっていました。
大切な大切な宝物です。
今も、この子たちといることは幸せですが、一人孤独でいることがつらいです。
わがままなのかもしれませんね。


誰かと、ねこちゃんたちの話だけでなく、普通に話がしたいな~と思うのですが、そう思うときはみんなお仕事しているのでね。


家に一人でいるとつらいので、どこかに出かけようと予定を立てると、必ずどちらかの体調が悪くなるということがあり、これからますます悪くなると思うので、長時間になるような外出はやめました。


ちょっとした買い物に出ることで気を紛らわしています。

今月に入ってから、オスねこちゃんはあまりごはんを食べなくなりました。
それに合わせるように、メスねこちゃんも食欲が落ち、昨日おとといと嘔吐も出てきました。


どちらも、ごく少量の食欲増進剤で、食べるきっかけを作ってほしいと思っているのですが、これも量が多いと副反応が強く出るので、多くは使えません。

今後は輸液もお薬も、食べられなくなったらすべてやめる覚悟はしています。
おだやかに日々を過ごしてほしいのです。

ずっと心の中でたまっていた、苦しい思いをゆるりねこさん宛に書かせていただき、私の気持ちを理解していただけたと思えただけで、もう少し頑張れそうです。
ありがとうございました。

 ゆるりねこblogにお手紙を書いて、少し気持ちの整理ができたようでよかったです。

少し気晴らしもしてるようなので安心しました。

猫の介護は人間の介護と違って、一瞬で終わってしまいます。

そう考えると一日一日が大切だなと思います。

生きる支えとなってくれた猫ちゃんへの恩返しと思って介護しましょ。

介護をしているときは孤独も感じるし、ストレスも感じますが、いざ終わってしまうと

ホッとするのもつかの間、とても寂しくなりますよ。

ボチボチ頑張りましょ。

令和5年6月4日

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