心臓のエコー検査を受けてください|猫に多い肥大型心筋症初期は無症状

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くろごまさん
くろごまさん

心臓エコーの検査を受けていますか。

受けてください

愛猫が肥大型心筋症により、診察から10日でこの世を去ったくろごまさんからお手紙いただきました。

自分のような悲しい思いをしてほしくなかったのでしょう。

私も、このお手紙を読んで肥大型心筋症のことについてまとめてみました。

くろごまさんからのメッセージ

アドバイスありがとう

差出人: くろごま
題名: 心臓のエコー検査をぜひ受けて下さい

メッセージ本文:
8歳で虹の橋を渡らせてしまいました。

なんだかちょっとおかしい?念の為と、本当に念の為と思い
動物病院に予約を入れ診察を受けると、肥大型心筋症で水も溜まっている
状態でした。すでに末期でした。

余命は1ヶ月。

でも実際には10日で虹の橋を渡ってしまいました。
心筋症の最期は苦しむことが多いと聞きましたが、投薬諸々のおかげで
最後は呼吸困難で苦しむことも、血栓の痛みに苦しむこともなく
亡くなりました。

病院の先生方は、あらゆる手を尽くし、診察時間を超えて様子を見てくださり
もう少し手はないかと模索し治療を続けて下さいましたが、
完治するものではないですし、薬の効果が思うように出ないのならばと
治療を断り、自宅での投薬だけにして看取りました。


一年前に送った愛猫の治療、看取りに後悔があり、その教訓を生かして
納得のいく看取り、送りが出来たと思います。


後悔があるとすれば、症状がなくても年に1回は心エコー
受けさせるべきだったという事です。
心筋症は、心雑音が出ない子も多いそうです。
エコー検査でなければ、発見は出来ません。

末期での発見ということは、静かに苦しんでいた時期があったということで
もともと食が細く、あまり駆け回らない子でしたが、
実際には心筋症が関係していたのかもしれません。


この子はおとなしい子なのかな?という飼い主の思い込みがありました。
猫は言葉を話せないのですから、もっと注意深く見るべきでした。


他の子達は呼吸が気になる等々でみんな一度は心エコーをしていたのですが、この子だけはノーチェックだった事が悔やまれてなりません。 


発症は防げなくとも、投薬でもう少し穏やかな時間を増やしてあげられたかもしれないのに。

愛猫の健康診断を受ける方も増えてきていると思いますが、
心臓のエコー検査は含まれていない事が多いようです(出来る先生と出来ない先生が
いらっしゃるようです。心臓は動いてますから難しいですよね)


症状が出ていないのに検査?と思われる方も多いと思いますが、
目に見える症状が出てからではもう、時間が無いのです。


ぜひ、受ける余裕のある方には受けていただきたいと思い綴ってみました。
勝手な個人的な意見です。

長文、失礼いたしました。

私は元ブリーダーなので、肥大型心筋症のおそろしさは知っています。

初期は症状があらわれず、知らぬ間に末期になってたということもあり得ると思います。

無症状でも、くろごまさんの言うとおりエコー検査を一年に一回はすべきです。発症してしまうと治ることはありませんので…。

特定の猫に発症することが多いです。

猫の心筋症とは?

猫の心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つのお部屋に分かれています。お部屋の周りは心筋に囲まれていて、この心筋が伸び縮みをすることで全身からの血液を取り込み、また送り出すポンプとしての役割を果たします。この心筋が正常に機能できなくなると正常に血液を循環させることができなくなります。
猫の心筋症は原因によって大きく3つのタイプに分類されます。
 
①肥大型心筋症
主として左心室を囲む心筋が内側へ向かって厚くなる(肥大する)ことで、心室が狭くなり血液を十分に取り込めなくなり、全身へ血液を送り出すことが難しくなります。メインクーンなど特定の種で発生が多いことなどから、遺伝的素因が関与していると考えられています。また、甲状腺機能亢進症や高血圧が原因となることもあります。現在、猫の心筋症では一番多いタイプとされています。

②拘束型心筋症
心筋や心臓内を内張している薄い膜(心内膜)の中に、固く伸縮性に乏しい組織(線維結合組織)が作られていく病気です。すると正常であればゴム風船のように伸び縮みしていた心筋が固くなってしまい、うまく動くことが出来なくなります。はっきりとした原因は分かっていません。

③拡張型心筋症
心筋が薄くなってしまい、収縮する力が弱くなることで血液を送り出せなくなってしまう病気です。伸びきって縮まなくなったゴムのようなイメージです。心筋が薄くなることで心臓のお部屋が広がったように見えることから拡張型と呼ばれます。猫の場合アミノ酸の一種であるタウリンの不足が原因の一つとされています。かつての猫用のフードにはタウリンが十分に含まれていないものが多かったため、よく見られた病気でした。原因が分かった今では、タウリンが十分に含まれているフードが多くなり、発症する猫は減りました。
また、肥大型心筋症の一部は進行の過程で心筋が薄くなっていき、拡張型心筋症と似た状態になることがあり、肥大型心筋症の拡張相と呼ばれます。引用元:みんなのどうぶつ病気百科

猫に多いタイプの肥大型心筋症って何?

左心室周囲の心筋が主に内側に厚くなり、心室が狭くなって血液を十分に吸収できなくなります。

全身に血液を送り出すことが困難になります。メインクーンなど特定の猫種に多く発症することから遺伝的素因が関係していると考えられています。

また、甲状腺機能亢進症や高血圧症によって引き起こされることもあります。現在、猫の心筋症の中で最も多いタイプです。

突然死もありえます。

肥大型心筋症かかりやすい猫種

LindaによるPixabayからの画像

やはり肥大型心筋症にかかりやすい猫種は決まっていると思います。特に下記の猫種は早めに検査をしてください。

肥大心筋症は悪くならないと、症状があらわれません。

初期は運動しないおとなしい猫かなぁと思う程度。

肥大型心筋症かかりやすい猫種

  • メイン・クーン
  • ラグドール
  • アメリカンショートヘア
  • ペルシャ
  • ヒマラヤン
  • ブリティッシュ・ショートヘアー
  • バーミーズ
  • スコティッシュ・フォールド
  • アビシニアン
  • ミックスでも見られる

心筋症の症状がでた時はもう重症

  • 運動を嫌がる
  • おとなしい
  • 疲れやすい
  • 肺に水がたまる
  • 呼吸数が増える
  • 開口呼吸
  • 呼吸困難
  • 突然の後ろ肢の麻痺
  • ピンク色の液体を咳とともに吐き出す
  • お座りの姿勢で首を伸ばす、寝るとき横になることができない

飼い主が症状に気付いた時は、もう重症であることが多く、症状をやわらげる治療しかありません。

猫ちゃんは辛抱強く、言葉をしゃべりません。

くろごまさん、お手紙ありがとうございました。

令和5年5月29日

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