
川崎殺傷事件で弱い子供たちを狙い尊い命を奪った犯行は決して許されない事と思います。胸が押し潰されるような事件でした。
事件の関係者やご家族の方々に向けて心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
マスコミで取り上げられる報道に対してすべての「ひきこもり」は「犯罪者予備軍」であると誤解しないで欲しいのです。偏見助長を懸念しております。
そして現在「ひきこもり当事者」の家族である人も勇気をだして医療機関や引きこもり支援に出向いて相談してください。
今回は自分の子供が引きこもっていてどうしていいか分からない人や「ひきこもり当事者」や「ひきこもり」について誤解している人に読んでほしい記事をまとめてみました。
タップできる目次
8050問題とは?
報道で「8050問題」という言葉がでてきました。簡単に解説していきたいと思います。「ハチマルゴーマルもんだい」と読みます。
でも今後もこの問題が増えていくような気がします。
ひきこもりの若者が、長期化すれば親も高齢になり収入や介護の問題が発生するようになります。これは80代の親と50代の子の親子問題であることから「8050問題」と呼ばれるようになりました。
これは理由があって家から出れなくなっているので、外部の知識のない人間が「ただのひきこもり」だから簡単に根拠のないアドバイスをするのは、とても危険です。

と激高する場合もあります。
子供がなんらかの事情でひきこもり親も高齢化し収入がなくなり社会から孤立した状態になり餓死や自殺するという事もあります。
ニュースには載らないですが助けを求めない人が多く残念な結果になる場合も多いです。
日本人は他人と異なることは受け入れない文化があるような気がします。言葉は悪いんですけど「家の恥」と隠そうとするんですよね。
他人事ではない「ひきこもり」は誰にでも起きる問題!

ひきこもりは誰にでも起きる問題で決して特別な事ではありません。ある日突然子供がうつ病になってひきこもってしまったという事もあります。
そのまま続けば、親子共々老いて社会に取り残される可能性もあります。
親だから子供の面倒をみるけれど金銭的な問題か健康問題で、ずっと家に閉じ込めておくわけにいきません。
うつ病とは?
精神疾患には色々ありますが、代表的なうつ病について書いていきます。


脳の病気なんですよ。
※うつ病になるとセロトニン・ノルアドレナリン・ドパミンという物質が減ります
- 睡眠障害
- 食欲がなくなる
- 疲労感や倦怠感
- 口が渇く
- 動悸・息苦しさ
- からだが重い
- 不安や焦り
- すべての事に興味がなくなる
- 自分を責める

死にたい…
このようにひきこもりには隠された理由があります。恥ずかしがらず早めの受診で、社会復帰できるようになるまで回復します。
発達障害とは?
発達障害にも色々あります。

人と仲良くなれないんだ。

知能の高さは関係なくて出来ない事と出来る事の差が激しいです。
発達障害では小さい時から、下記の特徴があります。
- 集団行動が極端に苦手で不登校気味
- 学習での苦手が目立つ
- 多動症・衝動性・不注意が多い
- 極端に不器用
- 文字が反対に見える
- 耳で聞く言葉が理解しずらい
- 子が親に無関心
- 視線が合わない
- 言葉の遅れや全般的な遅れ
- 極端なこだわりがある
- 精神的に不安定
発達障害は脳の疾患で治る事はないですが、早めの療育でかなり改善されます。発達障害専門医の主治医を持つ事でアドバイスや支援などが期待されますよ。

極端な話しですが高齢の人でも作れます。
税金の面でも控除があるので作っておいて損はないです。
私が知っている人で60才を超えてから手帳をとったケースもあります。
思い当たる事があればお住まいの市町村や子供家庭センターという所に相談してみてください。身内じゃないから相談しやすいです。
なぜ相談しないのか?
色々な支援があるにもかかわらず、なぜ相談しないのか?実際に障害をもった子供のママ友に聞いてみました。


手帳とか作ったら障害者の烙印を押されそうで嫌だから放っておいて!
にゃあこは都会に住んでるから気にならないでしょ?

私の子供も発達障害ですが自分の子供を恥ずかしいと思った事は一度もありませんが世間一般では「家の恥」だと言う人が多いです。
悩んでるけど、どうしていいかわからない!対面ではちよっと…という人でもサイトで相談してみるのもいいですよ。
施設という選択もある
「誰にも知られなくない」ご両親の気持ちもわかるんです。自分の子供に障害があると認めたくない気持ちがあるのです。認めるには勇気がいりますから…。

理解できないし有り得ないよ!
どうしても愛情が持てないのも理解できますし子供の障害の受け入れが出来ない場合もあるでしょう。
親だって人間なんだもの。
辛い場合は施設という選択肢があります。距離を置くことで子供に優しくなれる場合もあります。
親だから、どんな子供でも面倒をみるべき!という理不尽な世間は気にしないで。
親だから育てるべき!と怒られる事はないので医療機関や福祉関係に相談してみてくださいね。
他に子供が居てその子に危害が及ぶ場合だってあるので臨機応変に対応してみてください。
子供の障害を放置してしまう
子供に明らかに障害があるのに放置してしまう場合も多いです。悪気はないのですが、しつけで治るのでは?と思ってしまうんです。
あるいは子供の障害を認めたくない!

専門家のアドバイスや助けが必要です。
でも、風邪のように治ったらなぁという気持ちもわかるんですよ。
でもいつの日か振り返れば、そんなに悪くないなと思える日も来ます。
真面目な人ほどおもいつめて、放置しながら罪悪感を抱えるママも多いんじゃないかな。
- 先生の教育が悪いと人のせいにしてしまう
- 子供に怒っても理解してくれないから教育放置
- 病院に行くのが面倒
- 放っておいたら治る
- しつけが出来なかったから発達障害になったと思い込む
- 障害がある子に愛情が持てない
障害が有る無しにしろ理不尽に冷たく育てられたら子供はいつか爆発します。親に対して暴言や暴力を振るうようになる場合もあります。

普通の子育ても大変です。
人に頼ってもいいので1人で抱え込まないでほしい。
人様に迷惑かけたくないと子供と家に閉じこもる
一番多いのは人様に迷惑をかけたくないから家に閉じ込めておくケースです。親子心中してしまうこともありますし子供が世間を憎む場合もあるでしょう。
あるいは親が亡きあと子供が餓死や自殺してしまう。憎しみの対象が弱者に向かうこともあります。
ちゃんと誰かに相談して福祉に頼っていたら幸せになる事も多いのです。赤の他人が親身になって助けてくれる場合もあるんですよね。

他人から深い愛情をもらえることがあるよ。
子供と一緒に飛び出す勇気をもってほしい。
受け入れてくれる居場所は沢山あるの。
- 誰かに必要とされている
- 居場所がある
- 良い人との触れ合い
- 愛される
このような体験をする事によって、どんな人も安定して幸せな生活をおくれるようになります。
一番怖いのは世間からの隔離です!その時はいいかもしれませんが、後に問題が大きくなる可能性があります。
人のお世話になるのが遅いか早いかの違いだけだと思います。
だから、堂々と胸を張って生きていってほしいです。
まとめ
今回は川崎殺傷事件の報道で「ひきこもり」が犯罪者予備軍と世間から思われるのではないか?と偏見助長を懸念して記事を書いてみました。
マスコミというのはおもしろおかしく報道するので、恐ろしく思います。
事件の被害にあった人やなんらかの理由でひきこもりをしている人たちもこの川崎殺傷事件に心を痛め偏見助長に苦しんで傷ついています。
それと同時に全く支援を受けてない人たちも大勢いるのも事実なんです。
そうなると自分の子供が人を傷つけるようになる可能性もでできて事件を起こしてしまうと、大変な事になります。
自分の子供が人を傷つけてしまったり、自殺してしまったらどうします?
そんな事にならないように勇気を出して相談してみてください。

もっと人に頼ればいいんです。
あなたが誰かに相談するまで私は記事を書き続けますよ。

ボチボチいこか。