ホモトキシコロジーについてどう思いますか?
穏やかな最期にしたいんです
山本さんから質問がきました。実はすごく悩みました、命に関わることだから。
私なりに色々調べてみました。
エビデンスがないものは、試してみないとわからないし、
1%でも可能性があるかぎり、なんとかしてあげたいのが飼い主の気持ちがあるからです。
私はどう思うのか?という質問だったので個人的に答えてみようと思いました。
目次
ホモトキシコロジーについてゆるりねこblogの考え方
初めまして、山本さん。ホモトキシコロジーについてどう思われますか?という質問にお答えします。
私の考えはエビデンスもなく、成分もわからないものは止めておいた方がいいと思います。これは私の考えでなので飼い主さんが色々試してみたいと思うのなら、標準治療をしつつ試されてはどうですか。
猫ちゃんの負担にならないものならよいと思いますよ。
セカンドオピニオンでも聞いてみるといいです。ネット上、SNSに書かれている「ホモトキシコロジー」の情報は少なすぎます。
私は信頼性のある本から情報を発信していてネットにあふれているよくわからない情報は信じていません。わからないことは獣医さんに聞いています。
なので、私には「ホモトキシコロジー」について不安のほうが大きいかな…?
ホモトキシコロジーは慢性病の治療の場合、治癒にも長い年月がかかると言われています。高齢猫ちゃんや寿命の短い動物には不向きかもしれません。
ホモトキシコロジーってなんなの?
ホモトキシコロジー
ホモトキシコロジーとはどのような治療なのでしょうか?
1930年代、ドイツ人医師レッケべーク博士は、現代医療による治療に限界を感じ、ホメオパシーを研究し、治療に織り交ぜてゆきました。そのとき、ホメオパシーのシングルレメディ(単一成分の薬)の投与だけでは思うような効果が得られないことに苦悩し、研究と実験を重ね、複数のシングルレメディを同時に複合投与する方法に行き着きました。
自らが開発した複合製剤を投与する中、思いがけない臨床効果が得られ、周囲の医師、患者からぜひレッケべーク博士が作った製剤を使用したいという声が高まりました。臨床の場で治療を行うレッケべーク博士は、自分ひとりではこれらの要望に対応しきれない現状から、私財を投じ製薬会社を創設しました。また、独自の疾患理論「ホモトキシコロジー」に基づきもっと使いやすいホメオパシーを医師・患者の元へ届けたいという願いから、現代医療の手法で適応症に基づき投与できる「複合製剤」の開発および製造を始めたのです。
それでは、「ホモトキシコロジー」とはなんでしょうか?
人間(動物)は生まれてから常にさまざまな病原性因子や体に害となる毒素に曝されます。レッケべーク博士は、この毒素を【ホモトキシン】と名付けました。そして、この【ホモトキシン】には、体内で産生されるものであれば、体外から侵入するもの、そして、生まれる前に母親の胎内で曝されるものもあります。
これらの毒素【ホモトキシン】を中和し、解毒し、除去しようと、体もしくは体に備わった防御系は抵抗し戦いを挑みます。その際、体はうまくホモトキシンを倒し除去に成功するかもしれないし、逆に体に本来備わっている防御系や自然治癒力だけでは対応しきれなず、戦いにおされっぱなしで負ける場合や、その戦いが長期に長引く場合もあります。その結果、体が過度の負担を受けて無理をきたしてしまいます。
このような現象や状況下におかれた体は、不具合を生じ、「症状」や「疾患」という形で表現するのです。つまりこれが病気であるとレッケべーク博士は考えたのです。レッケべーク博士は、この独自の疾患理論を「ホモトキシコロジー」と名付けました。
それでは、ホモトキシコロジーでは、どのように病気を治療するのでしょうか?
病気の原因となった体に有害な毒素「ホモトキシン」を中和し、解毒し、除去するのを助ける薬剤を投与する。このようにして、体に備わる防御系や自然治癒力を助け、引き出すことで病気は解消されてゆく。
ここで重要なのは、ホモトキシコロジーでは、ホメオパシーの概念が欠かせないということです。なぜでしょうか。ホモトキシコロジーではホメオパシーを以下のように捉えています。
ホモトキシコロジーの概念で重要な【ホモトキシン】は、いわゆる病気を引き起こす病原物質である。 【ホモトキシン】と体の戦いが病気という形で表面化したのだから、この病気を取り除くためには、ホメオパシーの類似の法則に従い、病気をの原因となる病原物質や類似した症状を引き起こす物質を、極微量の法則に従い希釈・振盪したものを投与することで解消される。
レッケべーク博士は自らの臨床経験および長期間にわたり研究の結果、ホメオパシーレメディをホモトキシコロジーの病気理論に基づき製造および投与することで、最大の効果が得られることを発見したのです。
ただし、5年、10年と長い間患っている慢性病の治療には、治癒にも同等の時間が要される場合があります。10年患った慢性病を例にとると、その期間中ず~と体はホモトキシンに蝕まれ、体に備わった防御機構がうまく機能しない状態にあるので、治癒にも長期間要されるのはある意味当然でしょう。ですが、急性疾患にもまして、慢性病こそホモトキシコロジーの力が発揮される場なのです。
これまでホモトキシコロジー製剤の製造メーカーでは、ドイツ、アメリカ、ベルギー、ロシア、南アフリカ等、さまざまな国の大学機関、研究所と共同で、多数の基礎研究および臨床研究を行ってきました。これらの研究により、ホモトキシコロジー製剤の多くは、その有効性が科学的に実証されています。
ホモトキシコロジーで使用される製剤にはどのようなものがあるのでしょうか?
〇慢性病において時間をかけてホモトキシンを中和し除去する解毒系ホメオパシー製剤(デトックス)
〇体の防御力を上げるために免疫を活性化させる免疫賦活系ホメオパシー複合製剤
〇慢性病では、体が正常に機能する上で重要な役割を担う酵素系が阻害されたり、必要な酵素が 欠乏している場合が常ですので、これらの酵素障害解消するカタリスト製剤
〇個々の臓器がホモトキシンとの戦いに押され敗れ損傷や変性を来たしている場合には、ブタの器官をホメオパシーの手法で調整し投与することで、臓器や細胞の再生を促すスイスオルガン製剤
〇細菌やウイルス等の病原物質が明確にわかっている場合や癌のようにすでに組織が病理変性を 起こしている場合は、対応する病原体や類似した病理組織をホメオパシーの手法で希釈し投与することで治癒力を引き出すノソード
〇病気の原因物質がステロイド等の化学薬品の過度投与による場合は、これらの化学薬品をホメオパシーの手法で処理し投与することで、ホモトキシンとして作用する体内に残留した化学薬品を除去する化学薬品系ホメオパシー製剤
〇また各症状や疾患に対しては、原因を問わず各症状に対応するように、かつ副作用のリスクを最小限に抑えるために、上記に挙げたさまざまなレメディを多数調合した複合薬剤コンポジット製剤
そのほか、以下のような製剤があります。
〇ポーテンシー(希釈震盪した回数)の低いものから高いものまで、同一レメディを複数のポーテンシーで混合したものを「ポーテンシーコード」といいます。このポーテンシーコード化した1種類~数種類のレメディを混合してできたホマコード製剤
しかし、同じレメディなのに、どうしてわざわざポーテンシーが違うものを混ぜなきゃいけないんだ?同 じレメディなんだから、ポーテンシーが違うものを複数混合したって効果は変わらないんじゃないのか? と思われる人がいるかもしれません。実は、同一レメディの高ポーテンシ ーと低ポーテンシーを混合して同時に投与することで、単独のまま投与すると起こりえるアグラべーション(一時的な症状の悪化)のリスクを大幅に減らすことが可能なのです。引用元:プレマ動物ナチュラルクリニック
最後まで猫らしく生きたい
医学の発達で色んな選択肢があります。
猫らしく生きるってなんだろう…??
人間にも共通していますが、健康を保ちつつ生活することが猫らしく生きるということです。
私たち人間より猫たちはシビアで
自身で
- 歩けなくなる
- 食べれなくなる
- 排泄できない
そのそうな状態になると
その時がきたのだと悟っているようです。そして命が燃え尽きるまで懸命に生きようとしています。
山本さん情報ありがとうございます。また色々教えてくださいね。
ゆるりねこblogにゃあこ令和5年3月23日
みるとらさんのその後
山本さん、お久しぶりです。ホモトキシコロジーを試されて、猫ちゃんが元気になってたんですね。
情報ありがとうございます。
看取りの時期がきたようです。お風呂場、洗面所など涼しく静かな場所に1人で過ごしてるとのこと。
そうゆう場合はそっとしておいた方がいいですね。そこが猫ちゃんにとって居心地の良い場所になるからです。
声かけはとてもいいです。
自然に任せた方がいいとはいっても
看取りに慣れてる方でも悩むものです。
今日はご飯食べてくれるかな?
お水飲んでくれるかな?お薬は?
それが普通だと思います。
それと看取りって孤独なんですよね、命が燃え尽きる姿と向き合うんです。これは、人によって病むかもしれません。
でも、しょうがない…いつかは経験することだから。
心臓がドキドキして、眠れないのではないですか。とても不安ですよね。
でも、あなたは1人じゃない、ブログの読者や私もついています。
頑張る必要もないし、辛かったら泣いてもいいんですよ。
猫ちゃん、辛そうに見えるかもしれませんが、楽になるように体が準備をしていることと思います。
猫ちゃんは、きっと山本さんが休みになるのを待ってたんじゃないかな。
同じ空間にいるだけでも安心できるものですから、それでいいんです。
どうか、猫ちゃんと大切な時間を過ごしてあげてください。
声をかけて、側にいることが一番の薬なんですよ。
令和5年8月11日
みるとらちゃんのその後少し回復!終末期自分から食べるのはOKです
とらちゃんが自ら、食べ初めたのですね。
口から食べる分はうまく調整できるようなので、溺れるような感じとか考えなくていいですよ。
食べたいものを買ってきて、食べさしてあげてください。食は喜び、生きる気力になります。
自ら食べてるのは問題ないです、安心して与えてくださいね。
令和5年8月12日
とらちゃんの飼い主さんの気持ち
山本さん、ほんとに猫ちゃんって幸せ以上のものを与えてくれますよね。
自分自身が嫌いで自信がないって思う人、案外多いですよ。猫ちゃんと暮らした事で愛を学び、成長していける。依存ではないと思います。
人間は弱いですから。
私も猫ちゃんが人間と同じように長生きできたらなぁって、いつも思うんです。そして別れのたび、ひどく落ち込むことを繰り返しております。
みな、一分一秒、側にいてくれたら…って思ってるんじゃないかしら。
とらさんは山本さんと暮らして、とても幸せだったのだから、胸をはって生きていきましょう。
blogを見つけてくださり、ありがとうございました。
不安でもみんながついてるからね。
令和5年8月13日
とらさんのその後2
飼い主さん、睡眠、食事がとれておらず、ととも疲れておられる。
お辛いですね。
みるとらちゃん、残された時間ごくわずかではないでしょうか。
上唇を膨らませ、口呼吸してるのなら、ほとんど意識がないのでは。見た目ほど苦しくないと思われます。
終末期は貧血の治療はしません。輸血をしたからといって回復することはないからです。
亡くなる前の出血はよく見られます。貧血になれば意識が朦朧としますので、そのままにしておくのがいいです。
抵抗するなら鉄サプリもおやめにやったらどうかしら。少しでも精神的苦痛を取り除いてあげようね。
口の中もよだれ、血液、痰などで汚れているでしょうが、
それはしょうがないです。
もう唾液すら飲み込む力もないんです。亡くなる前だんだんと治まる場合があります。
見た目が私たちからみたら辛く見えるんですが猫ちゃんは意識も朦朧として、もしくは意識がない状態なので
私たちが考えるより、ずっと楽だったりします。
見た目が眠るようにきれいに亡くなるとも限りません。
発作が何回も起こっているとこのと、危篤状態で、お手紙が間に合うかな。
大丈夫です。みるとらちゃんは苦しんでみえるけど、苦しんでないはずですから。
猫ちゃんが苦痛を伴う場合は獣医さんから安楽死をすすめられるでしょう。
あと残りわずかな時間、みるとらちゃんとよき時間を過ごしてあげてね。
飼い主さん自身も労ってあげてください。
令和5年8月20日
とらさんが虹の橋を渡りました
令和5年8月21日とらさんが虹の橋へむかいました。
心よりご冥福をお祈りします。
とらさん、やっと楽になったね。お疲れ様でした。
とらさん最後は苦しくなかったと思いますが、まれに最後まで意識のある子がいるそうです。
最期は猫それぞれ違います、ただそれは、その時になってみないとわからないものです。
看取りとは辛いものです、命と向き合うことになるのですから。
ましてや、愛する子です。
山本さん、辛かったね、辛い看取りになってしまったのですね。
自分を責めないでください。
最初のお手紙から読んでいくと、ああ、とらさんは大切に育てられ、幸せだったのだと思います。
最後は飼い主さんが側にいた、こんな幸せなことはありませんよ。心強かったと思います。
お手紙のやりとり、何回もしていたので、私も寂しく思います。
今日はお空に向かって手を合わせます。
令和5年8月22日