
こんにちは!にゃあこです。
昔から話題になっている国民年金問題。払うと損という声もチラホラ上がっていますが、はたしてそうなんでしょうか。払わなかったらどうなるのか気になりますよね。
年金は絶対払わないと言っていたA君と話した事や体験談を記事にしてみますね。


そうかもしれないけど一円も払わないのはマズくない?



働けばいいじゃん。
頑なに年金の支払いを拒むA君に個人の自由なんだなと思い、それ以上何も言えませんでした。確かに将来の支給額は減らされそうですが、そう簡単に年金制度は無くなる事はないようです。
は年金を支払うための財源として190兆円ほど積み立てています。世界でこのレベルの積立金があるのは日本とアメリカだけといわれて、積立金がほとんどない先進国もたくさんあります。
引用元:価格comマガジン
この積立金は今日明日で使い切る予定もありません。毎年50兆円ほどの年金支払いがありますが、一方で保険料や国の負担分などを合わせて50兆円強の収入もあり、できるだけ収支のバランスをとりつつ、団塊世代の高齢期の年金支出増に備えて積立金を徐々に取り崩していくようコントロールされています。そのため、いきなり積立金がゼロになることもありえないのです
- 払う能力はあるのに払わない
- 年金なんて貰えないからそのまま放置
- 働けばいいじゃないの

それでいいんですか?
その考えは危険ですよ~
年金は将来なにかあった時のための保険でもあるのです。突然障害をもったり重大な病気で働けなくなったらどうしますか?
むやみやたらに老後の不安を考えすぎて生きていくのも夢がないですが何も考えず生きるのも危険です。人生には絶対という言葉はありません。その後年金の支払いを拒んだA君はどうなったのか記事にしていきます。
タップできる目次
フリーランスを夢みたA君

私はフリーランスと聞くとA君を思い出します。誰でも自由気ままに働けたらいいなと思って生きていると思うんですよ。それにA君は正社員になる事を極端に嫌がったんです。
- 人見知り
- 人間関係が苦手
- 自由に生きたい
- 正社員は手取りが少ない
- 楽して稼ぎたい
若くして正社員になっても引かれるものが多くて、手取りの多いアルバイトがA君にとってお得な感じがしたのでしょうね。

相変わらず年金払ってないんでしょ?

いい人と知り合ってな…
その人みたいに成功したいねん。
俺みたいなバカでも電話一つで楽に何十万も稼げるんやって。
だから年金なんてもう関係ないねん。

大丈夫なんか?
そんな仕事なんかないと思うよ。
せめてアルバイトを続けてフリーランスを目指したらどうかな?
病気になったらどうするのよ~
こう言ったら申し訳ないのですがお世辞にもA君は頭がいいわけでもありません。それに人間関係も下手でどんな副業ビジネスもうまくいくはずもなく、危うく生きていました。そして借金まみれに…
ある日A君が障害者になる
久しぶりに連絡があったA君は元気がなくて働けない状態になったのです。体調と精神のバランスを崩し精神障害者1級の手帳を保持していました。

仕事バリバリするどころか出来なくなったよ。
もちろん障害年金も貰われへんし、なんの保証もないねん。
正社員で働いて年金払っておけばよかったよ。
めちゃ、後悔……

ごめんね、助けてあげれなくて。
自業自得だとはいえ、それしか言えなかったです。A君は一回も国民年金を払っていなかったので障害年金を貰えなかったんですね。もし障害年金を貰えてたら控えめに仕事をしながら心の回復も出来たと思います。
私も当時若かったので国の制度や生活保護などの知識がなく薄っぺらいアドバイスしかしてあげられませんでした。
その後A君はアルコールに溺れて、まだ若かったのにこの世を去りました。

年金を払わない場合はどうなるの?

払う能力があるのに払わない場合は財産の差し押さえがあります。
- 財産差し押さえ
- 障害年金が貰えない
- 将来年金を貰えない
じゃあ生活保護を貰えばいいじゃないの!と思うかもしれませんが、申請するのに勇気がいります。
お金がなくて年金を払えない場合はどうすればいいの?
お金がないので年金を払えない場合はお住まいの市役所にいって年金の保険料免除の手続きをするといいです。A君もこの手続きをしていれば障害者金を貰えたと思います。

この手続きをしない場合は損をします。
そして払えるようになったら保険料を払いましょう。
保険料免除制度
所得が少なく本人・世帯主・配偶者の前年所得(1月から6月までに申請される場合は前々年所得)が一定額以下の場合や失業した場合など、国民年金保険料を納めることが経済的に困難な場合は、ご本人から申請書を提出いただき、申請後に承認されると保険料の納付が免除になります。
引用元:日本年金機構
免除される額は、全額、4分の3、半額、4分の1の4種類があります。
納付猶予制度
20歳から50歳未満の方で、本人・配偶者の前年所得(1月から6月までに申請される場合は前々年所得)が一定額以下の場合には、ご本人から申請書を提出いただき、申請後に承認されると保険料の納付が猶予されます。これを納付猶予制度といいます。
引用元:日本年金機構
※ 平成28年6月までは30歳未満、平成28年7月以降は50歳未満が納付猶予制度の対象となります。
保険料免除制度・納付猶予手続きのメリット


老齢年金 |
障害基礎年金 遺族基礎年金 (受給資格期間への算入) |
||
受給資格期間への算入 | 年金額への反映 | ||
納付 | あり | あり | あり |
全額免除 | あり |
あり (※2) |
あり |
一部納付 (※1) |
あり |
あり (※3) |
あり |
納付猶予 学生納付特例 |
あり | なし | あり |
未納 | なし | なし | なし |
引用元:日本年金機構
※1一部納付の承認を受けている期間については一部納付の保険料を納付している事が必要です。
※2、※3下記の保険料免除・納付猶予された期間の年金額を参考にして下さい。
老齢基礎年金の年金額を計算するときに、保険料免除・納付猶予の承認を受けた期間がある場合は、保険料を全額納付した場合と比べて年金額が低額となります。
引用元:日本年金機構
1. 全額免除
平成21年4月分からの保険料の全額が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の2分の1(平成21年3月分までは3分の1)が支給されます。
2. 4分の3免除(納めた保険料額 4,100円:令和元年度)
平成21年4月分からの保険料の4分の3が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の5/8(平成21年3月分までは1/2)が支給されます。
3.半額免除(納めた保険料額 8,210円:令和元年度)
平成21年4月分からの保険料の2分の1が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の6/8(平成21年3月分までは2/3)が支給されます。
4. 4分の1免除(納めた保険料額 12,310円:令和元年度)
平成21年4月分からの保険料の4分の1が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の7/8(平成21年3月分までは5/6)が支給されます。
5. 納付猶予制度
納付猶予の期間は、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受け取るために必要な受給資格期間にカウントされますが、老齢基礎年金額の受給額が増えることはありません。

若くても年金が支給される事もあるんですよ。
国民年金免除申請方法


郵送でも可能ですが書類不備があるかもしれないので直接行ったほうが早いです。
免除の流れ
- 国民年金保険料免除・納付猶予申請用紙を手に入れる
- 申請用紙に記入して市役所の国民年金窓口に提出か郵送する
- 審査
- 免除のお知らせが届く
このような流れとなりますが書類が揃ってれば郵送でも可能です。

こちらに詳しく書いています。

わからなければお住まいの市役所・役場の国民年金窓口に相談に行けばいいのです。
必要な添付書類とともに住民登録をしている市役所・役場の国民年金窓口に提出もしくは郵送して下さい。
〈必ず必要なもの〉
引用元:日本年金機構
・年金手帳 または 基礎年金番号通知書
〈場合によって必要なもの〉
・前年(または前々年)所得を証明する書類
(原則として所得を証明する書類の添付は不要です。)
・所得の申立書(所得についての税の申告を行っていない場合)
・雇用保険受給資格者証の写しまたは雇用保険被保険者離職票等の写し(雇用保険の被保険者であった方が失業等による申請を行う場合)
まとめ
今回は年金を未納にしたらどうなるのかを記事にしてみました。
確かに将来は年金が減る事もあり「払うのは損」と思う人もいるでしょう。
年金は高齢者だけではなく若くても病気になった時に障害年金が必要になることもあるので
- お金が苦しいのなら減免
- お金があるのなら支払う
どちらかを選択してくださいね。

年金は保険だとおもって払いましょ。
- お金がないので放置
- どうせ貰えないから放置
保険料免除制度を利用するのを忘れていませんか?今からでも遅くないので国民年金窓口に相談してみましょう。