さばねこさんからお手紙いただきました
初めまして、さばねこさん。お手紙嬉しく思います。
検査結果も出て看取りの段階にきたのですね。
猫ちゃんが食事を拒否していて、病院に連れていったけれど
- 食欲がもどらない
- 体調が回復しない
ということは、治療のやめどきだと思います。
私たち飼い主にできることは、側にいて優しく見守るだけなのです、これが猫ちゃんの苦痛を取り除く、一番いい方法だと思うのです。
自然に枯れるように逝かせてあげてください。
地球に生まれて、さばねこさんと幸せに暮らせた、そして宇宙へと返っていくだけのこと。また、未来会えるかもしれません。
猫が衰弱していく姿を見るのは飼い主側からすれば複雑な気持ちになると思いますが、一番楽な逝き方です。
死は苦しいと思われる方も多いかもしれませんが、寿命がきて死が訪れるということは
苦しみから解放されるということなんです。
動物が自ら食べなくなるのは「もう十分、生きた」というメッセージ。
楽に逝けるベストタイミングを本能的に知っているから食べなくなるんです。
食べないからガンも弱っていくんですね。
最期は大好きな家、人に囲まれるなんて、なんて幸せな猫ちゃんなんでしょう。
それでも看取ることを覚悟していても目の当たりにすると、パニックになると思います。
まず、水だけしか飲まなくなると死は近いです。そして水を絶つと1~2日ぐらいしかもちません。
最後のサインは下あごだけ動かす呼吸をするのですが、猫がとても苦しそうで呼吸困難に陥っているのでは?とあわてて、酸素吸入を病院に依頼してしまう人も多いと思います。
でも、動物も人間もそれほど苦しくありません。
呼吸が不規則になり、酸素が不足した状態になると、体内に二酸化炭素が増えて自然に眠くなって、天然の麻酔がかかった状態になります。
死が近づくと脳内麻薬エンドルフィンが脳内に放出され、恍惚状態になると言われています。心地良い状態になるのです。
死ぬ瞬間というものはいかなるものなのか。前出の平野氏は、死の直前、意識が朦朧として昏睡状態に入ったときは、「睡眠の状態と同じなのではないか」と説明する。
「脳内麻薬が分泌され、二酸化炭素の貯留が起こる。これによって、死を迎える体は、非常に心地よい状態になっていると考えられます。死の瞬間に意識を持っている人はいないでしょう。安らかに死に至るのです」
脳内麻薬のエンドルフィンは、幸福感を感じさせる物質だ。
「たとえばみぞおちを思いっきり叩かれて気絶したときなどに、脳から分泌される物質です。人は激しい痛みを感じるときには一気にエンドルフィンが分泌され、意識を失います。
亡くなる間際に、エンドルフィンが出ることで、人に幸福感を与え、たとえ無神論者であっても、あたかも神様に会ったかのような感覚に誘われるのではないかと思われます」(平野氏)引用元:現代ビジネス
注意しなければいけないのは、その時に酸素吸入をしてしまうと二酸化炭素という天然の麻酔がきれてしまい、苦しませてしまう事があると覚えておいてください。
人間も動物の体も苦しまず逝けるようになっているんですよね。
酸素吸入のタイミングには注意してあげてね。最期はいりませんから。
これからも、看取りについて色々葛藤もあると思いますが皆さんの看取りのお手紙などを読んで、心を落ち着かせていってくださいね。
またお手紙を出してくれてもOKです。誰かに話す事で気が楽になるので。
水だけ与える形になるかもしれませんが、それで、しばらく様子を見てあげてください。
そして、撫でたり声かけをすることで、猫ちゃんも安心すると思います。
エンジェルタイムを大切にお過ごしくださいませ。
それとお手紙、どうもありがとうございました。
令和6年4月23日