介護の心構え

加齢は病気ではなく、誰にでも起こる現象です。猫と暮らしている飼い主なら100%の確率で介護という問題に直面します。
- 老化
- 治る見込みのない病
動物と暮らした瞬間、10年後はどうすべきか、先に考える必要があります。
そのためには正しい介護知識を勉強して、猫が快適な生活を送れる手助けをするのが、飼い主の努めです。
今日は介護の心構えについて、記事を書きます。ぜひ最後までお読みください。
ここから下は病気や、老化した猫の飼い主の事を介護者と言います。
老化は病気ではない

猫の介護者は、老化は健康な猫にも必ず訪れるものだという心構えが大切です。
老化とは緩やかなスピードで時間と共に進行します。私たち人間も老化し、老化を治す薬は存在しません。

なので、老化を治そうとせず、付き合っていくものという認識が必要です。
老化を治そとすると、過剰な治療で、猫を苦しめてしまう可能性があるので、見極めが大切になってきます。猫の生活の質の維持に努めること。
猫の生活の維持を心がける

猫の生活の質の維持はクオリティ・オブ・ライフといって
クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、略称: QOL)とは、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。驚くべきことに、規律性の高い人は長生きする傾向があるが、規律性の低い人よりも生活の質が低くなる可能性がある[1]。
1970年代以降に注目されるようになった概念で、もとは健康関連の概念だったが、それ以外にも拡張されるようになったため、健康に関するQOLは健康関連QOL(HRQOL、Health - related QOL)ということもある[2]。引用元:Wikipedia
可哀想だから、何でもやってあげると、猫はますます弱り、寝たきりになるのも早くなります。寝たきりになると死も近くなるのです。
どんなにヨロヨロしてても、例えば、トイレに行くときは支えてあげて、自分の足で行かせることが大切です。
例えば水って動かさないと腐るじゃないですか、それと同じ原理で立てなくなることは、好ましくありません。
老化の不調を「もう、年だから」と諦める必要はなく、出来る限りの治療や、ケアをしてあげてくださいね。
介護の目的は生活の質を保つこと

寝たきりになって介護を一生懸命するのではなく自力で
- 食べて
- 歩けて
- 排泄
できる期間を可能かぎり長くするのが本来の介護の目的であり、介護する期間を短くすることができるのです。
高齢猫がまだ、歩けるのに抱っこして移動させる、自分で食べる事ができるのに、介護者がスプーンで食べさせたり、猫が自ら体を動かそとするのを阻止するような介護は問題が多いのです。
高齢猫が、自力で行おうをすることは、邪魔せず見守り、出来ない事をサポートするのが基本の介護です。
なんでもしてあげると、老化が早く進み死に早く近づけてしまうことにもなりかねません。
人間の介護と同じなんです。
そうやって見守りサポートすると割と最期まで、動く事ができますよ。
介護者が生活を犠牲にしてないか?

高齢猫の介護は体力、精神的な負担を強いられることが多く、最終的には愛猫の死を看取らなければなりません。
それに介護は孤独です。介護者自身を追いつめないように気を付けてね。
気晴らしも大切だと思ってます。猫ちゃんにイライラしたり、暗い顔を見せることは
なんか悪いことしたのかなあ
なんだか不安
介護される猫からしたら、不安なんです。言葉は解らなくとも気持ちは伝わっちゃう。
気晴らしは難しいかもしれないけど、少し愛猫と離れて喫茶店でゆっくりしたり、自分をもっともっと大切にしてあげてください。
でないと、いい介護ができませんから。
猫が病気になったのはあなたのせいではない

老衰、病気になった猫を見て、飼い主さんは自分を責める傾向にあります。
- もっといいフードを与えてあげれば
- もっとお金があればいい治療ができるのに
などなど、色々考えてしまうと思うのですが、残念ながら、大富豪でも老化を止める事はできないんです…。
お金があるばかりに過剰な医療で苦しめてしまうかもしれないし。
キャットフードはスーパーで販売されているものなら、長生きできるだろうし。プレミアムフードを与えていても、早く病気になったケースもあるでしょ。
フードに関してもネットでは間違った情報も多いです。また、この事は別の記事に書きます。
とにかく愛猫が大好きな飼い主の側で、美味しいものを食べて幸せに暮らせた、それだけで幸せだったんです。
猫が高齢で病気になったのは誰のせいでもない、私たちも、そう遠くない未来に同じようになるのですから。
命は有限です。自分を責めるより、愛猫と一日一日を大切に過ごしてください。