まぁ君の飼い主さんからお手紙をいただきました。
猫はペットではなく家族です。愛する家族の看取り辛いですよね。
共に暮らした15年間は長く、お互い幸せに暮らしてたのでしょう。
さて薬が飲めないので治療できないとの事なのですが、薬にはやめどきがあります。
まあくんは自らの意志で拒絶しているのだと思うんです。
原さんが薬を飲ませられないから、延命できないということではないということではないんですよ。
私たちは治療する事がなくなると、手持ち無沙汰になって不安、罪悪感が生まれます。
出来ることは治療だけでなく、最期は飼い主さんが側にいることが、猫ちゃんにとって1番の良薬になります。
まあくんの飼い主さん原さんからのお手紙
子供のように大切に育てた猫ちゃんの命が燃え尽きようとしてるんです。
そりゃ、悲しいのは当たり前。
私も愛猫を初めて看取ったとかこの世でこんなに悲しくて辛いことがあるなんて…絶望感や、なんともいえない感情に苦しめられました。
何回看取っても、毎回苦しみます。
初めての看取りは私に知識がなく、エンジェルタイムがきてるのに延命してしまい、苦しませてしまいました。
高齢の場合ガンと共存するほうが苦痛が少ない
人間の場合も高齢になるとガンになる確率が高く、ガンが見つかっても、そのままガンと共存して、寿命を全うするほうが苦痛が少ないです。
セカンドオピニオンで猫ちゃんの状態を獣医師から冷静に聞いてから判断してくださいね。
- 手術すると元気になるのか
- 危険性やデメリット
- 飼い主のための延命になっていないか
難しい決断ですが、苦しみを長引かせる手術にならないかをよく考えてみることです。
猫ちゃんがストレスなく、飼い主さんと穏やかに過ごすこともひとつの手、充実したいつも通りの生活をおくるのもいいと思いますよ。
病気になった猫が薬を避けるのは本能的なもので複雑
猫にお薬を飲ますのが困難な理由は単純ではなく複雑なんです。本能的なものなのですから。
ストレスの多い環境で新しい食べ物を与えられたとき、彼らは将来それを拒否します。
これは、食べ物が不快な体験を引き起こすためで、これはネオフォビアと呼ばれる現象です。
ただし、ネオフォビアは、以前に病気になった食べ物に対する猫の嫌悪感とは区別する必要があります。
猫が過去に気分が悪くなったり嘔吐したりしたことが嫌いな場合、それは「食物嫌悪」と呼ばれます。
ネオファビアとは?
これまで接したことのない新奇な環境や体験、初対面の人などに対して、不安や恐れを感じる心理的傾向・兆候のこと。「新奇恐怖症」と訳されることもある。猫の心理的傾向を指す場合も多い。
引用元 weblio辞典
これらは人間の赤ちゃんにもみられます。生きるための知恵といえましょう。
木が枯れるような最期、老衰が楽に逝ける方法だと知っている猫には自然なことだと思います。
もう逝くから食べない、薬も飲まないだけなのですから。
最後に
看取ろうと決断した原さんの気持ちは複雑なものでしょう。
看取りは辛いものですから…。
まあくんはもしかしたら、泣いている飼い主さんを心配しているのかもしれませんよ。
できるだけいつものように接してあげてくださいね。
そして原さん自身も、お身体に気をつけてください。
そして、自分自身を責めないでください。
まあくんは原さんと暮らした日々は、とても幸せだったと思いますよ。
辛いときにお手紙をくださり、ありがとうございました。
令和5年2月4日
ゆるりねこblog運営主にゃあこ