なつさんからターミナル期の水分補給についてお問い合わせがきました。
緊急なので早くお返事したいと思います。
- 獣医師から治る見込みがないと言われた
- 目が見えない
- トイレ歩行はできる
- おしっこはでる
- 匂いがわからなくなった
- 自分から水を飲みにいくことはできないが与えると飲む
長年の看取りの経験から答えると、口から欲しがるうちはお水を与えててください。
ターミナル期水分補給は?
獣医師が特にできる治療がないと言われということは「ターミナル期」だということと、飼い主と猫ちゃんとのこの世で過ごすエンジェルタイムという大切な時期です。
なつちゃん、チュールも少ししか食べなくなっても「ぺろっと舐める」だけでもいいんです。
人間も終末期は好きな食べ物を少し食べるだけで満足します。
そのうちチュールも受け付けなくなると思いますが水分は口から最後まで欲しがりますので与えてあげても問題ないです。
猫ちゃんが口から飲む場合は肺などに水が溜まらないように調整できるから。
少し気を付けなければいけないのは誤嚥性肺炎にならないようにすることでしょうか。最後の時が近づくと唾液ですら肺に入ってしまう場合があります。
唾液や食べ物を飲み込むときに、誤って気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)という。通常は気管に食べ物などが入ってしまった場合、むせることで気管から異物を排出する反射機能が働く。誤嚥性肺炎とは、この機能が鈍ることで排出できなかった異物が肺に入ったままになってしまい、肺の中で炎症が起こることをいう。
引用元:ドクターズ・ファイル
さらさらする水分はむせやすいのでジェル状のものを与えるか口の中を湿らすだけでも猫ちゃんは楽になります。
それにお口から飲む水分を飲める子は強く、飲めない子より寿命は長くなる傾向があります。
下のような商品があるので、むせるようでしたら使ってみてね。
最後に
ターミナル期に入っている場合は水分を点滴しても吸収されず痰が増えるのです。痰の材料は水分ですから。
そんな意見もありますが脳に毒がまわると意識がないので見た目ほど苦しくないんですよ。それにもう水分を排出することもできません。
毒がまわると
- よだれ
- 目やに
- 前あしがよごれる
上のような症状があらわれますが、水分を減らしていくとよだれも少なくなります。
獣医師とちゃんと相談してくださいね。
不必要な治療をしなければ猫は最後までヨロヨロしながら歩き自分なりに病気を受け入れています。
猫ちゃんがいよいよ燃え尽きようとする時にすべての細胞が少しでも生き長らえるように努力します。その時に何事もなかったようにフードを食べだしたり元気な姿をみせる場合があります。これを中治り現象といいます。
猫ちゃんが最後に欲しがるものを与えてあげても何も問題ないです。
そして少しでも動けるならトイレ時は腰をもって支えてあげるといいでしょう。寝たきりになると細胞が腐ってしまうからです。
なつちゃんは猫ちゃんのことを一番に考えている優しい飼い主さんなんですね。
看取りが初めてだということで不安だと思うけど猫ちゃんの側にいてあげてね。私も影ながら応援しています。
緊急性が高いので急いで書いたので至らぬこともあるかもしれませんがお許しください。
ゆるりねこblog運営主にゃあこ