ポッキーちゃんが令和3年7月11日虹を橋を渡りました。
心よりご冥福をお祈りします。
ポッキーちゃんの飼い主さん、看取るのはとてもつらかったでしょう。でも、ポッキーちゃんは飼い主さんと最後まで過ごすことができてとても幸せだったと思います。
しばらく寂しいよね。今はとことん悲しんで心の傷を癒やして、前を向いて歩いていってください。
ポッキーちゃんの飼い主さんのお手紙
ポッキーちゃんの飼い主さの心の支えになれたのなら嬉しく思います。
ポッキーちゃんは最後まで一生懸命生ききったような気がします、悔いが残らぬように。
次の日またしゃけを食べだしたので、シリンジご飯をあげました。食べ終わったあと、喉を鳴らして嬉しそうに見えました。
最後に自分の好きな食べ物も食べれたし、飼い主さんがポッキーちゃんと意志疎通がうまくできていたので、楽に逝けたのではないかな。
病院でなく、家で大好きな飼い主さんに看取られてポッキーちゃんは幸せだったね。
猫の最期は冷やす?あたためる?
猫の場合は体温が下がると
- 低体温を保ち命を延ばすため
- 暑く感じる
- 本能で冷やすと楽に逝けることを知っている
ので冷たい場所に行きたがります。
実際に亡くなる間際の人に聞いたら
アイスクリームを食べたい。
という人が多いです。
その理由は低体温になると体の内部から体温を上げようとするため、熱く感じるそうです。
恒温動物である人間は、あまりに寒い環境下に長時間いると、体温の熱量は外気に奪われ、その結果体温が下がる。体温が一定以下に下がると、体は生命の維持のためにそれ以上の体温低下を阻止しようとして、熱生産性を高め、皮膚血管収縮によって熱放散を抑制することにより、体内から温めようとする働きが強まる。このとき、体内の温度と外部の気温(体感温度)との間で温度差が生じると、極寒の環境下にもかかわらず、まるで暑い場所にいるかのような錯覚に陥り、衣服を脱いでしまうといわれる。 法医学では、これはアドレナリン酸化物の幻覚作用によるとも、体温調節中枢の麻痺による異常代謝によるとも説明している。
引用元:Wikipedia
まだまだ長く生きれるようなら、あたためる。老衰ならばあたためない選択が猫ちゃんが苦痛なく楽に逝ける方法であるということを忘れないでください。
猫は自分で死期をコントロールする
私の看取り経験、読者の看取り経験から分析してみると、どうやら猫も自分の意思で死期をコントロールするようです。
延命治療に正解などなく、猫の気持ちがわかるのは飼い主さんだけ。
猫も人間と同じように「もっと頑張って生きてみようかな」、「もう逝かせて」、「飼い主を残して逝けない」
なんらかの意志があるように思います。
飼い主がもっと生きてほしいと思っても治療を頑なに拒否する猫ちゃんや、積極的に治療を受け入れる猫ちゃんもいるんですよね。
老猫が最後の力を振り絞って治療に抵抗し飼い主さんを威嚇、泣き叫ぶ場合は治療の止めどきかもしれません。
その治療は自分のため?猫のため?をよく考えてみましょう。
最期は餓死なんて苦しいのでは?
と言う医師には注意したほうがいいですよ。医師でも「看取る」のを見たことない人もいます。
餓死で死ぬんじゃなくて老衰だから食べなくなるのです。餓死と老衰はまったく別物。
楽に逝くためには老衰状態に近づけていくのが理想なのです。
先日、「点滴の量を減らしましょう」と医師から提案されたご家族が、こう言いました。
「点滴しなかったら、弱っていくんですよね。老衰じゃかわいそう……」
みなさんはどうお考えですか。
このご家族と同じでしょうか。
看護師として言わせていただくと、このご家族の考え方は、「正解とは言いがたい」です。
本来は、「老衰じゃないとかわいそう」なのです。
老衰が最も楽な死であり、理想的な看取りとは、「老衰に近づけること」だからです。
老衰とは、年を取って亡くなることではなく、細胞や組織の能力が全体的に衰えて亡くなることをいいます。
すべての臓器の力がバランスを保ちながら、ゆっくり命が続かなくなるレベルまで低下していくので、患者さんはそれほど苦しくありません。
ちょっとおかしな表現になるかもしれませんが、気がついたら死んでいたというのが、老衰による亡くなり方です。
引用元:ダイヤモンドオンライン
それを餓死だと勘違いして猫に点滴、強制給餌しても体重も増えず肺に水がにじみ、とても苦しむでしょう。
少ない量でも口から食べるのはバランスがとれて体にも負担がないです。
亡くなる前は食べなくなるので心配になる人も多いのですが猫は、もう苦しみから解放されているはず。
- 空腹にならず
- 意識がない
- 苦しくない
- 痛みもない
体の中を空っぽにして、最後に飼い主との思い出を胸に抱き、虹の橋へ向かうのです。
最後に
ポッキーちゃんと飼い主さん、苦しい中お手紙をくれてありがとうございます。このお手紙が他の人の心の支えになるもなるでしょう。
前のお手紙も何回も読ませてもらい、ポッキーちゃんが頑張って飼い主さんのために生きようとしたこと
最後まで飼い主さんとの幸せな時間を過ごせたことがわかりました。
最後の3日間は食べなかったので苦しんだのでは?ということですがポッキーちゃんは、きっと安らかだったと思います。
今はつらいけど、残されたにゃんこのために頑張って生きていきましょうね。