療法食を食べない、食べなくなったのはなぜ?
- 警戒してるから
- まずい
- 飽きた
理由はなんなのかしら
対処法はあるの?
療法食は猫にとってバランスの悪いフードだから食べない、食べなくなるのは当たり前なんです。
ペットフード販売士の私が詳しく解説していきます。
目次
療法食は猫の食事にしてはバランスが悪い
まずいとか飽きたとか以前の問題で
療法食は普通の食事より食べ飽きしやすいバランスの悪いフードとなっています。
普通食とは全く違います、だから食いつきが悪く、飼い主の皆さんは悪戦苦闘するのですね。
下の図にまとめてみました。
炭水化物 | タンパク質 | 脂肪 | |
食べ飽きしない比率 | ~20% | 40~60% | 15~60% |
腎臓病療法食比率 | 16.2% | 24.4% | 59% |
食べさせるための対処法
猫の食事の種類
- 療法食は、病気の犬猫の栄養管理に使われる、栄養成分の量や比率が調整されたフードで獣医師の指導に基づいて与える
- 総合栄養食はフードと水だけで必要な栄養素がとれる
- 一般食は嗜好性が高く、総合栄養食と一緒に与える
- 間食はおやつ
- 栄養補助食は特定の栄養素、カロリー補給を目的としたもの
慢性腎臓病になってから療法食に切り替えると通常食より倍以上も生きるのです。長生きしてもらうためにできるだけ療法食を食べて欲しいものです。
わかってるけど食べてくれないの。
何かいい方法ないかしら。
できること
- かつお節をパックにいれて餌ににおいをつける
- 違う味のフードや違う形のフード与える
- 生きるために低リンの総合栄養食を与える
獣医師と相談しながらフードの切り替えを行います。
かつお節をパックにいれてフードににおいをつける
キャットフードの袋の中に入れるのもいいのですが食べる分だけタッパーに入れて、かつおぶしの入った袋を入れるのもいいですよ。
違う味、形のフードを試してみる
生きるため低リンの総合栄養食を与える
腎臓病が進行することで、たんぱく質に制限をかけていく必要があるんですが、どんどん痩せていきます。痩せると寿命が短くなるのが腎臓病の食事のコントロールの難しいところでもあります。
どうしても療法食を食べない場合は、食べて生きる事を優先してください。
そして高齢猫向けのフードに切り替えるのが好ましいでしょう。
グレインフリー(穀物なし)にこだわる必要はないです。ほとんどの猫ちゃんにグレインフリーは必要がないです。
残念ながらネットで流れている情報は正しくないものも混じっています。
穀物に含まれる炭水化物は水を加え圧力をかけて加熱すること(アルファ化)で、問題なく消化できます。
猫は完全な肉食動物であるため、雑食動物の犬と比べて炭水化物の利用が上手ではありません。しかし食事中の炭水化物の含有量は40%以内なら上手に消化する事ができます。
なのでスーパーで売っているキャットフードも安心して与えてくださいね。
普通の総合栄養食しか食べない場合リン低減サプリを利用する
そもそも食べない場合はふやかしたり、砕いたりすると食べる場合があります。
ぬるま湯や、ささみ汁をかけるなどして試してみてください。
そうそう、最近出たマックアダムズキャットフードを我が家のチコちゃんに試しているのですが、とても食いつきがいいです。
返金保証制度があるので、食べない場合でも安心ですよ。