小夏ちゃんの飼い主さんからお手紙いただきました
差出人: chat maman
題名: 看取りが辛いです。
メッセージ本文:
我が家の3番目の子、7月に18才になった小夏は茶トラの女の子です。
主人の会社の敷地で目ヤニで目が開かない状態で鳴いているのを保護しました。
大のお父さんっ子で、主人がいないと寝ることもしません。
8月に突然ごはんを食べなくなり、急遽見てもらった病院での診断は腎不全でした。
主人の意向でかかりつけ医に再度診てもらい自宅で皮下点滴をはじめました。
元々少食で便秘体質なのですが、ますます食べる量が減り便秘がひどくなり掻き出してもらったのですが、苦しそうに鳴く姿と医者の話が曖昧で信頼出来なくなり、最初に検査してもらった病院に転院しました。
先生はよく生きていてくれたと安堵した顔を見せてくださり、こちらで最後までお願いしようと決めて今日に至ります。
12月に入りすぐに大量の下痢、真っ黒なタール状でしたので、血便と思い、連れ出すことの小夏の負担を考えて、主人だけが先生を訪ねて話を聞きました。
すでに末期で強い薬は躊躇われるとおっしゃり、主人は入院も諦めて介護することに決めました。とは言え日中は全て私にかかっています。
衰える姿を見ているのがとてもとても辛いです。
自身も闘病中で体力的にもしんどいですが、側にいられない主人の代わりに精一杯介護しようと思いながらの日々です。
2日ほど前から口の臭いが強くなっています。
今朝は気持ち悪そうに口をもごもごさせて、黒っぽい液状の物をが少しずつ出ています。
脱脂綿やガーゼをお湯に浸して顔や体を拭いてあげるのですが、嫌がります。
触らない方がよいのでしょうか?
ごはんはウエットを少し舐めていたのですが、昨日からは何も食べないです。
水は少し飲んでいます。トイレに頑張って行っています。
初代の子も昨年見送った事も腎不全でしたが、私の意向で無理に治療はせず、最後は枯れるよう逝きました。
どちらも倒れて一日でした。
小夏はもう一週間です。
苦しくないのか、痛くないのか、見ていても全然分からず、自分が情けなくて泣いてばかりいます。
今の小夏はどんな状態なのでしょうか?
この後、どうしてあげたら楽に逝けるのでしょうか?
長々と取り止めもない話を申し訳ないです。
息が出来ないほど辛くて、誰に相談したらいいのか悩んでこちらのブログに辿り着きました。
初めまして、chat mamanさん。闘病中なのですね、そんな状態での介護大変ですよね。
大丈夫なのでしょうか、私はchat mamanさんの方が心配になりました。
小夏ちゃんはだるさを感じてる状態だと思います。触られると嫌がるとのこと、体を拭く頻度を控えめにしたほうがいいかもしれませんね。
もう、治療を止めて自然に任せてるんですね、小夏ちゃんは痛みも、ほぼ感じることなく、ぼんやりした状態でしょう。
年をとると痛みに鈍感になります。18歳という年齢を考えると、見た目は痛そう、苦しそうに思うかもしれませんが、
痛みはほぼ感じないはず。大丈夫ですよ。
食べ物は最低限だけ摂取している、水は少しだけ飲むのは、最後のとき楽にいけるように
体の準備しているのが小夏ちゃんの今の状態だと思います。
楽に逝かせるには、水を絶ったら見守る、それだけです。側にいるだけでも苦しみは和らぐものです。
泣いている飼い主さんが心配で、逝くに逝けないのかもしれませんよ。
なぜ悲しんでるのだろう心配してるよと小夏ちゃんは感じています。
私は飼い主さん自身が介護を頑張りすぎないように気を付けてほしいなって思うんです。
飼い主さん自身を労ってほしい。
じゃあないと、いい介護ができないから。
小夏ちゃんは大丈夫だから!chat mamanさん、介護は辛いのは当たり前、みんな思っていますよ。罪悪感はもたないでね。
自分自身のお身体を大切にね…。
いい獣医さんを探しましたね。家での看取りに協力してくれる獣医さんは少ないですよ。
いい飼い主さんで、小夏ちゃんは幸せですね。お手紙を読んでるだけで、この子の猫生はとても大きな愛に包まれて暮らしてたんだなと思いました。
大丈夫、大丈夫です。
もし、不安があったら、またお手紙くださいね。
令和5年12月7日
小夏ちゃんが虹の橋を渡りました
題名: 小夏を看取りました
先日は早々にお返事をくださりありがとうございました。
12月10日、20時50分に小夏は逝きました。
金曜日に大きな声で鳴きながら部屋の中を歩き回った時に、もう少しでお別れだと感じました。
土曜日にはほぼ寝たきりになり、日曜日には意識がもうろうとしていました。
1時間おきに寝返りをさせてあげて、気持ち悪そうに口をもごもごした時には、ガーゼに水を含ませて少しだけ口にいれてあげました。
21時に次の寝返りをと思っていたのですが、主人も私も金曜日の夜からほぼ寝ないで見守っていたため、疲れた主人が仮眠を取り、私もうとうとしていましたら、突然胸が苦しくなり目が覚めて、慌てて小夏の寝床に行くと少し呼吸が早くなっていました。
もう少しだと感じ、主人を起こして小夏に声をかけ続けました。
10分くらいした時に、主人の方を向いて深く呼吸をして、小さく鳴いて逝きました。
苦しまずに穏やかに逝けました。
18才と5ヶ月と3日の猫生でした。
泣きながらも、体をキレイにしてあげて真新しいお布団に寝かせました。
安らかな顔を見て、輸液点滴を止めると決めてよかったと思っています。
私は血液のがんで闘病中です。
辛い治療の支えは、昨年逝った白黒はちわれのにゃんこでした。
にゃんこは駅に捨てられていたのを保護して、18年間私の生きがいであった子でした。
にゃんこが逝ってからペットロスがひどくて、食事も出来ない日々でしたが、おばあちゃん猫なのにいつも無邪気で元気な小夏が私を助けてくれました。
小夏は主人にべったりで私にあまりなつかなかった上に、私がにゃんこを溺愛していたために側に来ることが少なかったですが、にゃんこがいなくなってからは私の膝に乗るようになりました。
そうした日々の中で、少しづつ悲しみが癒やされていました。
今また大切な存在を失った喪失感は言葉に出来ません。
毎日泣いてばかりですが、初代の優しく穏やかだったポッキー、愛しすぎるくらい愛した賢いにゃんこ、私にはツンデレでしたが主人のことが大好きだった小さな可愛い小夏、私たちの元に来てくれて幸せをいっぱいくれて本当ありがとうと伝えたいです。
この子達も幸せを感じて逝ったと思いたいです。
会いたくてたまりません。
とても苦しいです。
みなさまも同じですよね。
もっと早くにこちらを知っていたらと思いますが、最後に色々なお話を拝読できた事が助けになりました。
治療の選択や止めるタイミングは、これでよかったのかと自問自答していますが、たぶん答えは出ないと思います。
どの飼い主さんもたくさんの思いで、精一杯頑張っているのでですから、どれが正解とかはないと思います。
結婚した30年前にポッキーを保護して、10年後ににゃんこ、その1年後に小夏を保護しました。
3匹ともに18才前後まで生きてくれました。
本当に楽しくて幸せな日々でした。
お知らせありがとうございます。
心よりお悔やみ申し上げます。
その一言…で悲しみが伝わってきます。
飼い主さま自身、闘病中なのですね、猫たちが心の支えだったのね。猫たちも飼い主たちも幸せに暮らせましたよね。
この子たちを先に見送れたのは、良かった。
飼い主さまが見送ってくれた猫たちは、とても幸せなんです。逆だと死の概念のない猫は悲惨で、亡くなる寸前まで飼い主さまを探します。
大好きな飼い主さまが側にいて見送ってくれる、幸せを胸に抱き逝ったと思いますよ。
猫たちに会いたいね、みな、同じ気持ちだと思います。
私たちも、そう遠くない未来、あちらの世界に行くんです。虹の橋で会えると私は思っています。
小さな体で生まれてきた猫たち、その存在はとても大きく私たちは癒やされます。
猫ちゃんも幸せだし、飼い主さまに癒やされてたんじゃないかな。
小夏ちゃん、飼い主さんの病気、気持ちがわかっていたからこそ、膝に乗ったりして慰めていたのでしょうね。
猫ちゃんは飼い主さんの体調、気持ちに敏感ですから。
どんなにパーフェクトな治療をしても悔いは残るものです。
治療のやめどき、タイミングが良かったから、安らかにいけたのでしょうね。
このブログを通して、あなたと出会えて良かったです。
これからも、お身体に気を付けてくださいね。
あなたの気持ちとお体が良くなりますように祈っています。
お手紙書いてくれてありがとう。嬉しく思いました。
ほんとうにありがとう。
そしてお疲れ様でした。
令和5年12月13日