らんちゃんの飼い主さんからお手紙いただきました
初めまして、らんの父ちゃんさん。
らんちゃん、頑張ったんですね、治療をしてかたからこそ、これだけ長く生きられたのではないでしょうか。
治療をしてもよくならない時期がきています。だから食べなくなったのです。
自然に任せても、とことん治療しても、最期が近づいてくると皆同じように
固形物を食べなくなる
水を飲まなくなる
治療を拒否する
ようになります。
薬を変えたことの副作用とかではないと思いますよ。
下痢、嘔吐は終末期では普通のことで、体の中を空っぽにして、楽に逝く準備をしているんだと考えてくださいね。そのうち、ピタッととまるので。
自分を責めないでください。らんちゃんは飼い主さんの懸命な介護、治療によって寿命が延びたんです。
治療は苦しかったかもしれないけど、らんちゃんら、飼い主さんの側にできるだけ長く居たいから頑張ったんですよ、きっと。
いい大人が涙なんてと思うかもしれませんが年を重ねるたびに涙もろくなるのは普通のことです。
大切な子との別れなんですもの、何歳になっても悲しいものです。
看取りって温度差があり人によってはトラウマになるかもしれません。息を引き取る瞬間を見るんですもの。
苦しんで見えることがあると思いますが脳が酸欠状態、貧血気味になると、意識がなくなり
麻酔にかかったような状態になります。
なので痛みは感じず、苦しくないはずです。大丈夫です。
口をパクパクするようなしぐさ、水を自ら経った場合は何もせず、見守ってあげてくださいね。
そこで、何かしてしまうと、天然の麻酔が切れてしまい苦しみます。
逝くとき、大好きな人が側にいることは、どんな治療よりも効果的で、らんちゃんの心の支えになっています。
人は逝くとき、人恋しくなって寂しく、怖いといいます、猫ちゃんもそうだと思います。
幸せを感じとれるように、らんちゃんの側にいてあげてください。
らんちゃんにとって飼い主さんに保護されたのは最後の贈り物で、ラッキーなことだったんです。
保護してくれて、ありがとうございます。優しい人間もいるんだって、らんちゃんも思っているはず。
私も、遠くから、らんちゃんが苦しみませんようにって祈ってます。
飼い主さんもあまり、無理しないでね。寝るときは寝て、悔いのない介護をしてあげてください。
看取りは誰でも経験すること、大丈夫、大丈夫ですよ。不安に思わないで。
令和5年12月13日
らんちゃんのその後
こんにちは、らんちゃんの飼い主さん。
早く楽になってほしいと思いますよね、そう思うのは普通です。
でも、もう少し一緒にいたいような…早く旅立ってほしいようか…ふたつの気持ちの中で揺れ動く。
複雑な気持ちで過ごしているでしょう。
旅立つ前は吐いて下痢をするを繰り返す子が多いです。
もう逝く前なら、それを止めちゃうと、さらに苦しくなります。便秘の方が苦しいようです。
いずれ、下痢も止まると思うので心配しないでくださいね。
ちゃんと眠れていると思いますよ。
日課の散歩もねだるのですね?らんちゃんは飼い主さんが思っているより、幸せを感じているようですよ。
体調は悪いけれど、いつも通りの生活に飼い主さんが、ずっと側にいるんですから。
自然に任せるとトイレも最後まで自力で行くことが多いです。最後まで猫らしく生きることができるんですよ。
見た目は弱々しくて痛々しく感じるかもしれないけれど、猫ちゃんは強く逞しく、最後まで懸命に生きようとします。
動けなくなったら、潔く逝くのが動物にとって自然な姿なのです。
最後まで安らかに苦しまず過ごせますよ、大丈夫です。
令和5年12月15日