初めまして、そらちゃんの飼い主さん。基本的に人間も猫ちゃんも看取る場合は同じです。
詳しく書いていないので、わからないのですが猫ちゃんが乳ガンの手術をしたのですね。
手術したけれど、そらちゃんは回復せず弱って看取りの段階にはいってるのでしょうか。
このブログがそらちゃんの飼い主さんの心の支えになるのなら嬉しく思います。
今回は終末期において質問の多いことを嘘いつわりなく誰にでもわかりやすく書いていきます。
- 生きているうちに水分が体からでるのか?
- 亡くなってからも便や、尿、水分がでるのか?
そらちゃんの飼い主さんからのお手紙
終末期生きているのに水分が体からでることはあるの?
死に向かっている動物は体の中を空っぽにしようとします。それは自然なこと。
動物は70~80%水分でできているので水を少ししか摂取していなくても意外と身体の水分は多いのです。
終末期は体を空っぽにするため水分がなんらかの形で大量に便や尿道、口からでる場合がありますが自然なことです。
通常、病院だと点滴に血圧を上げる薬などをいれるので延命している時は便はでません。
どの子も同じとは限らないのですが看取った猫、私の父の場合、末期ガンだったのですが枯れ木のように静かに逝ってしまいました。
注)医師の診断の元で回復する見込みのない場合のことを書いております
- 粘液のようなものがお尻から出る、出ない子もいます
- 口から吐く、吐かない子もいます
- 食事の量が減る
- 水分は口から少し自分のペースで飲む
- 暑がる
- 少し回復する→海外ではラストラリーといいます(この時期がエンジェルタイム)
- この時に何か食べたがる、海外ではワンちゃんにチョコレートをあげることも。
- 好きなものを与えてあげてください
- 食べ物を拒否
- 死前喘鳴、唾液を飲み込む力がなくなるので溜まってきてゴロゴロと音がする(死の数日前からみられる)
- 水分を拒否
- おしっこがでなくなる
- 下顎呼吸(かがくこきゅう)下顎を動かすあえぐような呼吸のことで、この呼吸が現れると24時間以内に亡くなる
- 旅立つ
最後の回復、猫の場合エンジェルタイム
意識がもうろうとし、口にいっさい食べ物を入れない状態の患者さんが突然、目をパッチリと開け、「水を飲みたい」「アイスが食べたい」などと訴える。その様子に、世話にあたる病棟スタッフは、これは「中治り現象」かもと気づきます。
家族も、急に元気になった患者さんの様子に驚きます。ひょっとしたらこのまま回復して元気に暮らせるのではないか、病気が治って自宅に戻れるのではないか、などと期待する家族も少なくありません。
実は、このように患者さんの容態が一時的に回復する現象は日本だけのことではなく、欧米ではこれを「last rally(ラスト ラリー)」と呼んでいます。日本語に訳すと「最後の回復」とでもいえるでしょうか。
引用元:東洋経済
健康な猫ちゃんの場合は深刻なことですが、終わりに近づいている猫ちゃんは水分をできるだけ出しきるのが楽に逝ける方法。自然に任せたほうが良いでしょう。
終末期において点滴をすると水分の調整が難しく身体がむくみ、肺やあちこちに水が溜まり「陸で溺れる」苦しさを味わいます。
そらちゃんは自然に近い状態であるのではないかと私は思います。
亡くなると便や、尿がでますか?
そらちゃんの飼い主さんは人間を看取ったことがあるのかな?それとも書き間違えなのかわからなかったので人間、動物は終末期のことも書きますね。
お問い合わせが多い
- 亡くなったら猫も人間も便や尿がでるの?
- 目を開いたまま亡くなったんだけど、もっと生きたかったのでは?
- 亡くなったら体から水分がにじんでるんだけどどうして?
上の質問なんですが、猫も人間も亡くなったあとは同じでした。
- 亡くなったら便や尿がでるの?
- 人間も猫も亡くなると筋肉が緩むので、すべての穴が開くのです。
自然に任せると生きている間に便も水分も出して空っぽにしてからあの世に向かいます。
そうでない場合は死後便が出てきます。
出ていない場合はお腹を押さえて便を出してきれいにしてあげてね。
亡くなる前に便が残っていると、とても苦しむのですが出す力がないので、指で掻きだしてとる場合もあります。
- 目が開いたまま亡くなった!未練があるんだろうな
- ネットでの探索で「目が開いたまま亡くなった」から苦しんだのかな?未練があったのかな?
と悩む人も多いです。
目が開くのは筋肉が緩むからなんですよ。
- 亡くなったあと体から水分が滲み出てるんだけどどうして?
- これは過剰医療によるもの。終末期は水分を出す力がないのに、そこに点滴をいれると肺や体中に水分が溜まります。
溺れるように亡くなった可能性が。
点滴で水分を入れる量が多すぎると死後、身体中から水分が出てきて全身濡れた状態になります。
医学は進んだけれど老化は治すことができません。
猫ちゃんの最後を苦しめないように獣医医とよく相談してくださいね。
医師は人はどうやって死んでいくのかわかっているけれど、普通の人にはわかりません。
家族から点滴をしてほしい、もっと延命をと言われると「苦しませる」とわかっていながら医師は延命しなくてはいけないのです。
猫の気持ちがわかるのは飼い主さんだけ
そらちゃんの飼い主さん、猫の看取りは人それぞれだと思うんだけど、やっぱり猫の気持ちを優先させてあげるのが飼い主としての愛情だと思います。
家で飼い主さんとゆったりと過ごすほうが猫のストレスが少なく、充実した時間を過ごせますよ。
私もね、今飼っている元ノネコのチコちゃん(令和3年時)は超高齢で、いつ逝ってしまってもおかしくない状態。
医学の力でもっともっと生きてほしいけど、その時がきたら苦しまないように「猫らしく」逝かせてあげようと思っているの。
そらちゃんと飼い主さんが最後のときまで幸せでありますように祈っています。
私も、この記事を読んでいる読者のみんなもそらちゃんを応援していますよ。
一緒に寄り添って乗り越えていきましょう。
ゆるり猫ブログ
運営主にゃあこ
令和3年12月4日