慢性腎不全は不治の病治療以外でも出来ることがある

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松本さまの愛猫が令和4年12月5日に皆に見守られながら旅立ちました。猫ちゃんは最後まで幸せだったと思いますよ。

誰にも看取られず亡くなるのが一番寂しいことですから。

心よりご冥福をお祈りします。

最初のお手紙をいただいてから数日で虹の橋へ旅立たれたのですね。

松本さまのお手紙はこれで、三回目。前回のお手紙の返信が間に合ってホッとしました。

松本さまからのお手紙

どうか安らかに

差出人: 松本
題名: 旅立ちました

メッセージ本文:
にゃあこさま

我が家のにゃんこ、5日に大好きな先代猫のいる虹の橋に旅立ちました。

にゃあこさまがおっしゃったように下痢も止まり、亡くなる直前に少し大きな痙攣が数分あっただけで、穏やかな最期でした。

21歳半でした。

来年の春には22歳、うちの子になって20年、そして、慢性腎不全と診断されてから10年というめでたい節目でしたので、その日を楽しみにしていましたが、それは叶いませんでした…

少しずつ心の準備もさせてくれて、本当にいい子でした。

うちに来た時は触ることもできないほど怯えていて、最期まで抱っこもできませんでしたが、お膝にはのってくれるようになり、至福の時間をたくさんくれました。

薬も飲ませられない、病院はすごいストレス、療法食も食べてくれない中で、ストレスのない生活と美味しいものを食べたい時に食べてもらうことで、慢性腎不全ステージ3になってから9年頑張ってくれました。

慢性腎不全はまだ不治の病で、諦めてしまう方も多いと思いますが、家族が諦めずにできることをしていく事で長生きできる子もいる事もあると教えてくれました。

どうかどの猫さんも穏やかに過ごせますように、楽しいクリスマスを過ごせますように、お祈りしています。

にゃあこさん、本当にありがとうございました。

その後の様子を知らせていただき、ありがとうございます。実は猫ちゃんと松本さまのこと心配しておりました。

慢性腎不全と診断されてから長生きされたんですね。

飼い主さん孝行の猫ちゃん。松本さまの心の準備ができるまで頑張ってくれたのでしょう。

治療以外に出来ることはたくさんある

慢性腎不全は不治の病。でも治療以外でも家族があきらめなければ天寿を全うできる場合もあるんですよね。

猫ちゃんにストレスをかけず生活の質を重視することは、とても大切なことなんです。

チコちゃん
チコちゃん

生活の質ってなんなの?

生活の質(クォリティーオブライフ)とは

  • 人生の質
  • 生活の質

のことです、簡単に言うと

その人にとっての「人間らしい生活」「自分らしい生活を送れるようにすることを目指した医療の考え方です。

  1. 治療効果は高いけど副作用が大きく苦しむ
  2. 治療効果は低いけど副作用が少なく自分らしく過ごせる

重い病気になると上記のどちらかの治療方針を選べます。それでも最近の医療では人間らしく生きることが重要視されています。

QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)は「生活の質」「生命の質」などと訳され、患者様の身体的な苦痛の軽減、精神的、社会的活動を含めた総合的な活力、生きがい、満足度という意味が含まれます。

がんの治療を受けている患者様は、病気の進行に伴う食欲不振、貧血、呼吸困難、むくみ、痛みなどといった不快な症状に加え、抗がん剤による吐き気、脱毛、白血球の減少や、手術を受けたあとの機能低下・損失といった副作用に悩むことがあります。その中でも、いかに自分らしい生活をするかといった点に着目してその質を高めることをQOLの向上といいます。

治療効果が高いけれど、副作用も大きい治療を選ぶか、治療効果はあまり高くなくても、副作用が少なく体に優しい治療を選ぶかといったときにも患者様のQOLは重視されます。

また、漢方薬を併用をすることで治療による副作用症状を緩和したり、リラクゼーションやストレス解消のためのエステなどもQOLの向上に役立つ場合もあります。当施設では食欲不振や消化器症状があるために食事が進まない方のための料理の本やおしゃれをして気分転換・外出するためのウィッグのご紹介など、患者様のQOLの向上にも尽力しています。
引用元:東京ミッドタウン

少し難しい話しをしてしまいましたが、猫ちゃんも人間と同じで不治の病にかかった場合

猫らしく最後まで生きられることを重視するか、なるべく長く生きてもらうため延命するかのどちらかになるんですよね。

猫ちゃんの体に優しい最低限の治療をしつつ、食べたいものを食べ、ストレスフリーな生活をすることで驚くほど長生きする場合もあります。

猫ちゃんの治療方針に悩んだ場合、飼い主さん自身が看取られる側になったらどうするのかな?と考え頭を整理してみてください。

その答えがでると思います。

どの治療方針を選んだとしても、あなたのその時の決断は間違っていないのだから後悔しないでくださいね。

猫ちゃんは本能的に人間より、死を覚悟しています。どの選択をしても飼い主さんを恨むことはないのですから。

最後に

松本さま、病気との向き合い方に色んなパターンがあることを教えてくださり、ありがとうございました。

猫ちゃんから学ぶことはたくさんありますよね。

猫ちゃんは21年と半年、長く飼い主さんと幸せに暮らせました。

看取られながら、その幸せだった気持ちだけを胸に抱き虹の橋へ旅立ったのでしょう。

最期に飼い主さんの膝に乗ったのは、精一杯のありがとうと伝えたかったのかもしれませんね。

令和4年12月22日

ゆるりねこblog運営主にゃあこ

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