死前喘鳴(しぜんぜんめい)は猫ちゃんを苦しめるものではないです

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

のど付近から、苦しそうな音がする

痰がつまって、窒息死するのでは?

かわいそうだわ

死前喘鳴

呼吸時に咽頭、喉頭の分泌物が振動して発生する「ゴロゴロ、ぜいぜぃ、ひゅーひゅー」という呼吸音のこと。大きないびきに聞こえることもある

死前喘鳴は終末期のガン患者の40%~70%に出現します。

死亡する数時間~数日のうちに起こります。

飼い主は見ているとつらいけれど実際どうかと言うと

介護者や、家族はこの音を聞くと不安がりますが、死前喘鳴が起こっているときの猫ちゃんは深く眠っているので、苦痛を感じることはありません。

旅立つ日が近いというサインです。この記事を書こうと思ったのは、

  • 猫が溺れているみたい
  • 呼吸困難?
  • 苦しそう
  • 痰をとらねば
  • 薬でなんとかしないと(終末期の薬の話しは後日)

など色々しようとします。でも死前喘鳴が始まると、奇跡は起きません。詳しくわかりやすく書くので、看取る側の知識として覚えておいてくださいね。

なぜ死前喘鳴は起こるの?

意識が無くなったり眠ることが多くなると、痰や唾液がうまく飲み込めなくなります。すると呼吸をするたびにゴロゴロと音がでます。飼い主さんから見ると溺れている、あえいでいるように見えます。

これを死前喘鳴と言います。

死の直前は唾液すらうまく飲み込めなくなるんですよ。この時期にくるとお薬、お水など飲ますのも止めておいた方がいいです。

猫ちゃんの苦しみが増してしまうかもしれません。

深く眠っているときに起こる死前喘鳴

飼い主が思っているより、猫ちゃんは深く眠っており、意識もぼんやりしているので、苦しくありません。

喉から、大きな音や聞き慣れない音を初めて聞く飼い主はビックリすると思います。痰が絡まってるような音です。

痰で窒息死するのではないか?と不安になり、痰吸引をお願いする飼い主さんもいると思いますが、吸引チューブが届かない奥の方に気道内分泌が溜まっているため、吸引しても死前喘鳴が改善することは難しいんです。

飼い主の不安を拭うために何かしら処置をすることはある

死前喘鳴が大きく、長い場合

飼い主さんの不安が大きくなります。

むごい呼吸困難になっている

苦しんでいる

楽にさせたい

なんとかならないのか?

飼い主さんのために色んな処置をすることがあります。

看取りが近いことが予測され、猫ちゃんの意識レベルが低下して苦痛を感じてなくても、家族はそうは思えないと思うんですよ。

知らない事がたくさんあるだろうし、不安でしょ?思い切って、今の状態はどうなのか?このいびきのような音はなんなのか?

冷静に聞いてくださいね。

死前喘鳴を改善するために

  1. ハイスコ、ブスコパンを使用
  2. 輸液を減らす、止める
  3. 体位を変える
  4. 口腔ケア
  5. 吸引

などの処置をするのですが、デメリットも聞いて、どんな処置か詳しく聞いたほうがいいです。それで、納得いかないなと思ったら止めればいいですよ。

死前喘鳴が起きたら看取りの準備をする

残念ながら死前喘鳴が起きたら、もう残された時間はわずかです。もう寿命なんです。

飼い主さんにそのことを教え、寄り添ってくれる獣医師がいてくれると心強いのですが。

このゴロゴロした音は死前喘鳴といって、ほとんどの猫ちゃんに見られる現象でお迎えが近いというサインです。私たち飼い主や介護者が思うほど苦痛を感じていないので安心してくださいね。

苦しい時は手足を動かしたり表情に表れますので、獣医師に相談してください。

わかりやすい動画を見つけたので貼っておきます

Twitterでフォローしよう