高齢猫は見知らぬ場所に移動するだけで体調不良になるので、できることなら在宅避難がいいんですよね。
まず先に在宅避難できる家なのかチェックしておきましょう。パニックになって高齢猫と外に飛び出すほうが危険です。
在宅避難できる家の調べ方など詳しく解説していきます。
目次
- 1 我が家は地震に耐えれるの?
- 2 防災マップをチェックする
- 3 今日から高齢猫の預け先を探しておく
- 4 ペット同行避難を知らない人が多い
- 5 最低限用意するもの
- 6 猫ちゃん用ミネラルウォーター
- 7 特に療法食は多めに用意しておく
- 8 高齢猫にはエナジーチュールが必須
- 9 高齢猫の脱水に経口補水液
- 10 震災時はゴミのでないシステムトイレがよい
- 11 ストレスで食欲不振な高齢猫はシリンジで強制給餌
- 12 地震時は自動給餌器は倒れるので意味なし
- 13 猫はパニックになるとスプレーをする
- 14 地震後飼い主が猫を揺らしてあげると安心する
- 15 高齢猫をなでて安心させてあげる
- 16 急なトラブル時は高齢猫を洗濯ネットに入れて対処
- 17 高齢猫と避難する時はリュックが便利
- 18 ハーネスに慣らしておく
- 19 迷子札は着けておく
- 20 AIキャットログで猫を見守る
- 21 自宅が安全ならば高齢猫だけ在宅避難する
- 22 人間と共通のもの
我が家は地震に耐えれるの?
住んでいるマンションや一戸建てが耐震基準を満たしているかチェック。建てた年によって違うのでこれより下の表より古い場合は耐震基準を満たしてない建物が多いです。
マンション | 一軒家 |
1982年以降 | 2001年以降 |
1981年建築基準法改正 震度6強~7の揺れに 耐えられる | 2000年耐震基準法改正 |
マンションに問い合わせ | 専門家の耐震診断を受ける |
耐震診断を受ける前に市役所の耐震診断で検索してみるといいですよ。
耐震基準をクリアしている場合は
- 海の近く
- 川の近く
- 崖の近く
ではなくお住まいの家が安全な土地の上に建っている場合は在宅避難できます。
防災マップをチェックする
お住まいの自治体から配られている防災マップの本を持っていますか?
市役所にも防災マップの本は置いてると思いますが、インターネットでも調べられますよ。自分の住んでいる土地はどんな特徴があるか前もって調べておくと被害を最小限にすることができます。
過去にどんな災害があったのか、知ることができますよ。できれば家を建てる前や住む前に確認しておくと◎。
しかし日本は活断層が多いですね。
今日から高齢猫の預け先を探しておく
高齢猫が家から離れて避難するのはすごくストレスで、移動中に体調が悪化してしまいます。
家で高齢猫と待機できたら一番いいのですが何が起きるかわかりません。
なので日ごろから人と最低限のコミュニケーションをして信頼できる
- 隣人
- 友人
- 預かりボランティア
- 親戚
誰か預ける人を確保しておくといいですよ。
もし猫だけが家に取り残されて帰れない場合は48時間以内にキャットフードを与えないと命の危険があります。
大きな地震がくると自動餌やり器も倒れてなんの役にも立ちません。それに地震の振動でベランダの扉も開いて猫ちゃんが飛び出す可能性も。
めんどうでも窓が簡単に開かないようにワンタッチしまりなどで固定しておきましょ。
地震で行方不明になった猫ちゃんは多く何年も探している飼い主さんを知っています。こんな別れは辛すぎる…。
そのせいで地震で居なくなった猫がたくさんいます。
ペット同行避難を知らない人が多い
自宅が危険でやむを得ない場合は同行避難できるんですよ。猫ちゃんと一緒に避難してもいいってことです。
東日本大震災では、震災前より地域防災計画に同行避難について記
載し、ペット救済マニュアルの作成、餌やケージなど物資の備蓄を行っ
ていたにも関わらず、飼い主や市町村等の災害担当部署に「ペットとの
同行避難」に関する意識が十分に浸透せず、多くの飼い主がペットを
置いて避難したため、発災後の対応に苦慮した自治体がみられた。
この事例は、体制の整備だけではなく、飼い主への普及・啓発が重要であることを示している。
引用元:環境省
国と自治体では温度差があるの。
ペットを飼ってない人は知らないと思う。
住んでいる自治体によって違うけど同行避難は義務づけられているよ。
- 猫アレルギー
- 苦情
などがあるのでペットと同じ部屋で過ごすことができない自治体が多く
トラブルを避けるために別所避難が主流でペットはゲージに入れてペット避難用の別室で過ごすケースが大半です。
それならテントを用意しておけば気が楽ですよ。
最低限用意するもの
人命が第一優先なのでペットの水は足りなくなるので猫ちゃんの飲み水を先に確保してあげてください。
猫ちゃん用ミネラルウォーター
日本のミネラルウォーターは、ミネラルが少なく軟水なので大丈夫です。獣医師に確認しましたが問題ないようです。
どうしても心配なら純水がいいでしょう。
特に療法食は多めに用意しておく
ちゃんと防腐剤の入った長持ちのするキャットフードも用意します。酸化したフードを高齢猫に与えてると危険ですから。
療法食は命綱、少し多めに用意してね。
高齢猫にはエナジーチュールが必須
高齢猫がいる人は、普通のチュールより栄養価の高いエナジーチュールを常備しておくといいですよ。
高齢猫の脱水に経口補水液
人間用ですが猫が脱水した時に人間が飲むより倍の水で薄めて与えてください。
震災時はゴミのでないシステムトイレがよい
震災時のトイレはデオトイレがゴミがでなくていいと思います。
どうしても外に非難しなければならない時はデオトイレは大きすぎる!そんな時は猫壱のポータブルトイレは安くて折りたためるのでいいですよ。
お金がかからない方法はアルミホイルなどで猫用トイレを作るといいです。そこに砂をしけば簡易トイレのできあがり。
ダンボールで代用してもよし。わざわざ買わなくても色んなもので代用できますよ。
私の震災時、外に非難する時のおすすめのトイレの砂の組み合わせは
- 固まらない砂
- 安いペットシーツ
この組み合わせで箱はダンボールでも何でもいいです。固まらない砂だとしばらく取り替えなくて済むし荷物になりません。
猫は掘ることで排泄したくなる動物なので少しの砂でも大丈夫だと思います。できれば使用済みの猫砂も混ぜてくださいね。
排泄したらすぐトイレシーツだけかえれば清潔さを保てるし、匂いもしないですよ。
ストレスで食欲不振な高齢猫はシリンジで強制給餌
高齢猫がストレスで食べないのは死を意味するので無理やりでもフードを与えてね。
地震時は自動給餌器は倒れるので意味なし
普段はいいと思いますが大きな地震がくると倒れるので何の役に立ちません。地震が多い時期はキャットフードを普通の皿に多めにいれて置いておくほうが安全。
地震の振動で倒れたとしても餌が床に散らばるだけで飼い主の留守中にも猫たちは食事にありつけます。
お水は台所のシンクの中に収まるような大きめの入れ物にお水をいれておくのです。
猫はパニックになるとスプレーをする
猫はパニックになるとあちこちスプレーをします。なのでコンセントなどにスプレーをすると火事になるんです。
猫だけ留守番をされるのなら家のブレーカーは落としておいたほうが安全。
地震後飼い主が猫を揺らしてあげると安心する
猫は地震が理解できず、揺れると大パニックになります。そんな時は飼い主が猫ちゃんを揺らしてあげると安心します。
少し猫に嫌がられるかもしれませんが試してみて!落ち着くよ。
やめるのにゃい。
でも安心。
高齢猫をなでて安心させてあげる
高齢猫も不安でいっぱい、撫でて大丈夫だよと飼い主さんが不安を取り除いてあげてね。
急なトラブル時は高齢猫を洗濯ネットに入れて対処
猫を抱えて逃げる時あると便利な洗濯ネット。猫は地震時はものすごくパニックになり走り出してしまう子もいます。
高齢猫と避難する時はリュックが便利
避難時のキャリーバックは布製リュックが運びやすくていいですよ。頑丈なキャリーバックは手軽に持ち運びができません。
ハーネスに慣らしておく
特に地震はパニックになって逃げる猫ちゃんも多いのでハーネスに普段から慣らしておいたほうがいいかも。
迷子札は着けておく
AIキャットログで猫を見守る
高齢猫を見守るAI首輪キャットログ
通信状態にもよりますが、キャットログで高齢猫の健康を管理。
Catlog
RABO, Inc.無料posted withアプリーチ
自宅が安全ならば高齢猫だけ在宅避難する
猫は自分の縄張り家から離れるのを嫌いショックで病気が悪化する高齢猫もいます。
家を離れると弱る猫が多いから。
自宅が安全ならば
- 一緒に在宅避難(猫と家に居る)
- 猫だけ在宅避難(猫だけ家に居る)
どちらかになると思うのです。避難所から猫のお世話をしに自宅へ通う方法もありますよ。
二次被害に気を付けながら猫が過ごしやすいスペースを作ります。
人間と共通のもの
このうんちが臭わない袋は人間用のゴミなどに使えますよ。全くにおわないんです。
食器は洗えないのでラップで覆います。
アルミホイルは
- 食器も作れる
- 猫のトイレ
- 足先や足首に巻いても暖かい
- フライパンがわりに
色々使えて万能ですよ。
人間用ウエットテッシュはアルコールが入っているので猫用が優しくてよいですよ。
高齢猫と避難する時必要なものを書いてみました。荷物が多く大変ですが飼い主は愛猫を見捨てることはできません。
でも何も考えず猫を抱えて飛び出すとさらに危険です。パニックになった猫が逃走してしまいます。
前もって自分の住んでいる土地で
- 過去にどんな災害があったのか
- 自宅は地震にたえれるか
- どんな土地なのか
防災マップで調べておけば被害が少なく済むかもしれません。
ないのならインターネットの防災マップをチェックしてみて。