介護が辛い
この先不安だわ
2にゃんこかあちゃんさまは猫ちゃんを1人で介護しておられます。もう一年になるそうです。
1人で介護していると色んな不安が、押し寄せてくると思います。
2にゃんこかあちゃんさまの気持ちに少しでも寄り添えるよう気持ちをこめて、返事を書きました。
目次
2にゃんこかあちゃんさまからお手紙いただきました
長く1人で介護しておられるのですね。大変でしたね。
こうゆう時はご主人と協力しあっていくと、少しは楽なのですが…
1人で辛かったでしょ。
最近、猫ちゃんに痰がつまっておられる感じなんですか?
もしかしたら、もう飲み込む力が衰えている可能性があります。飲み込む力が弱ると喉からゴロゴロと音がでます。
これは亡くなる一週間前に唾液を飲み込む力がなくなるために、唾液がたまって起こる現象です。
もう看取る、病院に連れていかないと決めたのなら見守るしかないです。
これは、しばらくしたら治まります。
まだまだ、治療をすれば元気になりそうだと思うのなら、病院へ行って原因を突き止めてくださいね。
下記に不安に思っておられることをまとめてみました。
下痢をしたら下痢止めをすぐ飲まさないといけないの?
(時々の下痢では、下痢止めは処方しない感じでした)これでいいのでしょうか?
下痢にも意味があって悪いものを体の外に出す役割を果たします。
下痢は、腸管内の病原微生物などを、体外に排出しようとする、動物、人間の生理的な運動であるため、下痢止めの服用は、控えたほうがいいでしょう。腸内に、病原微生物がとどまることで、後々、症状が悪化する場合もあります。
緊急性のある場合を除き、しばらく様子をみるのがいいと思います。水分をたっぷり与えてあげてください。
猫が亡くなるのを見るのと看取りが怖い
だんだん具合が悪くなっていく様子を見るのも、亡くなったところを見るのも。
そんなこと書いたら、なんで飼ったんだっていわれそうですが。
私は一緒に暮らした猫のことを家族、子供と思っています。やっぱり、弱っていく姿を見るのは辛いです。
ロボットじゃないので、その感情が普通です。看取りは慣れることはありません。
看取りが初めてなら、なおさら不安、看取る側はみんな不安でいっぱいです。怖い、恐怖も感じます。
「看取るのが辛いなら飼うな」と言う人もいるでしょうが、私はそうは思いません。
悲しみがあるのは猫ちゃんと豊かな人生を過ごした証だから。
猫ちゃんと過ごした日々が、幸せだったから悲しみも深くなるんです。
人間は死ぬのがわかっているのに生きるでしょ?それが私たち人間だから。
人生には楽しいことだけじゃなく、悲しいこともやってくる。
私は年齢を重ねれば、猫との別れも少しは慣れるかなと思ったけれど、よけいに涙もろくなった気がします。
子供のような猫たちはかけがえのない存在
子供が独立したり、親離れした世代は特に猫が子供以上に可愛い存在になります。
ちょっと大げさかもしれませんが
- 友
- 家族
- 子供
- 親友
のように大切です。
その理由は猫ちゃんは無条件に飼い主を愛してくれるからかもしれません。
それと猫ちゃんの愛らしい顔、特徴は人間の赤ちゃんと同じ、特に女性は惹かれちゃうんですよね。
- 目が大きい
- 口元が小さい
- 体と比べて頭が大きい
- おでこが少しでている
実はこれらの特徴は、人間の赤ちゃんや幼児が持つ特徴とも共通します。目は大きくて比較的顔の下の方に位置しており、口元が小さく、体と比べて頭が大きく、おでこが少し出ています。これらの外見的な特徴は「幼児図式」ともいい、こうした特徴が強いほど、人はその対象をかわいい、守ってあげたいと感じます。特に女性は、こうした幼児図式が強調される顔を見ると養育したいという欲求が強まる傾向にあります。引用元:sippo
そんな子供以上に想っている猫ちゃんの看取りなんて平常心でいられるわけがないんです。
居なくなるなんて考えられないよね?2にゃんこかあちゃんさん。
介護をする側も息抜きを
介護する飼い主は「猫が苦しんでるのに飼い主だけ楽しんではいけない」と言われる方が多いのですが、それでは介護のたびにイライラしちゃいます。
週のうち1日でもいいから自分だけの時間を作るほうがいい介護ができます。
自分だけ楽しむなんて、とんでもない、罪悪感がと思っている飼い主さんもおられると思いますが
いつでも側にいてくれる飼い主。悲しそうな顔を見ている猫ちゃんは「何か悪いことをしたのかなぁ」と不安になると思うんです。
1人で介護には限界があるので、外との繋がりを持ったほうがいいです。
でも、わりと難しいよね。
介護をしている皆に言っています。今日だけ「好きなことをしてね」と。
医師は延命する役目がある
最近では以前より人間の看取りが少しだけ一般的になってきました。
医師といえども自然に枯れる看取りを知らない人も多数おられます。というより、あまり見た事がないからでしょう。
枯れるように逝くのはどんな事なのか、わかっていても
何もしないでいると、患者さんの家族が不安になるから何か治療をしなければ大問題になるからです。
人間の医師も獣医さんも、まず検査して治療するが多数で
家族がブレない治療方針を決めておかないと看取りに関しては医者や獣医師はアドバイスしずらいと思います。
看取りは飼い主さんの知識、強い意志を持たなければ、猫ちゃんを苦しめてしまうからです。
痛がるなら、痛み止めを
それでも最後まで痛みに苦しむのなら安楽死を
枯れるように逝くのが、なぜ苦痛が少ないのか本を読んで勉強してね。
どんな専門家より、飼い主さんが猫の状態を一番解っているはずですから。
弱っていく猫のために何をすればいいの?
弱っていく猫のため、何をすればいいのか?と聞かれれば、
快適な環境
痛みや苦しみをなるべくとってあげる
いつもと変わらない日常
飼い主が側にいる
それだけです。
猫によって治療を受け入れない場合、無理やり治療するのはおすすめしません。ストレスで寿命が縮まる子もいるからです。
その子たちは「もう充分生きました」と意思表示をしているのでしょう。
終末期何もできなくても罪悪感をもたなくてよい
終わりが近づくと、何もする事がありません。その時家族は、手持ち無沙汰になります。
何が、治療している方が罪悪感がなく、飼い主の不安もなくなるからです。
少し立ち止まって考えてみてほしいのね
その治療は誰のため?
命が燃え尽きる時は何もすることがなくなるのが普通です。罪悪感は持たなくていいんですよ。
猫ちゃんがいなくなるのはさみしいよ
私は人間の看取りも、猫の看取りも経験していますが、家族である猫ちゃんが居なくなるのを考えただけで、胸が苦しくなります。
今も高齢猫のチコちゃん(私の家族)に同じぐらいに逝けたらいいのにって呟いています。
やっぱり、寂しいよ
もっと長く一緒に居たいよ
最後に看取りはジタバタするのが普通です
2にゃんこかあちゃんさんの猫ちゃんたちは、まだ、口から食べているんですよね?
お手紙を読んでいると、看取りはまだまだ先なのかな?と思っています。
2にゃんこかあちゃんさんは猫たちのために出来るだけの事をしていると思います。
その日が来たとき、猫ちゃんに出来ることは、飼い主がかわらず、側にいること
もう、それだけなんです。
看取ると決めたのなら、見守ってあげてください。
好きなものを食べさしてあげてください。
看取りはね、もしかして、まだ良くなるかもしれないと思ったり、ジタバタするものです。
2にゃんこかあちゃんさん、もっと自分を大切にしてね。
お体に気を付けてください。
令和5年6月2日
2にゃんこかあちゃんのその後
ゆるりねこblogにお手紙を書いて、少し気持ちの整理ができたようでよかったです。
少し気晴らしもしてるようなので安心しました。
猫の介護は人間の介護と違って、一瞬で終わってしまいます。
そう考えると一日一日が大切だなと思います。
生きる支えとなってくれた猫ちゃんへの恩返しと思って介護しましょ。
介護をしているときは孤独も感じるし、ストレスも感じますが、いざ終わってしまうと
ホッとするのもつかの間、とても寂しくなりますよ。
ボチボチ頑張りましょ。
令和5年6月4日