令和4年1月19日水曜日の朝、16歳と3ヶ月に永眠いたしました。
マリーちゃんが虹の橋を渡りました。心からご冥福をお祈りします。
猫ちゃんが病気になった時にどの選択が正しいのかわかりませんが治療せずに見守ったほうが、猫ちゃんが最期まで幸せに生きられるケースがあることを知ってほしいのです。
でも
チコちゃん
自然に任したらどうなるの?
治療なしで苦しむんじゃないの。
不安なのにゃ。
にゃあこ
高齢猫の場合は積極的な治療はかえって苦しめることが多いよ。
人間の場合だと高齢になるとガンと共存して生きるほうが、その人らしく生きれるの。
今日のお手紙は現代人が忘れている「死と向き合うことの大切さ」を思い出させてくれる内容でした。ぜひ、最後までお読みください。
最後まで精いっぱい生き抜いたマリーちゃん
■ お名前 マリー
■ 題名 マリーが虹の橋を渡りました。
■ お問い合わせ内容
2022年1月19日水曜日の朝。
マリーは16年3ヶ月の生涯を終えました。
マリーは一生懸命生き抜きましたよ、にゃあこさん。
一昨年の始め頃に胸部腹部のしこりに気づき、その年の年末には一時寝たきりとなりましたが、にゃあこさんの言葉を励みにこれまで無治療で見守ってきました。
昨年6月に腫瘍の一部が自壊してからは、ゆっくり着実に自壊患部が広がっていきました。
また保護服について調べ、子供たちがマリーにくれたお古の洋服で自作することにしました。
なるべく着替えがマリーの負担にならないように着脱が簡単にできるエプロン風にリメイクし、生理用ナプキンを貼り付けた保護服を着せて過ごすようになりました。
自壊でボロボロの身体でしたが、食欲旺盛で毎日しっかり食べて飲んで、おトイレも自分で行って、好きな場所に自由に移動して過ごして、家族にニャーと話しかけてくれたり、とても穏やかな毎日でした。
ところが亡くなる4、5日前からほとんど食べなくなりました。
全く食べてない飲んでないわけではないですが、にゃあこさんのブログを何度も読んで勉強していたので、これは明らかにおかしいとわかりました。
それからはもうすぐなのだろうと腹を括って過ごしました。
亡くなる2日前からは、家族の集まるこたつで過ごすようになりました。
やんちゃな乳幼児がいるのでちょっかいをかけられない場所に座っていることが多かったのに、マリーから子供のそばに寄って行って撫でてもらったりしていました。
亡くなる前日は、一日中こたつの下でじっと座っていました。
呼吸も肩で息をしていて見るからにしんどそうでした。
それでも撫でると気持ち良さそうに目を細めて、目が合うと「ニャ」と鳴きました。
可愛かったです。
亡くなる当日。
夜明け前に起きて家事をしていましたが、ふとマリーが気になりこたつの下を見るとおしっこだけがしてありマリーがいません。
慌てて探していると長女の布団の足元付近に座っていて、またおしっこが漏れていました。
ふらふらながらも自力で歩こうとしましたが途中で倒れてしまい、吐きそうにえづいたかと思うと、次は口をぱくぱくして苦しそうな呼吸になりました。
いよいよこの日が来たかと思いました。
マリーをリビングに運んで、寝ていた子供たちにマリーの様子を伝えるとみんな飛び起きてマリーのそばに集まってきました。
もう限界のはずのマリーでしたが、頑張って起きあがろうとしては倒れる、、、ということをやめません。
どうやら長女の膝に乗りたいようでした。
タオルを敷いて長女の膝に乗せてやると、苦しそうなぱくぱくした呼吸ではなくまた肩で息をするしんどそうな呼吸になりました。
ですが何故だか心なしか落ち着いたような雰囲気が漂っていました。
しばらくすると自然とおしっことうんちが勝手に出てくるようになったので、マリーの腰の下にペットシーツを敷きこんだビニール袋を置いて受け止めました。
外が明るくなってきました。
マリーは長女の膝の上でずっと頑張っていました。
長男が仕事のため泣く泣く出勤していきましたので、コロナ休校中の高校生の娘たちと、普段はやんちゃな乳幼児たちがおとなしく見守っていました。
夜明け前の異変から3時間ほど経った午前8時半過ぎ。
マリーは長女の膝の上で痙攣後、しゃっくりのような口をぱくぱくする呼吸をして、ふっと最後の息を吐き出し動きが止まりました。
その様子に子供たちが何度も何度もマリーの名前を呼びましたが、もうその目に光はありませんでした。
みんなで泣きました。たくさん泣きました。
そしてみんな一人一人順番にマリーを抱っこしてあげました。
「マリーはお腹痛いから抱っこはダメ」と撫でるだけになってから2年余り。
久しぶりに抱くマリーは、元々スマートなのに骨格が浮き出るほど痩せて信じられないくらい軽くなっていました。
夜、仕事から帰った長男はようやくマリーとお別れしました。
マリーを飼い始めた頃、猫の寿命を聞いた長男が自分の歳と計算して「俺が大人になるまで長生きしてや」とマリーに話していましたが、先日の長男の成人式を無事に見届けてマリーはちゃんと約束を果たしてくれました。
火葬に行くまでの数日間、お腹の保冷剤の上にブランケットを掛けて寝かしておいたのですが、まるで普段通り丸くなって寝ているだけのように見えました。
みんな思い思いにマリーの頭や肩を撫でて色々話しかけて過ごしました。
火葬後は自宅に連れて帰ってきたので、おはよう、おやすみ、いってきます、ただいま、、、これまで通りマリーの頭を撫でてやるみたいにみんな骨壷を撫でて過ごしています。
まだまだマリーの荷物を片付けられず思い出に浸っておりますが、にゃあこさんのブログに出会えたおかげで、勉強にもなったし励まされることもあったし、とても満足し納得のいく最後を迎えられました。
にゃあこさん、投稿してくださった飼い主様、心身ともに助けていただきました。
本当に、本当にありがとうございます。
長文失礼いたしました。
マリーちゃんの飼い主さん、思ったよりマリーちゃんは長く生きられたのではないですか。
最後まで飼い主さんの家族に囲まれ…。
好きな物を食べて、おトイレもして自分らしく生き抜きましたね。
大好きな家族に見守られながら逝けるなんて、なんて幸せな最期なんでしょう!私もそうゆう風に見送られたいです。
呼吸が苦しそうだったということですが、その苦しそうに見える呼吸は本人は苦しくなく夢の中でまどろんでいる感じなんです。
家族もマリーちゃんのおかげで幸せに暮らせたし、マリーちゃんも幸せに暮らせました。
お子様の成人した姿を見届けたいから、予定より長くこの世にとどまったのでしょうね。
このお手紙は愛猫の闘病中の飼い主さんの救いになると思います。
お手紙ありがとうございます。
自壊ってなに?
じ‐かい ‥クヮイ【自壊】
〘名〙 ひとりでにこわれること。内部から自然に崩壊すること。
引用元:コトバンク
たまちゃん
じかい?わかんないよ???
わかりやすく解説しますね。
ガン細胞が皮膚を破って露出し、浸出液が生じ悪臭や出血が伴う状態のこと。
簡単に言うと体の外にできたガンなどの腫瘍は大きくなると破裂(自壊)します。
健康な皮膚と違い
などがあります。
ガン末期に見られる症状で治癒は困難。緩和ケア中心になります。
この症状がでたら、ガン細胞が体中に散らばっている状態であることが多く積極的な治療は猫を苦しめることになるので獣医師さんと、よく相談してくださいね。
自壊がでたらマリーちゃんの飼い主さんのように生理用ナプキンを患部に当てるのがいい対処法だと思いますよ。
たまちゃん
ガーゼは張りついて交換の時、痛いから。
保護服にナプキンを貼り付けるのです。ナプキンに白ワセリンを塗っておくといいですよ。
動物病院ではモーズペーストを使い、自宅ではメトロ二ダゾールなどを使うように指導されるかなと思います。
でも、この状態になってしまったら病院へ行くのも猫の負担になるので自宅で、ケアするほうがいいかも。
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現代人は死を忘れている
コロナ渦によって死は案外身近であるということを思い出した人も多いかと思います。それでも医学が発達し死がとても遠く永久に生きられるのではないか?と思いがちです。
人間の世界では死と向き合うことが少なくなりました。なので無意識に命を軽視しがちになっているのかもしれません。
でも猫たちは死があるから命は大切なんだよ、生があるから死があるんだよ!と教えてくれているような気がします。
命と向き合うことは難しく辛いことかもしれませんが、とても大切なことなんだとマリーちゃんの飼い主さんのお手紙を読んで再確認しました。
マリーちゃんの飼い主のお手紙から抜粋
火葬後は自宅に連れて帰ってきたので、おはよう、おやすみ、いってきます、ただいま、、、これまで通りマリーの頭を撫でてやるみたいにみんな骨壷を撫でて過ごしています。
この飼い主さんの家族は猫を看取ることによって生き物への敬意、思いやり、命の尊さを自然に学んでいます。
なのでこのご家族さんはこれから飼うペットに最後の時がきても「どんな姿になっても生きてさえくれればいい」とは言わないと思うの。
なぜって?動物にとって自力で
ことが出来ない寝たきりの状態で生かされることは、とても不自然なことなのです。
猫は猫らしく最後まで自立して過ごせること、病気になったら潔くあの世に逝くことが当たり前。
その延命は本当に猫のためでしょうか。飼い主のための延命になっていないか、いま一度振り返って考えてみてくださいね。
猫が最後に望むこと
最期は住み慣れた家で飼い主さんの側にいたい、ただそれだけ。
猫は人間よりも人生の終わりかたをわかっています。でも、飼い主に訴えることはできません。
もう辛い治療は嫌だよ…解放してほしいと思っていても…。
延命治療より、最期は側にいて猫の頭を撫でてあげるだけでいいのです。すると猫は病気の体を脱ぎ捨て「飼い主との楽しい思い出だけ」を胸に秘め虹の橋へ向かうことができるのです。
マリーちゃん、またね。
急いで書きました。誤字脱字があるかもしれませんがお許しくださいませ。
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