この間お手紙をくれたルークちゃんの飼い主さんからの報告です。ルークちゃんが虹の橋へ渡りました。
心からご冥福をお祈りします。
ルークちゃんの飼い主さんからのお手紙
お名前 ルークちゃん♂
年齢 14歳
令和3年6月8日虹の橋に向かいました。
ルークちゃんの写真を見ていると最後まで、自分らしく生きたんだなという気持ちが伝わってきました。
写真はルークちゃんの生きた証としてblogに残しておきますね。
実は私、ルークちゃんが肺がんだと言うことでとても気になっていたんです。終末期の息苦しさは酸素を補ってもとれないからです。
会ったこともないルークちゃん。苦しんでないかな?苦しまずに過ごしてるだろうか。3~4日前にぼんやりと考えていました。
お手紙の内容を読んでみましたが、比較的楽に逝けたと思います、飼い主の思い出と愛情を胸に抱いて。
お骨がきれいで良かったです。ルークちゃんは骨まで心配する飼い主さんに「飼い主、大丈夫や!心配しないで」と言うメッセージを残し、早めに旅立ってくれたのでしょう。
ルークちゃんは飼い主想いのいい子だったんですね。
亡くなる間際にルークちゃんが「元気を取り戻したようにみえた」ということなんですが、
中治り現象があったようです。最期は脳内麻薬がでて楽になったということなのです。
中治り現象とは?
人間、動物の体は死の直前は苦痛がなく楽に逝けるようにできています。
特に重要な働きをするのが脳で亡くなる数日前から
- ドーパミン(やる気を高める)
- セロトニン(幸せホルモン)
- アドレナリン、ノルアドレナリン(戦うためのホルモン、覚醒ホルモン)
- オキシトシン(幸福感をもたらす)
これらのホルモンは生き物が危機的なことに陥ったとき細胞が最後まで生きながらえようとしてでる脳内物質です。
欧米ではlast rally(ラストラリー)といって日本語でいうと「最後の回復」という意味です。
上のホルモンが大量にでると
中治り現象が起きて寝たきりの人が、急に起き上がって
- 元気になって食欲がもどる
- 動きだす
- 目に力がある
びっくりするほど元気になったように見えるんです。
人間の例で説明したけど猫も同じだよ。猫ならエンジェルタイムのことです。
最期を目前にした猫が急に元気になった場合は中治り現象かもしれないので心の準備をしておいたほうがいいです。
ルークちゃんの飼い主さんへ
ルークちゃんの飼い主さん、
- 手術してあげればよかった
- 胸水を抜いてあげればよかった
- 酸素吸入器借りればよかった
そんな後悔があったんですね。
私は全く逆で猫ではなく人間ですが
- 高齢なのに肺がんの手術なんでするんじゃなかった
- 痰吸引、水を抜くなどの医療行為で苦しめるんじゃなかった
- 酸素吸入器を最後までしたせいで意識が落ちず苦しめてしまったかもしれない
という後悔がありました。無知ゆえに延命で苦しめてしまう場合もあるんです。
多少、命が縮んでも苦痛を長引かせないようにするのが猫のためになるのではないかと思うようになりました。
正解はわかりませんが肺がん末期の延命はとても苦しめることになる場合が多いです。なので私は高齢で肺がん末期なら自然に任せ苦痛を取り除く選択をします。
どちらを選んでも後悔するけれど、猫ちゃんの気持ちを優先させたルークちゃんの飼い主さんはえらいと思います。
幸せだったにゃう。
最後まで
人間は人間らしく
猫は猫らしく
生きてほしいよね。
お手紙ありがとうございます。猫を飼っているみんなの支えになりますので。
しばらく寂しいかもしれませんが、お身体に気を付けてお過ごしくださいませ。
ゆるりねこblog運営主にゃあこ