縁あって引き取った「元ノネコ」のチコちゃんは今でこそ幸せな家猫ライフをおくっていますが過去は過酷な環境の中で暮らしていました。
チコちゃんの生まれ故郷は自然に恵まれてとても美しいところでした。
でもそこの地区には決まりがあって「ノネコ」は駆除してもいいという暗黙の了解があったんです。
一般の人が「ノネコ」を捕獲して檻ごと水につけて殺して処分してしまうというんですよ。
その人が近づいてきたらうちのワンコもブルブル震えるねん。
猫の死体が大量に捨ててある竹やぶがあるねん。
なんておそろしい!
昔はそんなことなかったんやけどな。
最近、異常なエサやりする人が増えて爆発的に猫が増えたんよ…
それからかなぁ。
なんにせよ殺生はあかんでな。
中途半端に可愛がるのは猫には悲劇だもんね。
竹やぶにたくさんの猫の死体が物のようにゴロゴロところがっていました。
猫を去勢してもどしても殺されちゃうな…
実話で特定されると猫たちが被害に合うので少し話しをかえて記事にしますね。
目次
ノネコから庭猫になったチコちゃん
野生で人間の手をかりずに獲物を狩って生きていたチコちゃんはある日、少しだけ心を許すたった1人の人間に出会いました。
その人間に残飯や猫まんまをもらっているうちに仲良くなったのです。
あの家で暮らしている猫さんはうらやましいな。
あの子はたまちゃんっていうのか。
ノネコから庭猫になった瞬間です。
ただチコちゃんを含め多くの野良猫は去勢しておらず子猫を沢山産みます。
そのせいで農村部で猫が爆発的に増えてしまいました。
ますます野良猫が嫌われてしまい猫を排除する人間がでてきました。
チコちゃんが住んでいた農村部では飼い猫ですら首輪を外されて保健所に持ち込まれるケースもある怖いところだったのです。
たまちゃんの飼い主に守ってもらったチコちゃん
亡きたまちゃんの飼い主に守ってもらい生き残った元ノネコのチコちゃん。
チコちゃんの仲間はいつの間にか消えてしまい、自分の子供まで人間の手によって殺されてしまったのです。
安心して子育てできるのね。
元ノネコのチコちゃんの幸せは長く続きませんでした。
家猫たまちゃんの飼い主が亡くなる
ある日のこと庭から覗いても優しかった人間が見あたりません。
たまちゃんの飼い主は?
どうしたのかなぁ。
たまちゃん飼い主が帰ってくるまで待つしかないね。
いつ帰ってくるんだろ。
でも待てど暮らせど優しかった人間は帰ってきませんでした。
家猫たまちゃん引っ越す
ある日たまちゃんの家をのぞくと、なにやらバタバタしていました。
チコちゃん、さよなら!
元気でね。
たまちゃんまで居なくなるの?あの優しい人間も帰ってこないしさみしいなぁ。
お腹空いたな…なんか狩りのこと忘れちゃった。
でも子供のために頑張らないと。
一度家に住み着いた猫は、その家を離れません。
可愛がってくれた人間の事が忘れられず、もう野生には戻れないのです。
チコちゃんはいつまでもいつまでも可愛がってくれた人間を待ち続けたのでした。
ある日怖い人間がくる
それとも…
なんか檻をもった怖い人がウロウロしていて怖いよ。
子猫と共に怖い人間ひ追いかけまわされる毎日。
ある日起きたらチコちゃんの子供が水浸しで死んでいたのね。
守れなくてごめんね。
苦しかっただろうに…
なぜ人間に殺されるの?
4匹いた子猫が3匹に。
ある人との出会い
そんな時、知らない人間がチコちゃんや子供たちに餌をくれて優しくしてくれました。
でも人間を簡単に信用しちゃダメ!殺されちゃうかも。
チコちゃんは、その日から怖い人間に追いかけまわされることが無くなってエサにもありつけるようになります。
チコちゃんの子供たちとお別れ
ある日のことその人間を信用していたのに檻の中に入れられてしまったのです。
人間を信用したせいで子供たちまで捕まってしまったのね。
ふがいない母を許して…
子供たちは三匹は別の場所で降ろされたのです。
チコちゃんは、ながーい時間檻の中。
車で運ばれています。
子供たちは?
向かった先はたまちゃんの家
あれ、ここはどこ?
コンクリートに囲まれた自然が少ないところ。
でも、なんだか懐かしいニオイがします。
なぜここにいるの?
久しぶりだね。
チコちゃんは家に入らないでね!
シャ~ア!
二人とも仲良くして。
チコちゃんは別の部屋を与えられたのです。
たまちゃんの今の飼い主さんは、チコちゃんに優しくしてくれました。
子供たちは新しい飼い主さんのところにいるから安心してね。
でもやっぱり住み慣れた故郷がいいの。
何回も脱走を試みましたが、たまちゃんの飼い主はなぜか家から出してくれませんでした。
お腹が痛い!
ある日たまちゃんの飼い主さんはゲージを持ってきました。
故郷へ帰れるの?
なんだかよくわかんないんだけどお外に出たらお腹を切られてしまったの。
お外は危険!もう二度と出ないから。
チコちゃんは恐怖のあまり押し入れにこもったまま。
見かねたたまちゃんが心配そうに声をかけてきました。
新しい飼い主は優しいよ。
ここは安全だからご飯をお食べ。
子供と別れてつらかったねぇチコちゃん。
ろくなもの食べてないんでしょ?
たまちゃんの前の飼い主も帰ってこないし…
それまで元気でいないと。
一緒に待とう。
チコちゃんもご飯食べるよ。
その日からモリモリ食べだして元気を取り戻したチコちゃん。
ノネコのチコちゃん幸せになる
新しい飼い主の元で幸せを手にいれた元ノネコのチコちゃん。
今ではすっかり立派な家猫さんになりました。
残念ながらあの時の「たまちゃん」は虹の橋に渡ってしまいましたが、新しいパートナーの「たまちゃん」と幸せに暮らしています。