チャチャまるさんの飼い主さんからお手紙いただきました
初めまして、チャチャまるさんの飼い主さん。お辛いですね。
5歳で腎臓病を発症したということは、生まれつき腎臓が弱かったのですね。
猫ちゃんにも
- 治療を受け入れる
- 治療を拒否する
どちらかに分かれます。
高齢猫なら治療を拒否しても、老衰のほうが早いかも…と諦めがつくのですが
まだ、5歳なのね。
治療によって、あと何年も生きるのなら治療を頑張ってもいいと思いますが、
余命などはどんな感じなのでしょうか。
若くても猫ちゃんにとって腎臓病は命にかかわる病です。
私の考えなんだけど
治療することによってストレスの方が上回るのなら、治療してもよくならないこともあります。
猫ちゃんにとって辛い辛い治療なんです。
そうゆう場合は、もう自然に任せるのもアリだと思います。
その選択をするのならば飼い主さんは「治療をしないせいで寿命が縮まった」と自分を責めるのをやめてくださいね。
例え猫ちゃんの寿命が縮まったとしても、健康で生きれる時間、猫らしく生きれることは間違いないでしょう。
飼い主さんから見て病院へ行く事が痛々しく感じるのなら、よほどチャチャまるくんにストレスがかかっているのかな。
飼い主さんが覚悟を決めて自然に任せ、その時がきたら見送ってあげる。案外、チャチャまるくんが幸せに生きれるかもしれませんよ。
チャチャまるくんは、まだ生きています。飼い主さんが泣くと心配するので
普通にいつも通り接してあげてね。
令和5年8月17日
チャチャまるくんのその後
若くても、終末期はなるべく老衰に近付けるようにします、なので枯れるようにいくのは可能です。
よく尿毒症になるから点滴をする、それは正しくもあり、間違いでもあります。
まだまだ、生きる可能性がある場合には有効だと思いますが、もう余命わずかの場合は尿毒症以前の問題で、点滴は害になることも多いです。私のブログで何回も書いてあるので、またお読みになってくださいね。
2時間待ちとは猫ちゃんや、飼い主さんの負担になりますよね。
点滴して前より良くなっているのなら、点滴をして様子を見てみましょ。
ただ、変わらないのなら、その点滴は不必要なのです。
猫ちゃんの投薬はとても難しく、失敗すると二度と口をあけてくれないか、泡をふいたりする子もいます。
こうなると無理やり与えることは困難になります。
百合が原因なのですね。急性の腎障害を起こす原因となるのが百合。おきてしまったものはしょうがないです。
百合による腎障害
猫の中毒は、さまざまな植物や化学物質、食品で起こります。
食べ物では、タマネギやチョコレート、化学物質ではニコチンやエチレングリコールなどです。
植物では、ユリが有名で、猫にとって危険な中毒を引き起こします。
ユリは、春から夏にかけて咲く花ですが、日本では仏花としても使われることがあり、ユリ科植物は花屋などでも一年中見かけることができます。
ユリ中毒では、急性の腎障害を引き起こします。
少しかじったり食べたりしただけで、重度の急性腎不全になり、数日で亡くなってしまうこともあります。
ユリのどの部位も猫にとって毒性があり、花弁、葉、茎だけでなく、花粉やおしべ、ユリ根などでも中毒になります。
植物だけではなく、ユリを活けていた花瓶の水などでも中毒が起こるといわれています。
なお、ユリ中毒は、ユリ以外のユリ科植物でも起きます。
食べたユリの量や食べてからの時間、猫の状態などから判断し、適応であれば催吐処置や胃洗浄、活性炭の投与などをします。
また、ユリ中毒には、それを解毒する薬はなく、基本的には急性腎不全の治療が行われます
急性腎不全の治療は、輸液療法や利尿剤、制吐剤の投与などを行います。
状態によっては、尿道から膀胱に細い管(尿カテーテル)を通し、尿量をモニターしながら治療します。
重度の急性腎不全の状態であれば、透析※を行います。
※透析とは腎臓で排出されず血液にたまった毒素を減らす方法
透析には、腹膜透析と血液透析があり、どの動物病院でも行えるわけではありません。
特に血液透析は特殊な設備と人手が必要なので、行える施設は比較的限られています。
腎障害が始まる前に、集中的なモニターと輸液治療などを始めると、経過は比較的良いといわれています。
輸液療法は少なくとも24~48時間は行うことがすすめられています。
逆に、ユリの成分を摂取した後、18時間以上経過してから治療を始めた例では、経過は厳しくなる傾向にあります。
中毒が重度である猫や無治療の猫は、急性腎不全により、3日から1週間前後ほどで死に至るといわれています。
一命をとりとめても、ユリ中毒の後遺症として慢性腎不全が残る猫もいます。
中毒では、それぞれの動物種にとって何が危険なのか知識を持ち、それらを摂取しないような環境を作ることが何より大切です。
さらに、ユリをかじる、食べる、なめる、またはその疑いがあれば、症状が現れていなくても、すぐに動物病院に連れて行き、診察を受けましょう。
引用元:fpc
飼い主さん、どんなに気を付けてても事故はおこります。自分を責めないでくださいね。
今パニックになっているだろうし、不安も大きいね。
若くとも枯れるように逝くことは可能ですので、心配しないで。
令和5年8月17日
チャチャまるくんの飼い主さんの気持ち
チャチャまるくんの飼い主さん、今、一番お辛いですよね。
大丈夫ではないですよね。その気持ち解ります。
でもチャチャまるくんは、まだ生きています。
人は人、猫もそれぞれ
罪悪感を持たなくてもいいと思います。でも、皆、何も出来ない状況になると、罪悪感を抱くんですよね。
最期の時がきて、何もすることがなくても
もっとすることがあるんじゃないか
病院にいかなければならない
など焦りに似た感情が沸いてきます。
先の不安は耐えられるかどうかわかりませんが、チャチャまるくんには今しかないのです。
辛いって気持ちで書いたお手紙、謝らなくていいんですよ。
ごめんね、私は聞く事しかできないけれど
令和5年8月24日
チャチャまるくんのその後2
お久しぶりです。点滴をしておられるのですね。
チャチャまるくんが少しでも楽になるようなら、点滴を今のペースで続けるのもありなのでは?
猫ちゃんって、わりと最後まで元気で、言葉は悪いのですが、しぶとく生きます。
お手紙を読んでいると飼い主さん、少し落ち着かれてホッとしています。
お手紙ありがとうございます。
私はチャチャまるくんと飼い主さまが少しでも一緒に過ごせるよう祈ってますよ。
令和5年9月3日
チャチャまるくんが虹の橋を渡りました
チャチャまる君の飼い主さん、お久しぶりです。
とうとう虹の橋へ旅立ったのですね。心よりご冥福をお祈りします。
正直ビックリしています、思ったより長く生きてくれたのですね。
長いエンジェルタイムでした。飼い主さんの側で精一杯生きたかったから奇跡がおきたのでしょう。
神さま、仏さまにお祈りしてたので、願いが通じたのね。
ギリギリまで頑張ったから静かに逝けた、飼い主さん想いのチャチャまるくん。
去年の8月に色々話しをしましたが、チャチャまるくんの飼い主さん、とても強くなりましたね。
そして、チャチャまる君が最後まで、懸命に生きた証をお手紙にしてくれて、ありがとうございます。
最後まで頑張ったんだね。胸が熱くなります。
猫らしく生ききったのね。
静かに逝ったのはチャチャまるくんらしいね。幸せだったんだよ。
あなたと出会えてチャチャまるくんのお話しを聞けた私も一生の宝です。
忘れる事はないでしょう。
チャチャまるくんが生まれ変わったら、また暮らしてあげてくださいね。
また、ご縁があるような気がします。
令和6年5月29日