高齢猫の最期に立ち会えることは幸せ!猫が死をもって教えてくれること【老いまで愛しい老猫たち】

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猫が弱っていく姿は辛いし看取りは怖い!
恐怖でしかない。

初めて猫を看取る人は

  • 高齢猫が弱っていく姿を見るのが辛い
  • 死への恐怖心
  • 何もできないことへの罪悪感
  • 後悔

そんな感情がでてくると思います。

でも腹をくくって老猫を見送る覚悟ができたら、そんなにネガティブなことではないんですよ。老いや死は自然なことなんです。

なんかしんどいけど飼い主が側にいてくれるから幸せにゃ。

飼い主が先に逝ってしまうことのほうが猫が寂しがるんじゃないかしら?だって猫は飼い主を忘れることができないから。

しかも死の概念がないので、ず~っと亡き飼い主を待ち続けます。

なので愛猫を見送れるのは幸せなことなんです。

そんな事言われても混乱してるの。
どうしたら高齢猫の看取りと向き合えるの?

死を受け入れるのに段階があります。

この記事を読み終わるころには、少しだけ愛猫の死を受けいれることができるかもしれません。

ななちんがリアルに書いたお手紙があるので公開します

亡くなる瞬間を見る怖さは誰でもあります。私もトラウマになったことも。

ぜひ、このお手紙を読んでくださいませ。

先日は私のお手紙を取り上げてくださってありがとうございました!
バタバタしており気付くのが遅れてしまい昨日はご報告まででした。

本日、斎場にネコを預けてきて随分私も落ち着いたので、また私の心のうちを聞いてもらおうと厚かましくもお邪魔させていただきました。

火葬は市の斎場で合同火葬をお願いしてまいりました。
ペット葬儀など色々考えましたが、私が亡くなったら恐らくその斎場にお世話になるので、同じ斎場でと思い決めました。

実は私は猫の看取りが悲しい、寂しいと同時にとてもとても怖かったのです。
先代のネコは1歳で亡くなったのですが、私の目を盗んで外に出たので慌てて追いかけると、出てすぐの所でのたうちまわりながら嘔吐し、あっという間に亡くなりました。
のたうちまわり嘔吐するかも姿は、かなりショックでトラウマになっていました。

ご縁があり今回のネコを飼うようになりましたが、かわいいと言う思いが大きくなるにつれ、亡くなる時の事を考えて怖さも増して行きました。
ネコって毛玉を吐きますでしょ?その姿も前のネコの姿がフラッシュバックするんです。
毛玉を吐き出す前の『クワっ!クワっ!』って声が聞こえると心拍数が上がり血の気が引く感じです。
特に我が家のネコは長毛できれい好きだったので、吐く回数は多かったと思います。

この子が10歳を超えたあたりから私はネコの看取りの悲しみと怖さを毎日考えるようになりました。
まだ元気だけどもしもの時の為に、、、、とありとあらゆる情報を集めました。

中でもオシッコの回数は毎日気が狂ったようにチェックしました。
世間で言う『平均回数』に当てはめて今日は多い!今日は少ない!って感じ。

そんな事をしているうちに私の精神が持たなくなりました。
今思うとネコもそれぞれなのにね。と思います。

そんなこんなで17歳です。
前足のシコリのことですが、実は初めは麻酔してでも詳しく調べて貰おうと思っていました。
でも帰って来て猫が黄色い胃液を吐いたのを見た時、先代のネコの死に際を思い出し『病院へ行くのが吐くほど嫌で、病院に行って吐いて死なすぐらいなら家でゆっくり過ごさせよう』と思いそそくさと検査をやめました。
これは私が『ネコが吐く=死』みたいな極端な考えを持っていたからかもしれません。
治る病気や怪我なら私も心を鬼にして病院に行ったと思います。

治療のやめ時や検査の必要性ってホントに難しいと思いました。
ネコが吐くことにトラウマがあった私はコレがネコからのサインだと解釈しました。
内心、病院に行ったらこの子は吐いて死んでしまう。と怖かったのもあります。
少しずつ本当に少しずつですが大きくなるシコリを見て病院に心が向くこともありましたが先代のネコを思い出して『やっぱりムリい!』って感じでした。

19歳を過ぎた頃からいつもとは違う違和感、、、何が?って聞かれても何となくとしか答えられない違和感がありました。
あえて言うなら視界の端にいるネコが一瞬『今ふらついた?』とかです。

何とも言えない違和感に強烈な怖さが湧き上がって来ました。
で、またネットの中に救いを求める。
私には悪循環でしかなかったと思います。
あの時病院に行けば。と言う気持ちと、この子は望んでなかったやんと言う気持ちが混ざって気持ちのバランスが取れない状態。

毎晩寝れずにいた私は怖い思いを必死にこらえて今まで何度も頭をよぎった言葉を検索したのです。

そこでこのブログと出会えました。
老猫の記事を隅から隅まで読み終えた時、何かが私の中で変わったと思います。
泣きながら読ませていただきました。

それからはよろけるネコを見ても『なんてかわいい』と思えるようになりました。
誤解しないでほしいのですが、よろけるネコがかわいくなかったわけではなくて、愛しさゆえに『1ヶ月前まではあんなに走っていたのに』と悲しい思いが勝っていたのです。

それが素直にかわいいとだけ思えたのです。
怖い気持ちも少しありましたが、何故か看取る覚悟も徐々にできてきました。
弱々しい姿は辛いですが、もう泣くことはなくなり、自然と受け止める事ができました。

最期の2日は寝たきりになったのでオムツを付けたのですが、その姿がまたとてもかわいくて愛しくて
『オム姿かわいいね〜』と何度も言いました。
最後に生きているネコを抱いた時はモフモフだけど軽すぎるし、足の方が硬くなって来ていたので『ぬいぐるみみたいでコレまたかわいいよう〜』っと言ってました。
本当にかわいいとしか思わなかったのです。

最期は本当に安らかで夢うつつって感じでした。
ちゃんとしたご飯を食べなくなって3週間、たまにちゅ〜るなどを舐める程度。
水も受け付けなくなって2日で逝きました。
ウンコちゃんは最後の20日は出なかったです。
出すものもなかったのだなと思います。
ブラッシングのたびに抜け毛が多いコだったのですが、亡くなる1週間前のブラッシングでは、抜け毛すらなかったです。

水も受け付けなくなっていたので亡くなった後は体液もほとんど出ず、まさに枯れ木でした。

結局のところ死因は前足のシコリだったのかはわかりませんが旦那さんいわく
『ここまで長生きしたからガンであっても老化でガンができたんだと思う。だから老衰。大往生!苦しまずに逝けてホッとしてる』だそうで、私も納得しました。

正直私も最期までちゃんと看取れてホッとしてます。

私の祖父も老衰だったのですが、その祖父とまったく同じ最期でした。
大きく息をして息が止まる。逝ったのかな?と思ったらまた大きく息をする。
この間隔が長くなり最終的に召されました。

我が家の猫の場合、生から死への境い目がわからなかったです。悲しくも何て素晴らしい最期なんだろうと思いました。

ほとんど病院のお世話にならずよく19年も生きてくれました。
自分の最期もこうでありたいと思わせてくれた愛猫に感謝しています。
それと同じくらい最後に穏やかな時間を過ごさせてくれたこのブログに愛猫共々感謝しております。

このブログを読んでからのネコとの過ごし方と、看取りが怖くて仕方なかった私の心の変化を書かせていただいきました。

これからも頑張ってくださいね。

本当に穏やかな愛猫との時間をありがとうございました!

前回以上の長文、失礼いたしました。

受け入れることができない

自分と長く暮らしてきた猫が老いて死んでいくなんて有り得ないと感じます。

  • この状況を認めることができない
  • 信じない
  • 拒絶する
  • これは夢だ

この時期に飼い主は冷静さを失って治る見込みのない病気でも過剰な延命治療をしてしまうことがあります。

この気持ちは理解できるし当たり前の感情なんです。

怒りという感情がくる

治療しても高齢猫が回復せず

なぜ家の子がこんな理不尽な目にあうの?
腹が立つ!

  • 獣医師が悪い
  • 食べたのが悪いフードだったんだ
  • ネットで怒りをぶつける
  • 自分のせいでこうなった

とにかくこの時期は誰かのせいにしたいし、何をしても愛猫が弱っていくので腹が立つんです。

抑うつ・不安定になる

「愛猫はもう死ぬんだ」そう思うと、すべてを失ったように悲しくて不安になります。

悲しくて悲しくて涙がでて止まりませんが思いっきり泣くことで不安やストレスが少しマシになります。

自分の子供がいなくなるような感覚なので、悲しいのは当たり前じゃないですか。

  • うつ状態
  • やる気がない

うつ病の初期って自分では気付かないので、猫が病気になった時、早めに精神内科に相談してください。

誰でもいいから、気持ちをぶつける相手がこの時期に必要になります。気持ちを吐き出すことで精神が安定してくるはずですから。

神さまと取引きをしたい

愛猫が回復しない!死が近づくのがわかると飼い主は何でもするから神様、猫を死から守ってくださいと本気で祈るんですよ。

私の場合、最初の猫ちゃんが亡くなって埋葬したにもかかわらず「ゾンビになって生き返ってほしい」「あの子を返してほしい」と毎日泣きながら祈ってました。

人間って精神的に追いつめられると神様と取引きをしたいと本気で思うんですよね。

受容する

「あぁ猫はもうすぐ虹の橋へ旅立つんだ」

にゃあこ
ごめんね、無理させちゃったね。

ここで、やっと冷静に愛猫と向き合って看取りの覚悟を決めることができるのですが、できない場合もあります。

死と向き合うことができると飼い主は安堵します。

受容することで老いて病気になった猫が愛しく、いじらしく感じるんですね。

この時期が飼い主と猫の最期の時間を過ごすエンジェルタイムです。

猫は最初から死を受け入れてることに気付いてほしい

猫は死の直前も人間のような感情はなく、受け入れる受容のみしかありません。

死に直前した人の心理
  1. 否認
  2. 怒り
  3. 抑うつ
  4. 神さまと取引き
  5. 受容

人は身内の死、ペットの死に遭遇しても「死を直前にした人間の心理」と同じになるんですね。

猫ちゃんは死をもって大切なことを教えてくれます。人間は複雑で精神的に弱いですから。

心の奥で「自分のために生きてほしい」「手放したくない」と思っていませんか。

それは本当に猫ちゃんのためなのですか。

そろそろ、楽に逝かしてあげてくださいね。

先に死んだもん勝ち

私は若いころから身内の死を早く体験して何人か見送りましたが人やペットが死ぬのを見届けるのは嫌ですよ!だって寂しくて辛いじゃないの。

猫ちゃんを看取るより、飼い主に看取られてあの世にいける猫ちゃんのほうがず~っと幸せだと思いますよ。

虹の橋で待ってるにゃよ。

そうそう、猫の死がショックすぎてもう二度と飼えないと嘆いているあなた。

猫は長生きする動物!人生が終わるまで数回しか飼えないのでそんな事を嘆いているあなたは損ですよ。

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