猫の甲状腺機能亢進症を徹底解説

猫のシニア期に特に多い「甲状腺機能亢進症」。
今回は、原因から症状、検査、治療、そして日常ケアまで、飼い主さんが知っておきたいポイントをわかりやすくまとめます。
甲状腺機能亢進症とは?

猫の首にある「甲状腺」という臓器から、甲状腺ホルモン(主にT4)が過剰に分泌される病気です。
このホルモンは体の代謝を調整しており、過剰になると体が常にフルスピードで動いているような状態になります。
最も多い原因は 甲状腺の良性の腫大(腺腫様過形成) で、10歳以上の高齢猫に特に発生しやすいです。
主な症状
甲状腺ホルモンの過剰は全身に影響を与えます。
症状は緩やかに進行するため、歳のせいと思われ見逃されがちです。
なぜ起こるの?
最も一般的なのは以下の2つ。
また、食事や環境中のヨウ素との関係も研究されていますが、明確な原因は完全には解明されていません。
検査方法
診断には主に以下が使われます。
血液検査
触診
首元の甲状腺が腫れているかをチェック。
超音波・レントゲン
腫大した甲状腺の確認や、他の疾患との鑑別に使用。
治療方法

甲状腺機能亢進症は 治療でコントロールが可能 な病気です。
1. 内服薬(抗甲状腺薬)
最も一般的な治療。
2. 放射性ヨウ素治療(I-131)
根治が期待できる治療。
腫大した甲状腺組織のみがヨウ素を取り込み破壊されます。
放射性ヨウ素治療を行っている病院の 公式ホームページ(HP) を地域別にまとめました。
(※変更される場合があるため、必ず最新情報をご確認ください)
この治療法は特別な施設と認可が必要なため、日本国内で実施できる病院は限られています。
放射性ヨウ素治療(I-131)を実施している主な病院
検索結果に基づくと、以下の病院が甲状腺機能亢進症の治療に特化、または専門的な診療を行っています。
北海道
■ 北海道大学 動物医療センター
https://www.vetmed.hokudai.ac.jp/vmc/
関東
■東京猫医療センター
■日本獣医生命科学大学
https://www.nvlu.ac.jp/news/20250120-01.html
■南が丘動物病院
■ 日本小動物医療センター(埼玉)
https://jsamc.jp/
■ 麻布大学 動物病院
https://vth.azabu-u.ac.jp/
■ DVMsどうぶつ医療センター横浜
https://yokohama-dvms.com/
関西
■南が丘動物病院
費用
3. 手術(甲状腺摘出)
腫大した腺を取り除く方法。
4. 療法食(ヨウ素制限食)
ヨウ素量を極力制限した特別食でホルモン分泌を抑える方法。
放置するとどうなる?

治療しないと以下の問題が進行します。
特に腎臓との関係は重要で、治療で代謝が落ちると腎臓病が表面化することがあります。
獣医師と相談しながら慎重に管理していくことが大切です。
日常ケアのポイント
まとめ

猫の甲状腺機能亢進症は、高齢猫にとても多い病気ですが、
早期発見と適切な治療でほとんどの猫が元気に生活できます。
「最近よく食べるのに痩せてきた…」
「なんだか落ち着きがなくなった…」
そんなサインが見られたら、早めに動物病院で相談しましょう。




