ルークちゃんの飼い主さんからお手紙をいただきました。ルークちゃんは肺腺癌だそうです。
肺腺がんは、肺がんの一つです。肺がんは組織型によって「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」に分けられ、さらに非小細胞肺がんは3つに大別できます。このうちの一つが腺がんで、一般的に「肺腺がん」と呼ばれます。非小細胞肺がんは肺がんの8割、その中で肺腺がんは6~7割を占めます。一般的に肺がんは致命率が高く悪性度が高い印象がありますが、肺腺がんの一部には進行が非常にゆるやかなタイプも存在します。
引用元:ドクターズ・ファイル
がんが肺にとどまっている場合、痛みを感じることはありません。なので症状がでてくるころには末期であることが多いです。
肺がんは人間でも治療してくれるところは限られています。
- 猫の苦痛を取り除いてあげる
- セカンドオピニオンを探す
- 獣医師と積極的にコミュニケーションをとるなど
他のがんと違って肺がんの息苦しさ、ひどくなると溺れている感覚が死ぬまで続くそうです。
このように書くとびっくりして不安になると思いますが
飼い主や獣医師が正しい知識を持つことで苦しみをやわらげることができるので悲しまないでください。
ルークちゃんの飼い主さんからのお手紙
ルークちゃんの飼い主さん、13年も通っていた病院に「ここでは見れない」と言われた時は辛かったでしょ。もうちょっと違う言い方にしてくれたら納得できたのにね。
少し前までは元気なルークちゃんが大病にかかってしまったなんて…。もっと早く発見できてたら治療可能だったかもと色々考えてしまいますよね。
高齢猫の肺がんは進行が遅いし手術しても予後が悪く、生活の質が極端に落ちます。そうでない子もいるのかもしれませんが私は、そんな子にお会いしたことがありません。
人間でも高齢の人は肺がんの手術をしないほうが生活の質を落とさず亡くなる1ヶ月前まで元気に暮らしているケースは多々あります。
高齢猫や高齢者が肺がんの手術をするリスクのほうがはるかに高いと思います。
がん細胞は健康な人にもあるもので、高齢になると免疫力が下がりがん細胞が増えるのです。老化を治す薬はなく止めることはできません。
ルークちゃんの肺がんを早期発見して手術したとしても回復せず、手術したことによってがん細胞が暴れだすことがあり亡くなるまで辛い治療の日々だったかもしれないです。
急に元気が無くなったルークちゃんは14才と高齢です。肺がんなのに元気に過ごせてたのは良いよう風に考えて苦しむ期間が短い老衰のほうが早く来たということです。
つまり寿命です。
何も心配せず穏やかに見送ってあげてくださいね。「飼い主さんが側にいて見送ってくれる」これ以上の幸せはないでしょ。
でも寿命とはいえ悲しいね…さみしいね。時が止まればいいのに。
看取りにはセカンドオピニオンはなぜ大切なの?
いくらいい獣医さんでも病気によって専門外のことがあります。
こんなことを書くと怒られるかもしれませんが、無知な獣医さんやお金儲け主義の獣医さんもいます。
終末期に向かっているから猫は水を飲まなくなるのです。本能的に楽に逝ける方法を知っているんですよ。
それを邪魔するのは発達しすぎた医学。
肺がん末期の治療に点滴をすると肺に水がたまります。もう水分を出す力がないから。
水がたまると抜く→点滴→抜くの無限ループ。
水分を点滴→痰が増える→痰吸引→水分を点滴→無限ループ
意識のない人もその苦しさに抵抗するほどです。
異物を入れるので痰がますます増え、最後は痰との戦いになるんです。
猫を苦しめないために酸素の濃度を落として意識を落としたり、鎮静剤をつかって眠らせるなどの処置が必要になります。
もちろん自然に任せる方法も提案してくれる獣医さんもいるでしょう。
飼い主に寄り添い、猫の状態や余命をはっきり教えてくれる獣医さんが居るのと居ないとでは猫の苦しみの度合いが変わってくるので、セカンドオピニオンはとても大切です。
最後に
ルークちゃんが飼い主さんのたくさんの愛情で包まれますように。
ルークちゃんの飼い主さん、お手紙ありがとうございました。頑張ってこれからもブログを書き続けますね。
辛い時期だけど私もルークちゃんと飼い主さんを見守っているから元気だしてね。
ゆるりねこblog運営主にゃあこ