ももちゃんの飼い主さまからお手軽いただきました
差出人: 宮本
題名: 高齢猫が肺がんに
メッセージ本文:
はじめまして。宮本と申します。
去年の2月に肝臓癌余命0日と宣告された猫はなちゃん
その時に、こちらのブログに出会い看取りについて勉強させていただきました。
はなちゃんは奇跡的に復活して去年の6月に旅立ちました。この4ヶ月間通院も輸液も強制給餌も薬も何もせず、好きな物食べて元気に過ごせました。
亡くなる1週間前に元気も食欲も無くなり黄疸も出てたので、痛み止めと吐き気止めの注射をしてもらって先生が点滴を始めたので『延命の為の点滴ならお断りします』と点滴を止めてもらいました。
亡くなるまでの1週間何もしないただ見守るだけは、本当に辛かったけど6月26日苦しまなく17歳10ヶ月天寿を全うしました。
はなちゃんと姉妹のももちゃんのことでご相談したいのです。
15歳の検診で慢性腎不全ステージ2と言われて3ヶ月に1度検査してもらって、4年近くステージ2をキープしてました。
先月の検診で肺癌が発覚しました。咳もしてなかったし呼吸も荒くないのに…えっ!?何で?と動揺してしまいました。
高齢なので詳しい検査も治療もしないと先生と話し合って漢方薬だけもらって帰りました。
約1週間後咳をしだしたので利尿剤を処方してもらったんですが、稀にご飯を食べなくなる子も居ると…ももちゃん全く食べなくなってしまいました。
薬は中止して塗る食欲増進剤で少し食べれるようになって安心してたら7/14また食べなくなり病院でレントゲン撮ってもらうと胸水が貯まってて軽く麻酔して抜くか、麻酔無しで抜くことも出来るけど、どちらもリスクがあると言われたので水は抜かず利尿剤とステロイドの注射だけしてもらいました。
7/15往診専門の病院にターミナルケアの相談がしたいと連絡して先生に自宅に来ていただきました。
普段のももちゃんの様子を見て、高い所に登ったり年齢の割には活発ですね。ただご飯食べないだけですねとレントゲン写真と血液検査の結果を見てこれからのことを話し合いました。
わたしは無理やり食べさせたくない。治療はしない。ただ溺れたように苦しんで亡くなるのだけは避けたいと伝えました。
どのように亡くなるかはわからないから呼吸が荒くなった時に考えましょうと…これで食欲出てきたらいいねと2週間効くステロイドを注射してもらって、この日の診察は終了しました。
今日(7/16)全く食べません。水は飲んでます。
肺癌の最期は壮絶やと…はなちゃんのようにももちゃんも枯れるようにお空に逝けるでしょうか?
呼吸困難時に酸素室に入れるのは余計に苦しめることになるのでしょうか?
強制給餌は必要でしょうか?
長文・乱文で申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
宮本様は看取りの知識もあり往診医と連携をとられているので、心配しなくてもよいと思います。
肺がんの最期は壮絶と言いますが、幸い、ももちゃんは高齢ねこです。若い猫と違って、痛みや苦しみも最小限だと思います。
たしかに息苦しさは意識があるうちは、どうしても感じてしまうと亡父が言っていました。
うちの父も往診のみで延命はしなかった。動けるうちは酸素をつけていました。余命ゼロでしたが家で看取ると決めてからは1ヶ月近く生きました。
そのおかけで人らしく最後まで生きれました。亡くなる前にとても元気になり、このまま治るのではないか?と思ったほどです。
猫ちゃんで言うとエンジェルタイムです。この時に延命治療をしていたら、溺れるように苦しんでいたのかもしれません。
父を看取るまで、とことん延命治療のなれの果てを見てきました。
ガンになると動けなくなってしゃべれなくなるんだと思っていたので、父を看取ったとき、こんなに安らかに死ねるんだと感動したほどです。
亡くなる数時間前でも、しゃべっていましたからね。
もう逝くのか、元気になるのか
そこが難しいのですが医師は、もう最後だとわかるそうです。
ちゃんと、猫ちゃんの在宅医に聞いて判断してくださいね。
酸素室は下顎呼吸が始まると意味がないので、その時にやめればいいんじゃないですか。
ただ、食べないだけで動けるうちは酸素室が居心地がいいのなら、その場所にとどまることと思います。
酸欠になって脳に酸素がいかないことで、もうろうとした状態になるんです。最後は酸欠にさせてあげると、猫ちゃんは楽です。
強制給餌はすごく元気になって、もう数ヶ月生きれるのなら、すればいいと思います。
そうでないなら、おすすめできません。あくまでも私個人の意見です。
肺がんは最初は症状がでないんですね。気付くと、もう末期であることが多いです。
ガンって、ギリギリまで元気です。でも色んな延命治療をしすぎると衰弱していく感じです。
肺がんであろうと、ももちゃんはきっと枯れるように逝きますよ。大丈夫です!!
お手紙ありがとうございました。
令和5年7月17日
ももちゃんが虹の橋を渡りました
差出人: 宮本
題名: ももちゃん旅立ちました
メッセージ本文:
肺がんになった高齢猫ももちゃん
掲載ありがとうございました。
はなちゃんももちゃん姉妹は、近所の駐車場の草むらの中に居たんです。
必死に鳴いて呼んでくれてたんです。
手のひらサイズの子猫が2匹
周りに親猫も居なく、ほっとくことなんか出来ひんから保護して病院に連れて行くと
『おそらく8月生まれで飼い猫が産んでメスやからと飼い主によって捨てられたんじゃないかと思う』
と、先生に言われて確かに風邪ひいてもないし目やにや鼻水も出てないしノミもほぼいなかったから…
絶対!幸せにするからね!だから人間に裏切られた過去は忘れてね!と19年前に約束しました。
強制給餌の相談させていただいた後、固形物は食べなかったけどスープやペースト状のごはんを口元に持っていくと舐めてくれるようになりました。
保護した日から毎晩わたしの胸の上で寝るのが日課やったのが、体調悪くなってからクローゼットの中や洗濯かごの中で1人で過ごすようになってたのに、亡くなる3日前の夜は胸の上で寝てくれてたんです。
これがエンジェルタイムなのかなぁと…色んな感情が入り乱れて涙が止まりませんでした。
8月1日
はなちゃんの遺影に『ももちゃんにその時が来たら迎えに来てあげてね』とお願いして、わたしの顔の横にももちゃん寝かせて撫でながら『19年前の約束わたし守れたかな?幸せやったかな?わたしは幸せやったよ!ありがとうね。ももちゃん19歳おめでとう!ももちゃんのタイミングで逝ったらいいからね。はなちゃん来てくれるからね。』と話しながらいつの間にか寝てしまって気づいたら旅立ってました。
わたしが最後に見た顔のまま穏やかに苦しまず眠るようにお空に旅立ったと思います。
一度も胸水抜かず一度も酸素室使わなかったから、ももちゃんは肺がんで亡くなったんじゃなく老衰で亡くなった!と、わたしは思ってます。
19歳!大往生!ももちゃんは、わたしの誇りです。
はなちゃんももちゃんお家の子になってくれてありがとう。
わたしを選んでくれてありがとう。
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令和5年8月1日ももちゃんが虹の橋を渡りました。
心よりお悔やみ申し上げます。
はなちゃん、ももちゃんも人間に捨てられたけど宮本さんのおかげで最後まで幸せに暮らせたんですね。とても幸せだったんですよ、ももちゃん。
手紙を読んでいると愛情が伝わってきます。
ももちゃんは病気より先に老衰で亡くなったようですね!19歳、大往生です。
もしかしたら理想的な看取りができたのかもしれませんね。穏やかに逝けて良かった。
ももちゃん、また、会おうね。生まれてきてくれて、たくさんの幸せをありがとう。
またね。
令和5年8月8日