野良猫ママは子育て中どんな生活をしているのでしょうか。
過酷な生活をしていて冬は寒く、夏は暑い、食べるものがないなど、大人の野良猫ママでも命を落としてしまう事も多いです。
野良猫で子供も産めるのは、優秀な強い遺伝子を持った選ばれし猫さんだけなのです。
大人になるまで生き残れるのは、ごく僅かなのね。
その理由は人間に頼らず、自然に生きていく猫の親子は命がけなんです。母猫に優秀な遺伝子がないと親子共々生き残るのは無理でしょう。
弱いオスだと他のオス猫に子猫を殺されますから。
ぼくちん、外の世界しらないの
- 獲物を捕らえて子猫の餌を確保
- 食べていいもの悪いものを教える
- 危険な動物を教える(人間も猫から見れば大きな動物です)
- 子猫を安全な場所を教える
- 人間や動物から子猫を守る
- 狩りを教える
- 猫社会のルールを教える
- 天敵から子猫を守る
- 人間から守る
- 他のオス猫から子猫を守る
ミルクとかスーパーで買えるんでしょ。
チコちゃんなんか食べ物ない時は骨でも食べて母乳ださないと子猫が死んじゃう。
美味しいの?
外のママは過酷なんだね。
子猫は天敵が多いので野良猫ママは教えることがたくさんあります。
オス猫はメス猫の子育て中は他のオス猫から守るため、見回りをしますが子育てには参加しません。
野良猫ママは過酷なワンオペ育児をしてるといえましょう!
配偶者の単身赴任など、何らかの理由で1人で仕事、家事、育児の全てをこなさなければならない状態を指す言葉である。母親1人を指す場合がほとんど
引用元:コトバンク
野良猫ママはどんな教育をしているのか記事にしてみました。
目次
いざ出産!
出産が近づくと野良猫ママは安全な場所をさがし、出産に備えます。
産んだ後に子猫を舐めて、ヘソの尾を噛んでちぎります。その後ヘソの尾に付いている胎盤を食べます。猫も出産する時は痛いと思いますが、その後の処置もちゃんとするのですから野良猫ママは偉大ですよね。私達、人間なら無理です。
出産したら子供を食べる事もあるって聞いた事ありませんか?この疑問にお答えします。
ビックリするかもしれませんが野良猫であろうが、血統書付きの家から出した事のない猫であろうが、母猫が子猫を食べてしまう事があります。
ショックでしたよ。
その子猫は病気ですでに死んでいました。
どんな時に食べるの?
- 何回も人間が赤ちゃんを見にくる
- 子猫が病気で死んでしまった
- 母猫が栄養不足で他の子猫を守れないと判断した時
- 子猫が生きていける環境ではない時
子猫が可愛くても飼い主は必要以上に見ないようにしましょう。人間のニオイがついたり危険を感じると食べてしまう事もあります。
その理由は野生で生きていくための本能的なものです。
- 死臭を放つ死んだ子猫を側に置くのは他の動物に襲われて危険
- 他の子猫に病気を感染させないため食べる
- 栄養不足でお乳が足らない時
- 子猫を産んだ時期が厳しい環境だった
- 弱い子猫を産んだとき
美味しいから食べているわけではありません。
子猫を育てる
野良猫ママは寝る暇もなく子供の世話に追われますが人間と違うところは、メス猫は共同で子育てをするんですよ。
メス猫にはエリアがあって強いメスは餌場から近く繁殖力が高いのです。
強いメス猫を中心に群れをなしています。
だから子育て中は共同作業をするの!
強いオス猫も共有してるのね。
だから他の子猫の面倒も見れるのね。
ほぉ~夫は共有する場合があるの?
兄弟や子だったりするのよ。
強いオスはモテるから共有は猫社会では常識なのね。
チコちゃんは2人のオス猫の子供を同時に産めるよ。
なんかすごいね。
猫さんの身体ってどうなってるの?
複数のオス猫の遺伝子を持った子猫を一匹ずつ産めるんですよ?猫って不思議ですね!
さて、ワンオペ育児の野良猫ママですが周りが親戚なので「お互い様」と共同育児をしているので乗り切れるんですよ。
野良猫ママが狩りで留守にしている間は他のママが面倒をみます。それでも狩りに子供の世話に忙しい野良猫ママ。
子猫には天敵が多いので野良猫ママは身体を張って子猫を守ります。子供を守るためなら、どんな大きな動物にも立ち向かっていきます。
だから猫社会ではメス猫が圧倒的に強いのは当然ですね。
子猫を教育する
野生の子猫は全く鳴きません。鳴くと天敵に襲われ食べられてしまうからです。
人間の中途半端な餌やりさえなければ子猫を生んでもほとんど食べられて、野良猫は増えないんですよ。
家猫は天敵がいないのでみゃうみゃう鳴きますよね。
野生の猫は鳴いてはダメ!と噛んで躾る
野良猫ママは最初に教えるのは鳴いてはダメと噛んで躾をします。野生の猫はサイレントニャ~でコミュニケーションします。
にゃーにゃー鳴くとチコママが噛んで怒ってくるの。
サイレントニャ~とは?
猫がいつもと同じ表情で「ニャー」と鳴いているしぐさをしているのに、声だけが出ていないことがあります。声が出なくなってしまったのでないかと心配になったことがある飼い主さんもいるかと思いますが、この行動は通称サイレントニャーといい、英語圏では“Silent Meow”と呼ばれ親しまれています。これは声が出なくなったわけではなく、実は人間には聞き取ることのできない周波数で鳴いているのです。
引用元:アクサダイレクト
鳴くということは、天敵に子猫の居場所を教えることになり命を奪われます。だから猫にしか聞こえない「サイレントニャ~」でコミュニケーションするんですね。
子猫に食べれる物と食べれない物を教えます
子猫は、なにを食べていいのかわかりません。野良猫ママが安全なものを自ら食べて教えます。その後子猫たちも安心して食べます。
この時期に食べたものが嗜好になります。
時には子供のために狩りをしたり、ゴミを漁って食べれる物を子猫の前に運びます。そして先に食べて安全な食べ方だということを教えます。
野生の猫一匹につき、ネズミ20匹食べないと栄養が足らなるんですよ。
子猫に狩りを教える
ある程度大きくなると、野良猫ママは子猫に急所を外した弱っている獲物を持ってきて子猫の前に置きます。
野良猫ママが自ら狩りの見本を見せて教えるんです。子猫は遊びながら狩りを覚えていくんですね。
ぼくちん、箱入り猫なんだもん。
危険な動物の見分け方
危険な天敵や動物は近寄ってはいけない事を教えます。野生の子猫さんは小さい時からシャ~シャ~と威嚇してきます。
警戒心のない子猫は、すぐ殺されたり食べられてしまいます。だから野良猫ママは、警戒心をとことん教えます。
たまに飼い主も家猫たまちゃんに警戒されるようになりましたぁ。
猫社会のコミュニケーション術
母猫に育てられた事のない子猫や、早く母親から離れた子猫はコミュニケーションが下手です。猫社会でも、人間に飼われても不安が大きな猫ちゃんになります。
- ケンカの終わり方
- 猫社会での挨拶やルール
- 甘噛みの爪の出し方を教える
- コミュニケーション術
これらをマスターしていないと人間に保護されても、家猫にするのはキツくなります。
猫も愛情をもらわないと凶暴になるんですよ!
半年絶つと母猫は子猫を追い出す
野良猫ママは一人前になるまで子猫を一生懸命、面倒みるのですが半年後は自立させるため威嚇して追い出します。
メス猫も、自分のテリトリーから追い出しますが、オス猫に対して帰ってこれないぐらい遠くへ追いやるんですよ。
オス猫は、二度と野良猫ママのテリトリーに入ることは出来ないのです。
なぜオス猫は遠くに追い出すの?
近親相姦を防ぐため
つまり奇形が生まれるわけ。
野生で生きていくためには強い遺伝子が必要なんです。逆に言えば人間に守られている猫さんは、そこまで強い遺伝子じゃなくても大丈夫。
追い出された子猫は、もう二度と野良猫ママに甘える事が出来ないのです。
野良猫の世界は厳しいですよね。
まとめ
野良猫さんが生き延びてるのは、すごいこと。
- 厳しい教育
- 過酷な環境
- 最強の遺伝子
をもって健気に生きてきました。その命が人間の手によって簡単に奪われるのは悲しいことです。
賢い野良猫ママは子猫を苦労して育て、追い出します。一生懸命生きている野良猫さんって愛しく思いませんか。
愛情を持って育て上げた子猫が人間の手で処分されない世の中になりますように。
私は飼い猫にした元ノネコのチコちゃんが愛しくてたまりません。