ベリーさんからお手紙いただきました
差出人: ベリー
題名: 愛猫の看取りを振り返って、、、
メッセージ本文:
こんにちは。
二代目の15歳の雌猫(みーちゃん)初めて家で看取りました。
猫種はエジプシャンマウです。
一代目は老猫は腎臓病で15歳で病院で亡くなりました。
一代目の猫の治療を見てて、治療すればするほど弱くなる姿が忘れられなかった事と、みーちゃんは子猫の頃からFIPウィルスを持っていたので、とにかく発症させない為にストレスをかけたくないという思いがあったため、
病院も最低限にして、避妊手術も医師と相談してウイルスの数値がなるべく低いタイミングを見計らって手術をしました。
また初めてワクチンを受けた際にかなりの副作用が出た為、完全家猫という事を理由に家族で話し合い、それ以降のワクチンは受けませんでした。
幸いにも殆ど病気もせずに過ごしてきましたが、13歳頃からなんとなく老猫っぽい痩せた体格になった感じはありましたがでもまだまだ元気でした。
そして、15歳になった今年の1月初め頃にガクンと痩せて、食欲が落ちました。
それでも老猫なりにヨタヨタしながら動いたり食べれるものは食べたり、たまに粗相をしつつも自力でトイレにも行ってました。
半月ほど経った2月初めの頃は逆に1月よりも活発になりご飯もそれなりに食べていたずらもするほどになり、もしかして復活したかも!?って思ったほどです。
その頃には痩せて骨と皮みたいな体型にはなってました。
亡くなった日の朝も自力でチュールをなめて、自分でうんちにも行きました。
ヨタヨタしつつもその日に亡くなるとは思えなかったくらいです。
そして亡くなる3時間前にオシッコと下痢をしてしまい、その後コテっと寝てしまったかのようになり、2回ほど痙攣をして亡くなりました、、、
きっと13歳頃の痩せ出した時に病院に行ったら腎臓か何かの病気が見つかっていたかもしれません、、、
私達も先代の猫の経験から腎臓病だとしたら治らない病気である事と、病院に行った以上治療をする事になりストレスになることと、また年齢的にもすでに高齢だった為、なんとなく病院に行かないままで終わってしまいました。
その為みーちゃんの死因がなんなのかは今でもわかりません。
病院に行かなかった事が飼い主として無責任の気もしますし、みーちゃんに痛い思いをさせずに猫人生を送らせてあげれたという思いもあり、何が良かったのか今更になって混乱しています。
ただ、このサイトで、エンジェルタイムの事を知り、あの数日間の凄い元気になった日々はエンジェルタイムだったんだと確信できた気がします。
そして、ちゃんと下痢とおしっこをして体のものを綺麗に出して逝けたんだなと思いました。
何度愛猫を見送っても正解がわかりませんが、エンジェルタイムを過ごせた事は本当に感謝ていますし、今となっては不思議な時間でした。
後悔と混乱の中で自分の思いを吐き出すだけの長文になってしまい申し訳ございませんが、こちらのサイトで看取りについて知ることができて愛猫との日々に改めて感謝できました。
ありがとうございました。
初めましてベリーさん
みーちゃんをとても大切にしておられたのですね。お手紙を読んでいると愛情の深さが伝わってきました。
看取りの形は猫それぞれ。
みーちゃんと飼い主さんは、素敵な素敵なエンジェルタイムを過ごされたんですね。最期まで幸せで、猫らしく天寿を全うするとはこのことだと思います。
なかなか経験できないことですよ。
猫ちゃんにとってベストな治療は飼い主さんにしかわかりません。
FIPウィルスを持っていたみーちゃん。ストレスのかかる病院を避けたからこそ、これだけ長く生きたのではないでしょうか。
もしあの時、病院に連れていけば、今でも生きていたのか?病気や老いを避けることができたのか?
残念ながら年を取ると人間も動物も病気、老いを避ける事はできないでしょう。
それぞれの寿命もあります。
病院に連れて行かない選択をすることによって苦しまず寿命が延びることもあると飼い主さんに伝えたいです。
病院での治療がすべてではないです。
さてエンジェルタイムの事について少し書き足します。
最期が近づいてくると、燃え尽きる前のろうそくが大きくなるように
命が輝いて見えるんです。
それをエンジェルタイムといいます。細胞が最後の力を振り絞って生きようとするんです。
寝たきりだった子が急に食べるようになったり、このまま元気になって復活するのでは?と思う時期です。
そのエンジェルタイムという時間は、美しくて、なんだろう、尊い時間、神さまからのご褒美なんじゃないかと私は思うのです。
大切な人や子とこの世で最後の時間、二度と経験出来ないたった一度の経験。素敵な思い出を作ってあの世に向かう、残された人はその思い出を胸に抱いて精一杯生きるんです。
エンジェルタイムを過ごした大切な子たちとの思い出は、今は幸せな時間だったなぁと振り返れるようになりました。
また、生まれかわり、ふたたび出会えるのかもしれませんね。
エンジェルタイムの記事を読んで、ベリーさんの心が軽くなったのなら嬉しく思います。
みーちゃん、大好きなチュールをちゃっかり舐めて、いつも通りトイレをしてすっきりしてから、虹の橋へ向かったんだね。
幸せ、幸せな最期だったねぇ。
令和6年2月9日
飼い主さんベリーさんのその後
題名: 愛猫みーちゃんの看取りを振り返って
メッセージ本文:
こんにちは。
みーちゃんの看取りについてのメッセージありがとうございます。
猫の看取りについては猫それぞれの状況があるため、どれが正解かは本当にわからず、飼い主さんみんなが悩む事だと思います。
看取りの後に落ち込んでいた際、こちらのサイトは本当に出会えた事に感謝します。
猫の看取りについて知り、猫だけでなく、人間の最期についても考えさせられました。
みーちゃんに会えないのは悲しいですが、子猫の時から一緒に過ごした日々は本当にキラキラしたものでしたし、小さな体で15年間も最後の最後までいたずら好きだったみーちゃんを誇りに思っています!
ベリーさん、お手紙ありがとうね。みーちゃんと過ごした日々は色あせることなく、キラキラとした素晴らしいものでした。
猫たちは私たちにん人間に無償の愛を注いでくれる、愛することを教えてくれるんです。なので猫と暮らすと豊かな人生になりますよね。
話しは変わるのですが、看取ったあとは心のケアが大切になってくるんだなと思います、何年も苦しまれる方も多いです。
こうやって、ベリーさんとお話しできる事で少しで心のしこりがとれれば嬉しく思います。
猫ちゃんの看取りを通して、人間の看取りについても深く考えさせられると思うんですよね。
これからは人間も家で看取る形が増えてくるんじゃないかな。
死、看取りをネガティブに捉える方も多いかもしれないけれど、私はそうは思わない。誰にでも訪れるのだから。
猫たちを見て、私たち人間もいかに幸せな最期を迎えられるか考えさせられます。猫たちが先に教えてくれてるんだなって思います。
ベリーさんのお手紙を読んで支えになるたくさんの読者の皆さんがいます。
お手紙本当にありがとうね。
寒暖差が激しいのでお身体に気を付けてくださいね。
令和6年2月19日