Keikoさんからお手紙いただきました
初めまして、Keikoさん。
治療を全拒否する猫ちゃんは多いので苦労している方は多いです。
そうゆう飼い主さんはどのようにしているのかと言うと
- 病院に連れていかず自宅で看取る
- 無理やり連れていく
- 往診してもらう
どれかです。
ブログには載せませんが、飼い猫が病院を拒否した場合、皆さん自然に任せています。無理やり治療したところで、いい結果はでないからです。
病院に連れていったためにそのまま亡くなる子や、寿命が縮まる子もいるのも事実です。
Keikoさんの猫ちゃんは受け入れてくれる治療はすべてしてきたのでしょう。
たしかに医学は発達して、猫ちゃんも長く生きられるようになりました。
それでも猫ちゃんにとって不健康で生きるというのは不自然なことで受け入れられないのかもしれません。
嫌がるのは自然なことじゃないかな。
病気がちな猫ちゃんだったからこそ、さらに病院が苦手になったのかも。
「もう、病院はこりごり!充分生きたよ」と意思表示しているのでしょう。
Keikoさんはどうしたいですか。今、罪悪感に苦しめられているんではないでしょうか。
看取りを決めたけど何もしない罪悪感。罪悪感は持たなくていいです。猫ちゃんが決めたことで猫は自分が健康でいられる寿命を知っています。
猫の寿命が延びすぎたせいで勘違いしがちなんですが、13歳は人間でいうと70歳弱のお年寄りで、病気を持っているのなら何があってもおかしくありません。
息が荒いとのことで、心配しています。お水を飲んでいないのなら下手に動かすと、そのまま亡くなる可能性も。
病院を完全拒否している猫ちゃんですから、このまま家で自然に見守るのはありだと思いますよ。
病院に連れていく以外の選択肢はあります。
看取りに不安でしたら、往診してもらって今どんな状態なのか見てもらうのはどうなんでしょ。
不安になったら、いつでもお手紙くださいね。
無理しないで。
令和5年7月9日
治療を全拒否する猫2
お久しぶりです、keikoさん。お手紙嬉しいです。遠慮せずに自分の思ってることを書いてください。
実はマロンちゃん、どうしてるのかなぁって気になってたんですよ。
食べ物を拒否しだしたんですね、これは看取りが近いということです。
何かできること、お手紙を読む限り、できることはやったと思います。
覚悟をしてるものの、やせ衰えていく姿を見るのは慣れている私でも辛い、辛いんです。
人間は言葉で「もう逝かせてくれ」と訴えたり、治療を拒否して暴れたりします。
私たち飼い主はできる限り長生きしてほしいよね。
でも愛猫は拒否するんです。
何も出来なくなる時期が一番辛いんです。きっとkeikoさんは今が一番辛いんじゃないかな?
往診でも暴れるなんて…
もう精一杯生きました、これ以上何もしないでという猫からのメッセージなんだと思います。
マロンちゃんの意志を尊重してあげるしかないですね。
自然の看取りとなると思います。
水を飲まなくなったら、時間がありません。
こんな事を言うと怒られるかもしれませんが、この状態で無理やりの治療は、マロンちゃんの寿命を縮め、飼い主さんとの信頼関係が壊れてしまうのではないかと、私は思います。
また、辛くなったら、私やみんなに聞いてもらいましょうよ。
いつでもお手紙くださいね。
遠く離れているけど見守り、keikoさんの気持ちに寄り添っていますから、大丈夫だよ。
令和5年10月14日
治療を全拒否する猫3
いつでもお手紙ください。少しは気が紛れるかもしれません。
keikoさんの言うとおり病名がわかっていれば、少しは不安もなくなるのかな。
でも病名がわかっていても、やっぱり不安という飼い主さんも多いです。
keikoさんは往診に来てもらったりして、マロンちゃんの負担をできるだけ取り除いたからこそ、まだ、マロンちゃんは頑張って生きているんだろうなぁと思っています。
とことん治療しても悔いが残るし、自然に任せても悔いって残るんですよね。
どちらを選んでも、間違いとかはないと思いますよ。
大丈夫、大丈夫。
水をあまり飲まないとのこと。残された時間は少ないかもしれません。
悔いのないようマロンちゃんの側にいてあげて、思い出をいっぱい作ってあげてくださいね。
令和5年10月16日
マロンちゃんが虹の橋を渡りました
マロンちゃんが虹の橋を渡りました。心よりお悔やみ申し上げます。
あやまらなくていいですよ、とても悲しい事ですから。
今はね、悲しむ時期。心が元にもどるのは長い歳月がかかるでしょう。
マロンちゃんにとって、病院は苦痛。なので、今回の看取りがベストだったと思います。
猫にも、人間にも寿命があって何をしても、よくならない時期がきます。
マロンちゃんのために選んだ治療方針、飼い主さんにとって何もできない時期はとても、辛かったと思います。
ここで考えるべきなのは飼い主のための治療になっていないかということです。そのことをkeikoさん、マロンちゃんは教えてくれました。
猫ちゃんのため、最善の選択をしたんです。
息を引き取るとき、美しくみえないかもしれない。苦しんでいるようにみえるかもしれない。
でも最後は意識がありません。なので心配しないで、苦しみながら亡くなったわけではないのです。
マロンちゃんは病気の体を脱ぎ捨てて、今ごろ、走りまわってることと思います。
私も昔一緒に20年以上暮らしていた猫ちゃんが亡くなったとき、1ヶ月ほど寝込みました。
そしたらね、親戚の子供が「真っ白い猫ちゃんがきてたよ」と言いました。ちなみにこの子はその猫ちゃんを知らなかったんです。
それを聞いて心配して、あっちの世界に旅立てず、飼い主である私の側にいてたんだなと思いました。
ある日の早朝、猫ちゃんが枕元にきて私を慰めるようにゴロゴロ、スリスリしにきました。
撫でると光がパッと差し込んできて、そのまま猫ちゃんが上に上がっていったんですよ。
ちょうど49日でした。49日を過ぎると上に上がる道が閉じるそうです。
夢だったのか、現実だったのか今となってはわかりませんが…。
そんな不思議な出来事を事を思い出しました。
多分、keikoさんの側にマロンちゃんは居るでしょうね。
心の傷が少しでも、小さくなりますように。
令和5年11月1日