ぶんたくんの飼い主さんからお手紙いただきました
差出人: メンタル弱子
題名: 慢性腎不全 末期と言われて
メッセージ本文:
はじめまして。
現在約11歳の雄のミヌエット ぶんたが今年8月末に
慢性腎不全末期 Bun>140over クレアチン9と診断されました。
元々尿結石がたまりやすく獣医の指定のphコントロールしか食べさせておらず何年食べさせ続けたか覚えてません。今年の夏くらいに痩せたな~と思っていましたが、
phコントロールが美味しくなく少食になった為だと思い
8月にふりかけの様にウェットフードをかけてあげたら
物凄い勢いで今迄に無い量を食べました。
喜びも束の間、次の日から食べなくなり2日後大量に吐き、急いで病院に連れて行ったら慢性腎不全末期と言われ頭の中が真っ白になりました。
それから毎日、点滴と胃薬をしてもらいました、9月は寝る時以外ずっと側にいました。
もともと私がメンタル系の病気を持っており、ダウンしてしまいました。
かかりつけ医からはお正月越せるかと言われていましたが、ご飯をなんでも好きな物をあげていいと言われ、
色んなカリカリやウェットフードをあげたら今でも自分でお水とご飯を食べています。
が、あきらかに食事の量が減り、一旦増えた体重も減ってきています。
いつかくる絶食と水を飲まなくなる日が怖くてたまらないです。
猫の心配で夫婦仲も悪くなり。自分も食事が受けつけなく痩せてしまい、どうしたらいいのか毎日泣いて、落ち込んでるばかりです。
色々と病気について勉強し、こちらのブログも参考に
治療は辞めました。
ですが、何もしない毎日に色んな思いがあり、猫を見るのも辛くなって寝室に閉じこもっています。
9月にずっと側にいたせいか、猫が私の姿が見えなくなると鳴くようになりました。
病気が発覚してから猫の性格も変わりました。
今とても辛いので、文書がぐちゃぐちゃでごめんなさい。
今、これから私はどうすればいいのでしょうか?
猫と二人きり、誰にも相談できずこちらにすがる気持ちで書いてしまいました。
初めまして、お返事遅くなってすみません。難しい問題を抱えておられてえるので安易に返事ができませんでした。
メンタル系の病気を持っているとのこと、お辛い時期が重なりましたよね。
メンタル系の病気はとても辛い、わかります。
猫の病気をきっかけにご主人ともうまくいかなくなったのですね。
本来ならば、ご主人と一緒に悩み、悲しみを分かち合って乗り越えていかなければならない時期。
メルタルをやられているので、1人では乗り越えるのは困難なんです。
ぶんたちゃんも心配しているのではないかな?
飼い主さんは頑張りすぎたんだよね、それで疲れちゃった。
もう、頑張らなくていいと思います。
ぶんたちゃんの事も心配だけど、まずはご主人とうまくいってないのが不安ですよね。
その環境で、ますます、ぶんたくんを看取るには不安で怖い。それは当然のことです。
夫婦ってなんらかのきっかけで亀裂が入ってることがわかる出来事があります。
その事が原因じゃなくて、もともと、うまくいってなかった。
何か歪みが出来ていることがわかったんです。
ご主人と話し合って、関係を修復できることもあるし、どうしても関係が元にもどらない場合もあります。
話し合ってご主人との関係がうまく修復することを祈っています。
仮にうまくいかない場合でも、今はご主人との生活がすべてでも
そうでなくなる未来もあります。
幸せになれる未来もあるんです。一度きりの人生、選択肢はたくさんあるんですよ。
あの時は辛かったけれど今は幸せだなと思える日もくるはずです。
ぶんたくんも今は病気になり性格が変わってしまったけれど、癒やされた時間の方が長かったのではないでしょうか。
猫の寿命は短い、あっと言う間に看取り期がきます。後悔のないようにね。
そして、自分自身をもっともっと大切にしてあげてください。
ぶんたくんは、飼い主さんがどんな選択をしても恨むことはないと思います。
私はこのお手紙で飼い主さんの寂しさ、1人で猫を看取る恐怖が伝わってきました。
これからどうすればいいのか?ぶんたくんと過ごす時期はごくわずかで、ご主人と過ごす時期は長いです。
まず、今を大切に生きてくださいね。寝たきりでも、部屋にこもりっきりでもいいじゃないですか。
そんな時期は誰にでもあります。
いずれ、いい日がきますから。それまで休めばいいんです。
令和5年11月16日
ぶんたくんのその後
差出人: メンタル弱子
題名: 慢性腎不全末期のぶんたがご飯を食べなくなりました。
メッセージ本文:
前回のメール、とても優しいお言葉ありがとうございました。
その後のぶんたですが、一昨日から食べなくなりました。
8月末から慢性腎不全が発覚し、恐怖に耐えながらぶんたを愛してきました。四ヶ月となりましたが食事を食べ無い時が来てしまいました。
旦那とはあれから話し合い、
メンタルの病気の私がもっと悪化するのを恐れなるべく猫の病気の事に触れなかったのと、
私がぶんたの病気が分かってから13kgも痩せてしまい(お腹が空かなくなりました)私を心配していたとの事で夫婦の絆は深まりました。
そしてガリガリの私を5日間、実家でやすませるという選択をしてくれました。
不器用なりの思いやりだった様です。ぶんたがご飯を食べなくなった夜は旦那と二人で大泣きしました。
その5日間は仕事をしながら彼がぶんたの世話をしてくれました。エンジェルタイムかと思うほどウェットフードを一回に2袋も食べていた様です。
ですが私が帰ってきた翌日から食べなくなり、今は足もフラフラでソファから落ちたりします。
今は透明?白い?ヨダレを一杯垂らし、昼はお日様が当たりますが夜は寒い北側の出窓にいて意識があるのか、無いのか、呼吸は浅いです。寝たきりにはなっておらず、じっとしてします。
絶対に入らなかったコタツにも入る様になりました。
お水も午前中はペロペロと飲んでいましたが、午後からはベロっと舐めるくらいです。
トイレもトイレ以外で粗相をする様になり本人はトイレだと思って居ると思うので、頭がボ〜っとしているのかなと思います。
こちらのブログを参考に「大丈夫、脳から天然のモルヒネが出ているはず」と辛い気持ちに言い聞かせています。
かかりつけ医にも連絡し「延命をしないことと、ご飯を食べなくなった」と伝えました。それと最後の痙攣の時の座薬を進められましたが延命しないと決めたので、
断りましたが、今は少し迷っています。
痙攣が何回も続いたらと。
恐らく今の状態だと水を飲むのは一週間程かと言われましたが今日の午後からの飲み方だと明日にでも飲まなくなるのかと又恐怖に陥っています。
私の病気は薬を飲まないと倒れます。その薬は眠くなるので徹夜が出来ないのです。
最後の看取りに立ち会えないかもしれないという不安が動悸を早くします。
8月末から今まで人生で味わったことの無い辛さです。
飲むお水がひとペロでも、一週間は大丈夫なのでしょうか?
そしてお水を飲まなくなったら寝たきりになるのでしょうか?
座薬は用意した方がいいのでしょうか?
ぶんたには
弱い飼い主でごめんねと伝えました。
皆さん辛いながらも懸命に介護しているのに、自分はどれだけ出来ているのかと思ってしまいます。
相変わらず取り留めのない長文でごめんなさい。
色々と質問も。。。
ご迷惑お掛けしますが、頼れるのがこちらのブログしかない為、お返事頂けたら幸いです。
メンタル弱子さん、夫婦の絆が深まって良かったです。看取りは1人で見るのは厳しいし、悩みがあるときなどは、特に辛いですから。
その件に関しては解決できてホッとしました。また何かあったら、話し合い解決していってくださいね。
ぶんたくんの事ですが、少量でもみずから水を口から摂取するかぎり生きると思います。
水を断つと寝たきりどころか、最後のサインです。
1日~3日で逝ってしまいます。
脱水状態になると意識がなくなり、苦しさもなくなるから見守る方がいいですよ。
亡くなる前の麻痺の時の座薬はどうなんでしょ。あまり聞いた事がないので。
不安なら、処方してもらってもいいんじゃないかしら。飼い主さんの不安をなくすためにも。
飼い主さま、無理なさらないように。今のままでいいんです。
弱い飼い主ではないですよ、誰でも、大切な子がそんな状態になると冷静になれません。
人と比べないで、メルタル弱子さんは、すごく一生懸命、介護してるじゃないですか。
自信をもってくださいね。
今日もクリスマスイブ穏やかに過ごせますように。
令和5年12月24日
ぶんたくんが虹の橋を渡りました
差出人: メンタル弱子
題名: ぶんたをX'masに看取る事が出来ました
メッセージ本文:
にぁあこさん
ぶんたをクリスマス12月25日に看取る事が出来ました。
最後は坂道を転がる様にでした。
24日はずっと出窓にスフィンクスの用に座り、動く事が出来ない様で手助けしていました。
そしてその夜はいつもの様に三人で寝室でと思い連れていきましたが徹夜で見ていた所、ずっと布団とタンスの狭い場所でヨタヨタしながらグルグルしていました。
狭い場所にいましたが下手に触ると死んでしまうと思い見守っていました。
(私は薬を飲んでも眠れませんでした)
24日に主人がもう危ないと感じ翌日は、家での仕事に切り替えてくれました。
朝になり野太い声で一回「にゃー」と泣いたので、狭い場所から出してあげようといつものおふとんに置いた所
手は片方だけビクビクとお腹も痙攣のしていて寝たきりになっていました。
その後リビングに連れていき太陽の当たる場所で、お布団に横にならせ私はずっと話しかけました。
主人が1時間半程、どうしても外出しなくてはならなくなりその間「お父さんが帰ってくるまでもう少しだからね」とか「愛してる」「また会おうね」とか、側でとにかく話しかけました。
主人が帰ってきたのが午後13時15分頃、二人で話しかけていたら15分後頃から息が早くなり、口呼吸が始まりました。
かなり凄絶な最後でした。
なかなか文書に出来ません。
最後私は息を見ていて、主人は目を見ていました。
口呼吸を2.3回した後、息が止まりました。
目はカメラのシャッターがしまる感じだったそうです。
主人は雄叫びの様な声で泣きました。
私は本当に心臓が止まったのか胸らへんに手を入れ確かめた所、心臓も止まっていましたが何度か又口呼吸をしました。
身体は無くなっても、脳は数秒生きているらしく驚きました。
でもその後完全に動かなくなり、二人で泣きながら交互に抱きしめ合いました。
その後のぶんたの顔はとても穏やかで、まるで寝ている様でした。
最後まで見とれた事、ぶんたに生死という事を深く教えてもらいました。
今は自分の気持ちがよく分かりません。
泣いたり、冷静になったり。
でもとても淋しいです。
クリスマスに虹の橋を渡れたこと、10月に治療を辞めた
事、今は後悔していません。
こちらのブログに出会えて良かったです。
にぁあこさん、本当にありがとうございました。
ぶんたくん、もう逝ってしまったのですね、私も寂しく思います。
最期を見ると私も嗚咽します…どの子を看取っても慣れない。
そう、心臓がとまって体がだめになっても脳は反応し、耳で聞いたことは伝わります。
聴覚は一番最後に残るんですよ。
飼い主さまが「また、会おう、愛してる」の言葉をぶんた君は聞いて安心したのでしょう。
とても幸せな気持ちで虹の橋に旅だったのね。とても幸せな最期でした。
また、すぐ生まれ変わって出会えるような気がします。
その時、また愛してあげてください。
あなたに会えて良かった、お手紙ありがとう。
がんばらないで「そんな時期もあるさ」とボチボチ生きていってね。
ご主人にも宜しく伝えてね。
最初のお手紙の返信、ご主人に申し訳なかったです。
末永く2人で乗り越えていってね。
また会おうね、ぶんたくん。
令和5年12月26日