令和2年10月20日フクちゃん
令和2年12月10日ヒメちゃん
が虹の橋を渡りました。心からご冥福をお祈りします。
3ヶ月の間に立て続けに愛猫を見送った飼い主さんからお手紙をいただきました。
私が看取った愛猫や肉親のことを思い出し「看取り」ってものすごくつらい、つらいですよね。
もし、これが初めての看取りだとしたら心に穴どころか魂の一部を持っていかれた感覚ではないでしょうか。
たががペットですが数年でも人間と暮らした猫たちは家族、とても大きな存在だから。
猫は見返りのない純粋な愛情を飼い主に注いでくれる生き物で、この無償の愛は大人になると人から注がれることは少ないため愛猫泣き後、とてつもない喪失感に苦しむのです。
目次
愛猫の死と向きあうのはとてもつらいこと
猫と暮らしたら、やがて訪れる愛猫の老いはそんなにきれいなものではなくて
死の直前は
- 介護
- 粗相をする
- オムツ替え
- よだれ
- やせ細る
など、弱っていく猫の姿を見ながら「奇跡がおこりますように」と毎日祈り
今日は食べてくれるだろうか?明日も生きてくれるだろうか?
ぞの反面精神的に休まる日々がなくつらい日々が続くので
生きてほしいけど介護を終わりしたい2つの感情が飼い主を苦しめます。ほんとに初めて猫の死を経験するのはこの世の終わりぐらい苦しくて怖いこと。
特に身内の死を経験したことがない人は心に大ダメージを負います。
特に飼い主を苦しめる罪悪感は
- もう終わりにしたい
- 疲れた
そう思ってしまうことなんだけど、これは人として当たり前の感情なんですよ。自分を責めるのは止めてほしい。
猫の延命をどうするか決めておく
どれが正しいかわかりませんが運営主である私は高齢で治る見込みのない猫は自然に逝かせてあげること
そう決めていますが、そんな私も若いころ
点滴して少しでも長生きしてほしい。
そう思っていました。
私は猫だけではなく人の看取り経験も多く、私の間違った知識がこれから死に向かっていく猫を苦しめることになることを学んだのです。
医学の発達で水分で浮腫んだブヨブヨの仏さんが増えたそうです。人間だけじゃなく動物も同じだそうで。
しかし本来は人間も動物も楽に死ねる力をもっているはずなんです。
できるだけ長く延命させるのが医師の仕事「点滴しないほうが楽に死ねるよ」と言った日には大変なことになりますよね。
亡くなる一週間前後になると唾液を呑み込む力もなくなって痰が溜まり、その痰のからまった音が聞こえてくるのですが苦しくないそうです。
痰の原因は水分なので点滴を止めると2~3日で痰は消えるんですよ。
終末期の点滴は水分を排出する力がなく、むくんで痰を増やすだけで猫を苦しめることになるかもしれないので獣医師と相談をしてほしい。
痰吸引はすごく苦しいです。
- 口から食べない
- 水分をとらない
これが治療の止めどきです。
下の本は人間用ですが、死にゆく人に何が起こっているのか専門用語を使わず分かり易く書いているのでおすすめです。
本当は病院に入院させてお任せする方が飼い主としては楽だし苦しむ姿を見ることがないのでいい場合もあります。
でもヒメちゃんの飼い主さんはヒメちゃんの看取りに向き合い自然に楽に逝かせる方法を選びましたが、この選択はなかなか出来ないこと。
猫ちゃんを早く苦痛から解放させたいための決断だったんだろうな。
猫にとっては自分のテリトリーを離れること、一番つらいのは飼い主の姿が見れないことで命が短くなるのです。
やむを得ず入院になったら毎日飼い主の顔を見せてあげないと衰弱していきます。
猫が最後に望むことは?
猫には死の概念がなく、治療する意味がわかりません。
飼い主はどこなん?
前のたまちゃんは飼い主が先に死んでしまったのですが死ぬまで飼い主を待ち続けていました。
老衰でやせ細った体を見るのも辛いですが夜7時ぐらいになると起きるのもしんどいはずなのにピンと姿勢を正し窓から前の飼い主が迎えにくるのを待っていました。
飼い主に先立たれた猫の背中は寂しくて、こんな不幸はないなと思いましたよ。だから猫より先に死んではいけないんです。
飼い主に先だたれたたまちゃんはお盆に亡き飼い主さんが迎えにきたのかお盆が過ぎに虹の橋を渡りました。
その死に顔はとても穏やかで笑っているようでしたよ。最後に飼い主さんの幻覚を見ただけかもしれませんがたまちゃんは幸せな夢を見たのは確かなようです。
猫の最後に望むことは飼い主が側にいて撫でてもらうことだけ、ただそれだけなんですよね。延命でも入院でもない…。
ヒメちゃんは最後に飼い主が横にいて、撫でてもらって幸せに逝けたと思いますよ。きっと元気な姿になって虹の橋で待っているでしょう。
今は落ち込むだけ落ち込んでもいいけど自ら命を絶つのは絶対に止めてね。自殺は上に上がれずさまよい亡くなったペットにも会えないのですよ。
愛猫のためにも一生懸命生きましょう。
ペットロスを乗り越えるのはボチボチでいいじゃない
私がひどいペットロス症候群になったのは22歳の愛猫が亡くなったとき。
その愛猫は私の青春時代から暮らしていて結婚する時も離婚する時も辛い時も側にいて癒やしてくれたねこ。
その子がこの世からきえてしまったショックで仕事も行けず何ヶ月も寝込んだ経験があって当時の事は悲しすぎて記憶にないのです。
外でも家でも堪えきれず声をだして泣いて過ごした日々。ぼんやりして車に轢かれそうになったこともありました。
正常に戻るのに何年もかかるものなので、ゆっくり心の傷を治していけばいい。
時間が解決するしかないけど早めに精神科の先生に相談すればよかったなと思います。ペットロスは甘くみてはいけない理由は他に自覚のない精神疾患がある場合。
精神科でカウンセリングに行くのは決して恥ずかしいことではなく、最近では病んでいる人のほうが多いぐらいです。
ペットロスが長引くようなら軽くみず早めに精神科に相談するのがいいですよ。誰かに話すことによって心が軽くなります。
ヒメちゃんパパが元気になるように祈っています
今は辛いけどゆっくり時間をかけて私と一緒に乗り越えていきましょ。
おっさんであろうが、おじいちゃんであろうが悲しいものは悲しい!体中の水分が無くなるほど泣いてもいいじゃないですか。
こればかりは解決するのは時間しかないんですよね。
お手紙を何回も読んだけどヒメちゃんは、とても大切に育てられ幸せな人生と最期を迎えた猫ちゃんだということがわかります。
最後に一緒に寝ようの合図でニャ~と鳴いたのはヒメちゃんが「ありがとう!幸せだったよ」と感謝の気持ちを伝えたのかもしれません。