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差出人: まるこ
題名: 1ヶ月飲み食いしていない子
メッセージ本文:
にゃあこさん、はじめまして。
思い悩みましたが、お便りさせていただきました。
うちの子、ぽっけ(13歳)が今年の初めに消化器型リンパ腫の疑いが出ました。
「疑い」というのは、ぽっけがそれ以上検査をする時に相当暴れ、検査からのお迎えに行った時も私たち夫婦でも触れない程怯えて暴れて、詳しい検査するのは難しい、と獣医師さんと私たちの合意の上で詳しい検査をしませんでした。
が、レントゲン、エコー共に腫瘍が見えていました。
そこからステロイド投与、8月から嘔吐が激しくなり、制吐剤、また躊躇していた抗がん剤治療にも踏み切ろうとしていた時でした。
9月に入り暫くすると食欲が激減し、遂に食べなくなったので獣医さんで輸液をして頂きました。
が、その帰りに嘔吐して帰宅してもいつもならいの一番に出ていくキャリーからも出てこず、その日から今まで割とすんなり飲んでくれていたお薬も全力で拒否し始めました。
私たちはそこで「ああ、もう見守る時期に来たのだな」と、最期まで枯れるようにお空にいくのを見守ることにしました。
しかし、お水も飲まなくなってもう1週間経とうとしていますが、2階にもヨロヨロしながら上がるし、お風呂にも入ってこようとするし、ソファーにも登って丸くなって寝てるしで、兎に角元気な素振りなんです。
お水を飲んでいないのにおしっこも1日2回しています。
ぽっけが弱ってから私たちもリビングで寝るようになったのですが、やっぱりご飯はおろか、夜にお水を飲んでいる様子もありません。
この子は一体いつまで頑張ってしまうのだろう、お水も飲めないので辛かろうに、と毎日夫婦で心を痛めています。
ご飯もお水も飲まずにこんなに頑張れるものなのでしょうか…?
ぽっけの生命力にとても驚いています。
オロオロしながらお便りしているので乱文でごめんなさい。
初めまして、お水も飲んでないので、早めに返事することにしました。
まるこさん、ぽっけちゃんは治療を拒否しました。無理に治療しても、苦しめる結果になっていたでしょう。限界なんです。
お水も拒否してるのに、元気なのは、過剰な治療をしていないからです。
人間も、何も食べてないのに、長く生きる事があります。
お水を飲まなくなると最期は近いです。我が家の先代たまちゃんもそうでした。強かったです。老衰に近づけると、長く生きれますよ。
食べる必要もないから食べていないだけで、枯れる準備をしているのです。癌も枯れていきます。
見た目は哀れに見えるのですが、実は本人はそうでもないんですよ。
こんな言い方したら失礼かもしれないけれど、ぽっけちゃんは、普通に自由があって、苦しい治療もない、自然に任せているので、幸せなんじゃないかしら?
動物はしゃべれませんが、態度にでますからね。
まず、先に脳の機能が低下するので、苦しみ、痛みは見た目ほど、感じてないです。
ぽっけちゃんは今を精いっぱい生きています。もうすぐしたらエンジェルタイムがくると思うので、それを見逃さないでくださいね。
どうか、見守ってあげてください。
終末期になるとお水を飲むと誤嚥性肺炎になるので、無理に飲ませないで、その子の意志に任せるのが良いと思います。
頑張って生き抜いてますね。できるだけ、普通に接してあげてね。
また、何かあったら、遠慮なくお手紙くださいね。
看取られる猫ちゃんは幸せだなぁ。
遠くから見守っています。
ポッケちゃんのその後
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差出人: まるこ
題名: ぽっけの現在
メッセージ本文:
にゃあこさん、こんにちは。
先日はお話を聞いていただきありがとうございました。
この間のお便りから1週間経ちました。
ぽっけはまだ頑張って生きています。
凄い生命力です。
私事ですが、今、主人が繁忙期で休日も出勤で、殆ど私がぽっけを見ているのですが、一昨日に私がどうにも辛くて泣き腫らしてしまいました。
けれど、ぽっけは生きている。
私が辛くても、ぽっけは生き抜こうとしています。
しっかりしないとですね。
昨日、お風呂についてきたぽっけに、掌にお湯を貯めるとほんの少しだけ舐めてくれました。
ちゅーるもひと舐めしてくれました。
それまで全く飲み食いしていなかったので奇跡みたいでした。とても嬉しかったです。
でもやはり衰えてはきていて、2階にも上がれなくなったし、ソファーに登ることもなくなりました。
今はぽっけの為に万年床になっているリビングのお布団でゆっくりして、お風呂に入る時には着いてくる、そんな毎日です。
洗面所で手を洗う時に来て見上げて来るので、器にぬるま湯を張ってあげるのですがやはり飲めないようです。
昨日のお風呂でお湯を舐めてくれたのは彼女の気力でしょうか。
検査の時の麻酔にも1回で効かない子です。
なかなかの頑張り屋さんなんだろうなと思います。
先日、にゃあこさんのお返事で、ぽっけは苦しい治療もなく、自由で幸せだと言っていただけました。
そのにゃあこさんの言葉でどんなに救われたでしょうか。
ありがとうございます。
また、数ヶ月前から拝読しているにゃあこさんのblogがなければ、散々苦しい治療を強いていたと思います。
きっと余計に苦しく、余命を縮めていたでしょう。
本当に感謝しています。
これからも、あとどれくらいか分からないけれど、ぽっけが生きている限り、ゆっくりと見守ります。
辛いですよね、そんな時は泣いてもいいと思います。私も、高齢のチコちゃんと暮らしていますが、この子が居なくなることを考えると、涙がでそうになります。
過去に暮らした子たちも、たまに思い出し、泣くこともありますよ。
きっと、その子たちと暮らした日々が幸せだったから、悲しみも大きいのでしょう。
ぽっけちゃんは徐々にできる事が少なくなってきたけれど、飼い主さまがお風呂に入る時はついてくる。
日課なんだね。
お風呂で、お水を飲んだこと、チュールも食べれたこと、奇跡です。
私もウルッときちゃいました。
何気ない日常を飼い主さまと過ごしてるぽっけちゃんは幸せなんですよ。ほんとに。
ずっと暮らしてきたお家でストレスフリー、しかも飼い主さまが側にいる、なんて心強いのでしょう。
見守るのは苦しく思うかもしれませんが、猫ちゃんは生き抜くことはどうゆうことか、時間は有限でなく、かけがえのない大切なものなんだよと教えてくれてるのかもしれませんね。
blogを何ヶ月も前から読んでくれて、ありがとう!励みになります。
考え方はそれぞれだと思いますが、私はエンジェルタイムがきたら、見守ってあげるのが愛情だと思っています。
側に愛する飼い主さまが居るのは、幸せです。見送ってくれる誰かがいるのは、最高の幸せです。
どうか、穏やかに過ごしてあげてくださいね、私も見守っています。
そして、全国の闘病中の子たちの飼い主さまもこのお手紙を読んで救われているでしょう。
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう!